FC2ブログ

性的虐待・近親姦の基礎知識-9/自罰

性的虐待や近親姦の被害に遭うと、心身に様々な後遺症をもたらします。私は「性的虐待の後遺症」と題して以前にまとめていますが、「父-娘 近親姦『家族』の闇を照らす」の第6章では、その孤立感や自己否定について言及しています。

冒頭では、「多くの女性がその孤立感は近親姦の秘密と関連しているのだと明言した。子どもだった彼女たちに近親姦を防ぐ力はなかったにもかかわらず、自分は許されざる罪を犯して永久に汚れてしまったのだと感じていた。恥の意識は父親との『情事』が終わったからといって簡単に消えることはなく、成人後もしつこくつきまとった」と、罪悪感や恥辱感がもたらす孤立感について解説しています。

そして、最後には「彼女たちは自分の心理的な損傷の報いを自分一人でこうむっていた。ほとんどいつでも、彼女たちの怒りや失望は自己破壊的な行為として表現された。それは、望まない妊娠をすることであったり、強姦や殴打の対象となること、アルコールや薬物への嗜癖、自殺未遂などといった行為であった」と、誰もが心理的に複雑な反応を示す事実について記述されています。

誰も助けてくれなかった、誰にも助けを求めることができなかった少女には、自罰以外に情動を放出する選択肢がないのです。つまり、「再演」とは、罪悪感や恥辱感を原因とする自罰的な無意識の働きかけです。こうした無意識はエンパワーメントの妨げとなるので、この仕組みを理解して罪悪感や恥辱感を手放せるように周囲が支援する必要があります。

 
スポンサーサイト
2016-08-12 : 情緒的虐待/身体的虐待/性的虐待 : コメント : 0 :
コメントの投稿
非公開コメント

« next  ホーム  prev »

プロフィール

清水賢一

Author:清水賢一
境界性パーソナリティ障害・解離性同一性障害であるパートナーとの約7年間の生活を「ちゅーしても、いいよ 親の支配から生還した真由美の記録」として出版しました。私が彼女の心のトラブルに気付き、その原因が次第に明らかになり、 彼女が事態を受け入れていく実話です。様々な出来事がありましたが、現在では安定した状況となり、毎日問題なく過ごせています。私の経験を元に、機能不全家族の連鎖を絶って被害者が回復できるように提言します。

カレンダー

10 | 2018/11 | 12
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 -

推薦図書

アルバム

にほんブログ村

にほんブログ村 メンタルヘルスブログへ にほんブログ村 家族ブログ 家庭崩壊・機能不全家族へ にほんブログ村 メンタルヘルスブログ アダルトチルドレンへ にほんブログ村 メンタルヘルスブログ 解離性障害(解離性同一性障害など)へ

人気ブログランキング