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父子関係と信頼

乳児にとって父親は敵です。母親を独占して自分と一体化していた乳児は、永遠にこうしていたいと願っていたでしょう。その蜜月をぶちこわして、乳児を母親から引き離すのですから、父親が歓迎されるはずがありません。しかし、父親も色々と世話をしているうちに、「こいつは悪い奴じゃなさそうだ」と感じた乳児は、父親の存在を認めるようになります。父親と感情のキャッチボールを繰り返して、自分と母親以外の世界があると理解するのです。

母親の場合は、いわゆる母性本能も手伝って、赤ちゃんが泣き喚いても受け入れ易いでしょう。でも、父親の場合は、赤ちゃんが自分のお腹の中にいたわけではないし、おっぱいをあげているわけでもありません。だから、赤ちゃんの気を引くためには、一生懸命コミュニケーションしなければなりません。母親と同等に赤ちゃんの全てを受け入れて育てる努力が必要です。そうやって守られた乳児は、父親との愛着や信頼が構築されて、社会的な存在となれるのです。

やがて、乳児はよちよち歩きを始め、親の姿が見えない場所へ一人で冒険に出かけます。少しの間なら一人でも寂しくないし、不安もありません。思い浮かべればいつでも会えるのです。心理学では、こうした状況を「対象恒常性の確立」として説明しますが、私は基本的な信頼関係を獲得できたのだと理解しています。

子供にとって両親との絆は欠かせません。仮に両親がいなくても、母親が父親の役割も果たしたり、父親が母親の役割も果たしたりすればいいのです。ところが、両親が揃っていながら、母親も父親も役割を果たさない場合があります。それが機能不全家族です。あなたは、親を信頼できますか。信頼できない親ならば、やはり親代わりが必要になります。自分のすべてをさらけ出して、受け入れてくれる人を見つけましょう。

 
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2014-07-02 : アダルトチルドレン(AC) : コメント : 0 :
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プロフィール

清水賢一

Author:清水賢一
境界性パーソナリティ障害・解離性同一性障害であるパートナーとの約7年間の生活を「ちゅーしても、いいよ 親の支配から生還した真由美の記録」として出版しました。私が彼女の心のトラブルに気付き、その原因が次第に明らかになり、 彼女が事態を受け入れていく実話です。様々な出来事がありましたが、現在では安定した状況となり、毎日問題なく過ごせています。私の経験を元に、機能不全家族の連鎖を絶って被害者が回復できるように提言します。

ちゅーしても、いいよ 親の支配から生還した真由美の記録 前編

ちゅーしても、いいよ 親の支配から生還した真由美の記録 後編

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