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精神医療の基礎知識-2

精神医療には客観的な基準が存在しません。DSMはマニュアルにすぎず、そこに示されている項目に対して、精神科医が主観で該当させているだけです。しかも、その主観さえ患者をいくらでも誘導して得られる内容であり、恣意的に解釈して当てはめることも可能です。だから、DSM(Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders:精神障害の診断・統計マニュアル)とICD(International Classification of Diseases:国際疾病分類)は体系的に一致していないし、曖昧な記述が数多く見られます。

例えば、DSM-5の場合、「VII. 心的外傷およびストレス因関連障害群」の中にある「心的外傷後ストレス障害」として「解離症状を伴う離人感」がある一方で、「VIII. 解離症群/解離性障害群」の中に「離人感・現実感消失症」があります。あるいは、「VII. 心的外傷およびストレス因関連障害群」の中にある「急性ストレス障害」として「解離症状」がある一方で、「VIII. 解離症群/解離性障害群」の中にある「他の特定される解離症」として「ストレスの強い出来事に対する急性解離反応」があります。私にはそれぞれ同じ症状にしか見えません。

また、DSM-5では、「VIII. 解離症群/解離性障害群」の中に「離人感・現実感消失症」を位置付けていたわけですが、ICD10では、「F48 その他の神経症性障害」の中に「離人・現実感喪失症候群」が位置付けられており、「F44 解離性[転換性]障害」からは外れています。つまり、「心的外傷」と「解離症」と「神経症」を定義する客観的な根拠が存在しないから、これほど難解な分類になるのです。

興味のある方は調べてみると良いかもしれませんが、上記はごく一部の事例であり、DSMだろうとICDだろうと非科学的で非論理的な体系化に驚く他ありません。精神医療では、神経伝達物質の正常値を数値化しているわけでもないし、症状に関連する特定の脳神経を可視化しているわけでもなく、結果として一人の患者に山ほどの「病名」が付けられています。しかも、こうして「病気」を際限なく開発した挙げ句に、ヒトとして当然の反応や、養育を原因とする症状にまで薬物を投与しているのです。

 
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2016-05-18 : 精神医療・精神薬・カウンセリング : コメント : 0 :
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プロフィール

清水賢一

Author:清水賢一
境界性パーソナリティ障害・解離性同一性障害であるパートナーとの約7年間の生活を「ちゅーしても、いいよ 親の支配から生還した真由美の記録」として出版しました。私が彼女の心のトラブルに気付き、その原因が次第に明らかになり、 彼女が事態を受け入れていく実話です。様々な出来事がありましたが、現在では安定した状況となり、毎日問題なく過ごせています。私の経験を元に、機能不全家族の連鎖を絶って被害者が回復できるように提言します。

ちゅーしても、いいよ 親の支配から生還した真由美の記録 前編

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