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母子関係と信頼

信頼とは何でしょうか。安心感がある双方向の繋がり、感情が伴う対等の関係、利害関係によらない共同体、相手を信じる力、全てを受け入れる覚悟、無償で得られる協力。色々と説明はできますが、言葉にするのは難しいですね。しかも、信頼を体感した経験がないと、本当の意味での信頼関係を作ることもできません。信頼とはまるで縁がない機能不全家族で育っていながら、その事実に気付いていない人が少なくないと思います。

最初の信頼関係は、母と子の間で培われます。絶対的な愛情で無条件に奉仕する母親に対して、子供がすべてを委ねることで関係が始まるのです。毎日毎日、母子は様々な感情をやり取りします。そのすべては表情や声、乳、匂い、抱っこなどの感覚的な接触であり、乳児は一心に自分の欲求を伝えようとします。その欲求に母親が応える様子を体感して、乳児は愛着を育み、信頼を学び始めます。

母は安心できる場所であり、栄養を補給できる装置であり、社会へと導いてくれる存在です。母子が信頼によって安定した関係を築いているから、子供ははいはいを始めて、一時的に母親から離れられるようになります。何かが起きても必ず母親が守ってくれると信じているのでしょう。これが最初に獲得する信頼です。心理学では一連の過程を「分離固体化」と呼んでいますが、自分の存在を「個」として認識できるから、人との関係も作られるわけです。

あなたが抱えている生きづらさには、人を信頼できない自分への苛立ちが含まれていませんか。分離固体化に失敗すると、その後の人生において信頼関係を構築できず、見捨てられ不安といった不安定な感情に翻弄されるかもしれません。こうした方々は、母親が果たせなかった役割を誰かに担ってもらい、信頼とはどういうものか学び直す必要があります。

 
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2014-07-01 : アダルトチルドレン(AC) : コメント : 0 :
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プロフィール

清水賢一

Author:清水賢一
境界性パーソナリティ障害・解離性同一性障害であるパートナーとの約7年間の生活を「ちゅーしても、いいよ 親の支配から生還した真由美の記録」として出版しました。私が彼女の心のトラブルに気付き、その原因が次第に明らかになり、 彼女が事態を受け入れていく実話です。様々な出来事がありましたが、現在では安定した状況となり、毎日問題なく過ごせています。私の経験を元に、機能不全家族の連鎖を絶って被害者が回復できるように提言します。

ちゅーしても、いいよ 親の支配から生還した真由美の記録 前編

ちゅーしても、いいよ 親の支配から生還した真由美の記録 後編

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