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性的虐待・近親姦の基礎知識-15/防止

「父-娘 近親姦『家族』の闇を照らす」の第12章では性的虐待の防止について論じられています。「性的虐待はたいてい思春期よりもずっと前から始まるため、予防教育は小学校の低学年から始めるべきである。一般の性教育の授業に性的虐待の情報を組み込むのが理想的である。そういう授業が実験的に行われている地域では、子どもたちは過度に恐れたり否定的な性的態度を身につけたりすることなく、性的虐待に関する情報を受け入れることができるということが証明されている」とあるように、アメリカでは1980年頃に既に学校で性的虐待の防止策が始まっています。

おそらく、現在では幼児期から年齢に応じて性的な接触とそうではない接触について教えていると思いますが、日本でも一部の団体が幼児期からの性的虐待防止について啓蒙しています。ただし、こうした対応は根本的な性的虐待の防止策にはなりません。なぜなら、加害者に対する防止策になっていないからです。被害者をどれだけ教育しようとも、「誰にも言うなよ。言ったら酷い目に遭わせるからな」とか、「これはお父さんとお前だけの秘密だよ」とか言われていたら、幼い子どもは黙ってしまう場合が多いでしょう。だから、近親姦を犯そうとする加害者が生じない社会を作らなければなりません。

つまり、父親が妻や子供を支配する機能不全家族の根絶こそが性的虐待や近親姦の防止策なのです。父親が乳児期から養育に関わり、子供との間に充分な愛着を形成していれば、その子に対して虐待的な振る舞いはしないでしょう。支配被支配ではなく、お互いを思いやる信頼関係が身に付いていれば、健全な家族を形成するようになるはずです。

第12章は、「父親は、権威主義的な支配者であり続ける限り、子育てに参加することもその報酬にあずかることもできない。愛の仕事を平等に分かち合うことの意味も、新しい世代の命を育むことの意味もわからない。家族を支配しなくなってはじめて、家族に属するということの真の意味を会得できるようになると思われる」と結んでいます。

 
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2016-09-02 : 情緒的虐待/身体的虐待/性的虐待 : コメント : 0 :
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プロフィール

清水賢一

Author:清水賢一
境界性パーソナリティ障害・解離性同一性障害であるパートナーとの約7年間の生活を「ちゅーしても、いいよ 親の支配から生還した真由美の記録」として出版しました。私が彼女の心のトラブルに気付き、その原因が次第に明らかになり、 彼女が事態を受け入れていく実話です。様々な出来事がありましたが、現在では安定した状況となり、毎日問題なく過ごせています。私の経験を元に、機能不全家族の連鎖を絶って被害者が回復できるように提言します。

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