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日本精神科病院協会会長・山崎學氏は人権を理解しているのか

精神科病院に入院中の男性患者が身体拘束によって死亡したと裁判所が認めました。この事件に対して「日本精神科病院協会」は会見をひらき、「判決は到底容認できない」、「患者の安全を確保しつつ、適切な治療のために必要」などとする声明を発表しています。

精神科の身体拘束で死亡、賠償判決に「裁判官は現場を知らない」日精協が強い抗議(弁護士ドットコムニュース)

前回に続いて、日本精神科病院協会会長・山崎學氏の発言を取り上げますが、この方は人権とはどういうものか理解していないのではないかと思います。人権とは誰からも指図されない、自由に生きる権利です。大前提として人権を侵害してはいけないのであり、本当にやむを得ない場合に制限を受けるのだとわかっていないのでしょう。

現場を知らないと山崎學氏は主張しますが、投薬と隔離しか知らない精神科医がこうした問題を起こしているのではありませんか。精神病院で理不尽な扱いを受ければ、抵抗するのは人として当たり前です。拘束する以前にやるべきことをやらないから、今回の判決が出ているのです。

以前に当ブログでも取り上げた以下の例を見ても、「現場」が異常な「治療」を行っていることは明白です。また、精神科病院における身体拘束は、精神保健福祉資料によれば2007年から2017年の10年間で約2倍に増えているそうです。

14歳の少女が精神病院で体験した「極限の地獄」(東洋経済ONLINE)

精神科病院における身体拘束を考える(大阪精神医療人権センター)

「裁判官たちは精神科病院を一度でも見学したのか?」と仰るならば、山崎學氏は精神病院で身体拘束を長期間(身体拘束の平均日数96日)体験したことがあるのですよね。まさか、体験せずに言っているのですか。だとしたら、矛盾も甚だしいですね。

ちゅーしても、いいよ 親の支配から生還した真由美の記録 前編
ちゅーしても、いいよ 親の支配から生還した真由美の記録 後編
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2021-12-07 : 精神医療・精神薬・カウンセリング : コメント : 0 :
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プロフィール

清水賢一

Author:清水賢一
境界性パーソナリティ障害・解離性同一性障害であるパートナーとの約7年間の生活を「ちゅーしても、いいよ 親の支配から生還した真由美の記録」として出版しました。私が彼女の心のトラブルに気付き、その原因が次第に明らかになり、 彼女が事態を受け入れていく実話です。様々な出来事がありましたが、現在では安定した状況となり、毎日問題なく過ごせています。私の経験を元に、機能不全家族の連鎖を絶って被害者が回復できるように提言します。

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ちゅーしても、いいよ 親の支配から生還した真由美の記録 後編

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