性虐待被害者のコントロール欲求

相模原での大量殺人事件から半年が過ぎましたが、この事件と同様の事件が1970年から1987年にかけて、アメリカで起きていました。病院で看護助手をしていた犯人のドナルド・ハーヴィーは、少なくとも37人の入院患者を殺害しています。被害者はいずれも数日で死ぬ運命にあった重病人で、苦しみから解放するためだったという理由を主張したそうです。

【アメリカの殺人鬼に会いに行く(3)】“死の天使”ドナルド・ハーヴィー(Smart FLASH)

彼は、母親や祖母から心理的な虐待を受けるとともに、4歳から20歳まで2、3歳年上の叔父から継続的に性的虐待を受けていました。つまり、機能不全家族で不適切なコントロールを受けて育った被虐待児です。上記の面談や手紙のやりとりからもわかるように、こうした生育歴を原因として他者をコントロールする欲求が強くなったのです。

このコントロール欲求をC-PTSDの反応として解釈すると、殺人に至る動機を理解しやすくなります。彼が述べているように、命を支配する殺人は究極のコントロールであり報復となります。だから、近親姦を受けた被害者が殺人衝動を持つのは当然だし、私が「近親姦被害と犯罪」で述べたように、実際に多くの事例が存在します。そして、性的逸脱行為に至るのもセックスをコントロールして報復するというやむを得ない反応です。はたして、相模原で大量殺人を実行した犯人は、どのようなコントロールを受けていたのでしょうか。

 
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2016-12-02 : 情緒的虐待/身体的虐待/性的虐待 : コメント : 0 :
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プロフィール

清水賢一

Author:清水賢一
境界性パーソナリティ障害・解離性同一性障害であるパートナーとの約7年間の生活を「ちゅーしても、いいよ 親の支配から生還した真由美の記録」として出版しました。私が彼女の心のトラブルに気付き、その原因が次第に明らかになり、 彼女が事態を受け入れていく実話です。様々な出来事がありましたが、現在では安定した状況となり、毎日問題なく過ごせています。私の経験を元に、機能不全家族の連鎖を絶って被害者が回復できるように提言します。

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