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「ちゅーしても、いいよ」出版から2年を経て-4

子供が親を批判すると、周囲の者が「子供を愛さない親はいない」と説得するシーンをしばしば目にします。しかし、そんな慰めは全く役に立たないメッセージです。正しくは「子供の愛し方を知らない親がいる」であり、「愛情と支配を混同している親がいる」です。親との愛着関係を築けなかった親、親から信頼関係を学べなかった親、親に共感してもらえなかった親などは、愛情を履き違えています。それが世に言う「毒親」です。

悪意で虐待されれば子供は親を捨てやすくなります。一方で、親に虐待の自覚がない場合は、子供は親に対する思慕をいつまでも捨てられません。乳幼児期に自由な感情を表現していれば、その後も自分の感情を抑圧しようとはしませんが、操作され続けた子供は見捨てられ不安を抱えています。そういった情動が、心的外傷(トラウマ)の根を深くし、フラストレーションが高まる原因となり、親との共依存を維持させるのです。

本書では、一人の女性の半生の中で心的外傷の原因や症状を描いています。また、間近で見ていた私が心的外傷を理解していく様子も描かれています。意識と無意識や解離が、人にどのように作用するのかといった点でも他に例がないのではないでしょうか。かなり具体的な事例なので、理屈ばかりが並んだ出版物よりも心の問題を捉えやすいだろうと思います。

 
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2015-12-14 : 機能不全家族 : コメント : 0 :
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プロフィール

清水賢一

Author:清水賢一
境界性パーソナリティ障害・解離性同一性障害であるパートナーとの約7年間の生活を「ちゅーしても、いいよ 親の支配から生還した真由美の記録」として出版しました。私が彼女の心のトラブルに気付き、その原因が次第に明らかになり、 彼女が事態を受け入れていく実話です。様々な出来事がありましたが、現在では安定した状況となり、毎日問題なく過ごせています。私の経験を元に、機能不全家族の連鎖を絶って被害者が回復できるように提言します。

ちゅーしても、いいよ 親の支配から生還した真由美の記録 前編

ちゅーしても、いいよ 親の支配から生還した真由美の記録 後編

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