性的虐待・近親姦の基礎知識-4/迷信

過去には、近親姦があったとしても、特に害があるわけではないと主張した人々がいます。あるいは、性教育の延長だと詭弁を弄する輩もいます。いまでも、子供を性の対象としている連中は、大差のない考えを持っていることでしょう。では、害がないなどという迷信は、どこから生じたのでしょうか。それは、近親姦という事実が闇に葬られ続けていたからであり、被害者が隠されたせいにすぎません。

ほぼ全ての加害者は、近親姦が発覚したとしても全否認します。娘が嘘をついている。娘が妄想を抱いているだけだ。自分は何もしていない、と。一方で、何をされているのかもわからない少女が、証拠を持っているはずがありません。羞恥心から説明さえできないでしょう。誰にも言ってはいけないという脅しも受けています。しかも、心的外傷の後遺症として精神に支障を来せば、家庭内の牢獄に閉じ込められてしまいます。家父長であれば、こうした陰謀を容易に実行できるのです。

その結果、近親姦は被害がないものとして扱われ、迷信として流布されたのでしょう。しかし、1950年代以降に、アメリカを中心として家庭内の性的虐待や近親姦が徐々に明らかになるに連れて、被害の実態も判明しました。現在では、深刻な心身の後遺症をもたらすという事実は世界的に認識されていると思いますが、日本では社会の理解が足りない状況です。真実から目を背けている社会を啓蒙しなければなりません。

 
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2016-08-01 : 情緒的虐待/身体的虐待/性的虐待 : コメント : 0 :
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プロフィール

清水賢一

Author:清水賢一
境界性パーソナリティ障害・解離性同一性障害であるパートナーとの約7年間の生活を「ちゅーしても、いいよ 親の支配から生還した真由美の記録」として出版しました。私が彼女の心のトラブルに気付き、その原因が次第に明らかになり、 彼女が事態を受け入れていく実話です。様々な出来事がありましたが、現在では安定した状況となり、毎日問題なく過ごせています。私の経験を元に、機能不全家族の連鎖を絶って被害者が回復できるように提言します。

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