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毒親、特に毒父は権威にしがみつく

1970年に制作された「男は黙ってサッポロビール」という広告があります。検索すればポスターやCMを参照できますが、黒澤明の映画で主演を続けた三船敏郎が「男」の象徴として登場し、寡黙な父親は理想であるかのように描かれています。強い男、逞しい男、野性的な男といった印象ですが、社会が決め付けている男の役割を具現化したとも受け取れます。

こうした傾向は世界的に見られます。アメリカでは今でもマッチョ信仰が強いようですが、性別に対する社会的な要求によって、男達は自分が強い存在であると誇示したがるようになりました。しかし、現代社会では、どれほど筋肉隆々になろうとも地位や名誉が伴わなければ評価されません。下手をすれば脳ミソが筋肉でできていると揶揄されます。だから、強くて、賢くて、偉い男になろうとするのです。

もちろん、実力でそうした評価を得ていれば何の問題もありませんが、実社会では成功者は一部です。あるいは、社会が決めた評価基準なんて気にしない人々も多いでしょう。ところが、自己肯定感が低い男に実力がない場合は、どこかから何かを持ってきて、強さや賢さや偉さを補わなければなりません。いわゆる「虎の威を借る」類のことで、そこに権威が必要とされる理由があります。

そうした男の典型が毒父です。人生を自分で考えずに、社会に決めてもらった尺度で生きようとします。感受性が鈍いので、感覚的な判断ができません。批判や負けを恐れて、正々堂々と勝負しません。それでも、家族を支配するために、強くて、偉くて、賢い男であろうとします。そのため、社会が認める権威にしがみついて媚びるのです。

 
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2015-08-14 : 機能不全家族 : コメント : 0 :
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プロフィール

清水賢一

Author:清水賢一
境界性パーソナリティ障害・解離性同一性障害であるパートナーとの約7年間の生活を「ちゅーしても、いいよ 親の支配から生還した真由美の記録」として出版しました。私が彼女の心のトラブルに気付き、その原因が次第に明らかになり、 彼女が事態を受け入れていく実話です。様々な出来事がありましたが、現在では安定した状況となり、毎日問題なく過ごせています。私の経験を元に、機能不全家族の連鎖を絶って被害者が回復できるように提言します。

ちゅーしても、いいよ 親の支配から生還した真由美の記録 前編

ちゅーしても、いいよ 親の支配から生還した真由美の記録 後編

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