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アダルトチルドレンは究極の感情労働者

川崎市の有料老人ホームで入所者を転落死させた元職員の男が逮捕されました。事故として発覚した当初から、誰もが事件を疑っていたでしょう。この件を踏まえながら、健康社会学者の河合薫さんが高齢者の介護現場について問題提起していました。

老人ホーム連続転落死に見る「介護崩壊」の予兆(日経ビジネスONLINE)

私はこの記事を読みながら、アダルトチルドレンは子供の頃から親を介護しているのだと気付きました。情緒的に親の世話をしているということは、河合さんが言う「究極の感情労働者」であり、「“傘”がない状態で、土砂降りの雨の中で戦わされている」状況です。

真逆の感情が自分の内部で激しくぶつかりあい、「抱くべき(抱きたい)感情」と「抱いた感情」のズレを修正できず、感情の不協和に陥り、燃え尽きたり、罪の意識にさいなまれたり、本当の自分が分からなくなったりと、極度なストレス豪雨でびしょ濡れになってしまうのだ。

河合さんにそのつもりはないはずですが、特に上記の一文は毒親によって受ける被害を見事に言い表しています。また、「バーンアウト」という言葉で説明している定義は、家族間の殺人事件にも通じる心理だと受け取れました。さっさと毒親を捨てないと、アダルトチルドレンは永遠の介護に取り込まれてしまいます。

 
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2016-02-24 : アダルトチルドレン(AC) : コメント : 0 :
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プロフィール

清水賢一

Author:清水賢一
境界性パーソナリティ障害・解離性同一性障害であるパートナーとの約7年間の生活を「ちゅーしても、いいよ 親の支配から生還した真由美の記録」として出版しました。私が彼女の心のトラブルに気付き、その原因が次第に明らかになり、 彼女が事態を受け入れていく実話です。様々な出来事がありましたが、現在では安定した状況となり、毎日問題なく過ごせています。私の経験を元に、機能不全家族の連鎖を絶って被害者が回復できるように提言します。

ちゅーしても、いいよ 親の支配から生還した真由美の記録 前編

ちゅーしても、いいよ 親の支配から生還した真由美の記録 後編

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