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外面が良い親

機能不全家族には、明らかに問題を抱えている家族に見える場合と、何の問題もない理想的な家族に見える場合の二種類があります。例えば、働きもせずに昼間から飲んだくれて、家族に暴力を振るったり、近所迷惑な行為を繰り返したりする毒親は前者を形成します。一方、社会的に評価される職業に就いて、家庭の外では一切問題行動を起こさない毒親は後者を形成します。

どちらの場合も、家族を支配して自己満足に浸る毒親であり、基本的な仕組みには差がありません。むしろ前者の機能不全家族は、子供にも外の視線が注がれるので、周囲の助けを借り易いでしょう。しかし、後者の機能不全家族は、家庭の外からは実態が一切掴めないので、子供は助けを得られずに追い詰められてしまいます。

特に、後者の毒親は、家族の仲が良いと周囲に思われたくて仕方がありません。自分の評価を得るためなら何だってします。子供を道具にしてでも、自分の理想を描こうとするのです。全ての基準は自分の価値観であり、勝手な都合です。外面を良くして世間に気に入られ、家庭では妻や子供を支配します。そうやって支配されたから、真由美は高機能型の境界性パーソナリティ障害(BPD:Borderline Personality Disorder)になったのでしょう。周囲の誰でも振り回そうとするBPDと異なり、高機能型のBPDは特定のターゲットだけを振り回そうとします。

真由美の両親は、娘の自己実現を理不尽な理由で妨害していました。ところが、周囲が彼女を評価し始めた途端に、理想の家族像を演出する道具として利用するようになりました。本当に腹黒い毒親ですが、両親は少しも自覚していません。毒親が「どうせ自分はろくでもない人間だ」と開き直っていれば、子供は親を棄て易いでしょう。けれども、「私は素晴らしい親だ」と信じている毒親に虐待の事実を認めさせるのは困難で、余計に子供は苦悩するのかもしれません。親への思慕は諦めるしかありません。さっさと見捨てましょう。

 
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2014-07-15 : 機能不全家族 : コメント : 0 :
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プロフィール

清水賢一

Author:清水賢一
境界性パーソナリティ障害・解離性同一性障害であるパートナーとの約7年間の生活を「ちゅーしても、いいよ 親の支配から生還した真由美の記録」として出版しました。私が彼女の心のトラブルに気付き、その原因が次第に明らかになり、 彼女が事態を受け入れていく実話です。様々な出来事がありましたが、現在では安定した状況となり、毎日問題なく過ごせています。私の経験を元に、機能不全家族の連鎖を絶って被害者が回復できるように提言します。

ちゅーしても、いいよ 親の支配から生還した真由美の記録 前編

ちゅーしても、いいよ 親の支配から生還した真由美の記録 後編

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