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ダブルバインド

対人関係におけるメッセージの伝え方には、ダブルバインドという概念もあります。二重に拘束するという意味で、ある行為を禁止しておきながら、その命令に従って行動すると、その行動も否定されるという仕組みです。しかも、逃避すると罰するとまで定義されており、条件付きの愛情と操作の根幹を成しています。

例えば、親が子供に「〜しなさい」と言ったとします。子供がその考えを尊重して自分なりに実行すると、親は「なぜ、言われた通りにしないんだ!?」と怒りだします。ところが、子供が親に言われた通りにすると、今度は「なぜ、工夫しないんだ?」と親は怒りだし、子供の主張を聴こうともしません。どのような行動をとっても子供は失敗するのですが、親は自分の支配欲を満たすために無意識で子供を操作しています。最初から、振り回すことが目的であって、実際の結果なんてどうでもいいのです。こんな擦り込みを親から受けたら、子供は防ぎようがありません。

「ダブルメッセージ」や「ダブルバインド」は機能不全家族を構築する必須要素で、親を恐れて「いい子」を演じるようになる根本的な要因です。しかも、何をしても「お前はダメだ、間違っている」と否定されるので、子供は気力を削がれてしまいます。だから、自分が成功しそうになると誰かに壊されるのではないかと不安になり、自ら破壊したり投げ出したりしてしまいます。毒親は、子供に対して絶対やってはいけないコミュニケーションを駆使して、独善的な支配を続けるのです。

肯定的なダブルバインドを回復に利用するという手法もあるようですが、はたして効果があるのでしょうか。信頼関係は、お互いを尊重した本音のやり取りで構築されると思います。コミュニケーションを根本的に見直さない限り、アダルトチルドレンの対人関係は良くならないでしょう。

 
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2014-07-18 : 機能不全家族 : コメント : 0 :
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プロフィール

清水賢一

Author:清水賢一
境界性パーソナリティ障害・解離性同一性障害であるパートナーとの約7年間の生活を「ちゅーしても、いいよ 親の支配から生還した真由美の記録」として出版しました。私が彼女の心のトラブルに気付き、その原因が次第に明らかになり、 彼女が事態を受け入れていく実話です。様々な出来事がありましたが、現在では安定した状況となり、毎日問題なく過ごせています。私の経験を元に、機能不全家族の連鎖を絶って被害者が回復できるように提言します。

ちゅーしても、いいよ 親の支配から生還した真由美の記録 前編

ちゅーしても、いいよ 親の支配から生還した真由美の記録 後編

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