fc2ブログ

愛着障害と人格障害

愛着とは無償の愛情によって形成される絆だと私は理解していますが、一方的に押し付ける愛情ではなく、親が子を思いやる愛情を継続して作られる関係だと捉えています。具体的には、感情のキャッチボールやスキンシップといった行為の積み重ねであり、何よりも乳幼児を一人の人間として尊重することが重要です。無償の愛情で守られた乳幼児は、この世の中は安心できる場所であり、人を信頼することは素晴らしいことだと感覚的に学びます。

ところが、愛情を履き違えている母親や父親などの養育者は、乳幼児に対して感情を押し付けたり、見返りを求めたりします。自分の気分次第で喜んだり怒ったり、抱っこしたりしなかったりするのです。そんなことをされれば、何もわからない乳幼児は混乱し、不安になり、生きていくために自分の感情を抑えるようになってしまいます。自分の居場所がないと感じながら、両親の愛情を得ようと必死になり、もがき続けます。そして、こうした感情は全て無意識に擦り込まれ、その子供を一生支配する呪縛となります。それが、愛着障害です。

愛着障害を抱えた子供がそのまま成長すると、無意識の感情が暴力、自傷、依存、拒食、過食、自死などとして思春期〜青年期に表現され、アダルトチルドレンとされる状況に陥ります。さらに、心の傷が深い場合には人格障害(パーソナリティ障害)として認識できる問題へと発展します。つまり、愛着障害、アダルトチルドレン、人格障害は精神医療などが年齢や状況に応じて付けた分類や概念にすぎません。すべて養育を原因とする同じ心的外傷です。

自分の親が毒親だったとわかるのは、一般的に成人後だと思います。思春期までに親を否定できる子供は少ないでしょう。しかし、大人になってから気付いたのでは、回復に時間がかかってしまいます。だから、周囲の大人ができるだけ早く傷付いた子供を回復に導かなければならないし、思春期には自分で心の傷に気付ける社会を築かなければなりません。

 
スポンサーサイト



2015-11-09 : 境界性パーソナリティ障害/境界性人格障害(BPD) : コメント : 0 :
コメントの投稿
非公開コメント

« next  ホーム  prev »

プロフィール

清水賢一

Author:清水賢一
境界性パーソナリティ障害・解離性同一性障害であるパートナーとの約7年間の生活を「ちゅーしても、いいよ 親の支配から生還した真由美の記録」として出版しました。私が彼女の心のトラブルに気付き、その原因が次第に明らかになり、 彼女が事態を受け入れていく実話です。様々な出来事がありましたが、現在では安定した状況となり、毎日問題なく過ごせています。私の経験を元に、機能不全家族の連鎖を絶って被害者が回復できるように提言します。

ちゅーしても、いいよ 親の支配から生還した真由美の記録 前編

ちゅーしても、いいよ 親の支配から生還した真由美の記録 後編

カレンダー

01 | 2024/02 | 03
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 - -

推薦図書

ブログ内検索

アルバム

にほんブログ村

にほんブログ村 メンタルヘルスブログへ にほんブログ村 家族ブログ 家庭崩壊・機能不全家族へ にほんブログ村 メンタルヘルスブログ アダルトチルドレンへ にほんブログ村 メンタルヘルスブログ 解離性障害(解離性同一性障害など)へ

人気ブログランキング