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長谷川博一氏による解離性同一性障害(DID)のカウンセリング

公認心理師の長谷川博一氏が、解離性同一性障害(DID)の当事者をカウンセリングした模様について語っています。長谷川氏が、拙著「ちゅーしても、いいよ 親の支配から生還した真由美の記録」を読まれたのかどうかは不明ですが、拙著とほぼ重なる状況で適切な対応を行なったと私には受け取れました。

「無差別に生き物の命を奪いたいと…」解離性同一性障害の診断を受けた女性(31)が苦しむ、暴力的な人格の存在(文春オンライン)

「下着がない状態で手をつないで人通りの中を…」29の人格を持つ女性が受けた、幼い頃の性的虐待(文春オンライン)

この事例からわかることは以下の点です。一般的な精神科医には、解離性同一性障害に対処する能力がない。複雑性心的外傷後ストレス障害(C-PTSD)には向精神薬の効果が得られない。そして、この事例では近親姦(近親者による強姦)がDIDの原因だと特定されていないものの、性的虐待を繰り返し受けていたことが原因である可能性が極めて高いというものです。

さて、長谷川博一氏は、カウンセリング対象者と不適切な性的関係を持ったと認めている方です。前回の記事にあるように、精神医療従事者や心理士の問題として米田倫康さんは糾弾しています。幼少期に性的虐待を受けた人の場合、後遺症として性的逸脱行為が行われる可能性は高いので、治療者は誘いに乗ってはいけないし、掌返しを食らうと肝に命じるべきでしょう。

ただし、性的虐待の影響を少なくするために、適切な関係で上書きするということもあり得ると思います。絶対に相手を見捨てないというパートナーでなければ成立しませんが。

ちゅーしても、いいよ 親の支配から生還した真由美の記録 前編
ちゅーしても、いいよ 親の支配から生還した真由美の記録 後編
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2022-01-05 : 解離性同一性障害/解離性同一症/多重人格(DID) : コメント : 0 :
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プロフィール

清水賢一

Author:清水賢一
境界性パーソナリティ障害・解離性同一性障害であるパートナーとの約7年間の生活を「ちゅーしても、いいよ 親の支配から生還した真由美の記録」として出版しました。私が彼女の心のトラブルに気付き、その原因が次第に明らかになり、 彼女が事態を受け入れていく実話です。様々な出来事がありましたが、現在では安定した状況となり、毎日問題なく過ごせています。私の経験を元に、機能不全家族の連鎖を絶って被害者が回復できるように提言します。

ちゅーしても、いいよ 親の支配から生還した真由美の記録 前編

ちゅーしても、いいよ 親の支配から生還した真由美の記録 後編

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