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性的虐待・近親姦の基礎知識-2/隠蔽

ジュディス・L・ハーマン氏は、「父-娘 近親姦『家族』の闇を照らす」の序文で「近親姦というテーマは大事に胸に温めておくようなテーマではない。それは、たまたまぶつかってしまって、ぶつかってしまったからには頑張って展開していかなければならないテーマなのだ」と述べています。私も同じ考えです。私は、自ら望んで解離性同一性障害とされるパートナーを選んだわけではないし、機能不全家族や精神医療に興味があったわけでもありません。ただ、自分の身に起きた出来事を掘り下げたら、社会から隠された真実を知ってしまい、被害者の回復に貢献するしかなくなっただけです。

ところが、精神分析学者のジグムント・フロイト氏は正反対でした。100年前に、現在の境界性パーソナリティ障害に相当するヒステリー症状は、娘が父親を誘惑するという作り話に由来し、それが典型的なエディプス・コンプレックスの表現であると論じました。要するに、父親に強姦されたという娘の話を信じてはいけないと触れ回ったのです。何ということでしょうか。せっかく発見した真実を自己保身のために隠蔽しただけではなく、その悪影響によって後世の精神科医まで真実を認めなくなりました。

このエディプス・コンプレックス理論は現在でも幅を利かせています。さもわかった風な精神科医やカウンセラーには、難解な理屈を捏ねて専門家っぽく振る舞うために都合が良いのでしょう。あるいは、こうした風説の流布は、ポルノ産業にとっても有り難いバックボーンとなっているはずです。しかし、根拠がない上に、性的虐待や近親姦を否定する意図で捏造された理論です。子供には安全な環境と無条件の愛情が与えられなければなりません。全ての責任は大人にあり、子供に責任転嫁するエディプス・コンプレックス理論は完全な間違いです。

 
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2016-07-27 : 情緒的虐待/身体的虐待/性的虐待 : コメント : 2 :
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Re: 誘惑理論の撤回
saiさん、ご指摘ありがとうございました。
完全な書き間違いです。早速修正しました。
2017-11-26 07:41 : 清水賢一 URL : 編集
誘惑理論の撤回
清水さん、こんばんは

眠る前にブラウズしていたのですが、取り急ぎ書きこみます。

>ところが、精神分析学者のジグムント・フロイト氏は正反対でした。100年前に、現在の境界性パーソナリティ障害に相当するヒステリー症状は、父親が娘を誘惑するという作り話に由来し、それが典型的なエディプス・コンプレックスの表現であると論じました。

「父親が娘を誘惑する」ではなくて「娘が父親を誘惑する」です。清水さんの書き間違いだと思いますが、フロイトは精神医療を100年遅らせてしまいました。例外的に成功した精神分析もあるにはあるのですが。
2017-11-26 00:58 : sai URL : 編集
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プロフィール

清水賢一

Author:清水賢一
境界性パーソナリティ障害・解離性同一性障害であるパートナーとの約7年間の生活を「ちゅーしても、いいよ 親の支配から生還した真由美の記録」として出版しました。私が彼女の心のトラブルに気付き、その原因が次第に明らかになり、 彼女が事態を受け入れていく実話です。様々な出来事がありましたが、現在では安定した状況となり、毎日問題なく過ごせています。私の経験を元に、機能不全家族の連鎖を絶って被害者が回復できるように提言します。

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