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発達障害と愛着障害

発達障害とは、環境化学物質によって胎児の脳神経細胞が損傷を受けた結果、知能や思考などに何らかの偏りが見られる状況だと私は考えています。一方、愛着障害とは、乳幼児期に受けた不適切な養育を原因として、感情表現や対人関係に問題を抱えている状況だと私は考えています。両者は、全く異なる原因であるにもかかわらず、医療現場でさえ混同されている場合も少なくないのではないかと感じます。

例えば、小学校の教室で座って授業を受けられない子供が、注意欠陥多動性障害(AD/HD:Attention-Deficit/Hyperactivity Disorder)なのか、愛情飢餓で落ち着きがないのか、その状況だけでは判断できないでしょう。あるいは、いつも黙っていて誰とも話そうとしない子供が、知能に遅れがない高機能自閉症なのか、虐待を原因とする場面緘黙症なのか、数回,数時間の観察で診断できるのでしょうか。

もっと言えば、発達障害の上に愛着障害を抱えている子供もいるはずです。発達障害に起因する育てにくさによって、親が子供に愛情を注がなくなり、さらに騒いだり、暴れたり、内に籠ったりして、悪化しているのかもしれません。特に、毒親は、責任を回避するために発達障害という診断を欲しがり、条件に沿うように子供の様子を話します。しかも、自分は愛情をたっぷり子供に注いでいると確信しており、操作や共依存の自覚はありません。つまり、安易に発達障害という診断が下されやすく、結果として愛着障害が見落とされてしまう可能性は低くないのです。

現に、医療少年院に勤めていた精神科医は、発達障害と診断されている子供の約半数は愛着障害ではないかと自著で指摘しています。発達障害であっても支持的な養育によって効果を得られるでしょうが、愛着障害なら何よりも愛情のある養育によって回復が見込めるはずです。発達障害という間違った診断のせいで、わざわざ回復を遠ざけられている子供がいるとしたらやりきれません。慎重な判断を望みます。

 
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2015-11-11 : 境界性パーソナリティ障害/境界性人格障害(BPD) : コメント : 0 :
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プロフィール

清水賢一

Author:清水賢一
境界性パーソナリティ障害・解離性同一性障害であるパートナーとの約7年間の生活を「ちゅーしても、いいよ 親の支配から生還した真由美の記録」として出版しました。私が彼女の心のトラブルに気付き、その原因が次第に明らかになり、 彼女が事態を受け入れていく実話です。様々な出来事がありましたが、現在では安定した状況となり、毎日問題なく過ごせています。私の経験を元に、機能不全家族の連鎖を絶って被害者が回復できるように提言します。

ちゅーしても、いいよ 親の支配から生還した真由美の記録 前編

ちゅーしても、いいよ 親の支配から生還した真由美の記録 後編

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