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「身体はトラウマを記録する」読後感想その2

本書のテーマは「トラウマ」であり、題名に「脳・心・体のつながり」とあるように、DSMが分類しているような疾患とは一線を画して解説しています。それは、表面的な症状の問題ではなく、脳神経の形成と具体的な言動の繋がりを示しているからです。そして、脳画像などで検証した統計に基づいて効果を判断した結果、DSMの分類とは整合性がとれなくなったためだと思われます。

べッセル・ヴァン・デア・コーク氏は数多くの重度の心的外傷患者と接していますが、例えば「境界性パーソナリティ障害(BPD)」とか「解離性同一性障害(DID)」という名称では診ていません。本書の終盤でDIDの臨床事例に触れますが、あくまでもトラウマにどのように対処したかという紹介になっています。

また、トラウマを生じさせた原因として戦争や虐待などに言及はするものの、その原因について深掘りしているわけでもありません。おそらく、そうした出版物は既に存在するので、敢えて追求していないのでしょう。それよりも、現時点でトラウマの解消に効果があると思われるいくつもの手法(EMDR、ヨーガ、ニューロフィードバック他)にページを割いているようです。

 
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2018-05-05 : 精神医療・精神薬・カウンセリング : コメント : 0 :
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プロフィール

清水賢一

Author:清水賢一
境界性パーソナリティ障害・解離性同一性障害であるパートナーとの約7年間の生活を「ちゅーしても、いいよ 親の支配から生還した真由美の記録」として出版しました。私が彼女の心のトラブルに気付き、その原因が次第に明らかになり、 彼女が事態を受け入れていく実話です。様々な出来事がありましたが、現在では安定した状況となり、毎日問題なく過ごせています。私の経験を元に、機能不全家族の連鎖を絶って被害者が回復できるように提言します。

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