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佐世保女子高生殺害の加害少女は自閉症スペクトラムか

自閉症と発達障害の原因は環境化学物質であるという、科学者のエビデンスをいくつもご紹介しましたが、このブログにその記事を掲載している最中に、佐世保女子高生殺害事件の加害少女が医療少年院に送致されるという報道がありました。裁判長は少女について「共感性障害や、特異な対象への過度な関心が認められる」とし、発達障害の一種である重度の自閉症スペクトラム障害(Autistic Spectrum Disorder:ASD)と認定したそうです。

刑罰効果ない…佐世保事件、少女を医療少年院へ(YOMIURI ONLINE)

今回の決定では「同障害が非行に直結したわけではなく環境的要因も影響した」と述べているものの、重度のASDとされたならば、そうした人物は凶悪犯罪を犯すという偏見や誤解を助長しかねません。近年、発達障害や自閉症スペクトラムという診断を受けている子供が急増している状況は、世界的に確認されています。しかし、日本の殺人事件数は1958年以降下がり続けているのです。ASDによって共感力が損なわれているとしても、この事実に照らせば「ASDは殺人事件には全く関係がない」ということにはならないでしょうか。

殺人事件被害者数(年次統計)

そもそも、著名な児童精神科医が事件以前に加害少女の主治医になっていたのです。だとすれば、その児童精神科医がASDという診断を下して、周囲が支持的な養育を行なうことで事件を回避できたはずです。あるいは、子供に向精神薬を服用させる児童精神科医ですので、その薬の影響も有り得ます。今回の決定は、長期に渡る専門家の鑑定に基づいた判断ですが、ASDという曖昧な状況を意図的に作ったのかもしれません。人格形成途上にある18歳未満にはパーソナリティ障害という診断を行なえませんし、知能の高い彼女が正直に鑑定を受けたかどうかはわかりません。一方で、刑事処分に耐えられる状況にはないでしょう。

だから、とりあえずASDとして、様々な対処が可能になるように配慮したのではないでしょうか。まだ真実は明らかになっていません。私はこの事件について何度もコメントしてきました。彼女が父親から性虐待を受けていたのではないかという仮説を前提に。彼女が心を開く相手を見つけられなければ、事件の真相は永遠に闇に葬られてしまいます。医療少年院の限界はあると思いますが、関係者が真摯に養育に取り組まれるよう願っています。

佐世保女子高生殺害事件に関する記事は以下の通りです。
殺人事件と機能不全家族近親姦被害と犯罪精神医療と事件社会的な成功と自己評価敢えて、死者に鞭打つパプアニューギニアで娘が父親の首を切断佐世保同級生殺人で二度目の精神鑑定
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2015-07-20 : 機能不全社会 : コメント : 2 :
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Re: No title
素人プロファイラーさん、はじめまして。ご来訪有り難うございます。

私も同じ意見です。『フラッシュバック』と『心への侵入』は私も読みましたが、前者では被害を受け始めた子供の頃に、ストーブの中に飼い猫を落として焼き殺してますね。パプアニューギニアの事例にしても、かなり残虐な殺し方です。加害者が自分を守るべき近親者なら、その怒りは言葉で表せるようなものではないのだと思います。

神戸の事件も私は疑っているのですが、今回の出版物に真実は描かれていないようです。猫殺しを繰り返して、最後には人間の生首を校門の上で晒した行為が表現している激情は何なのか。元少年A自身もわからないのでしょう。残虐な行為と性衝動が結びついた原因があると思うのですが。性虐待は記憶を失う場合も多いので、膨大な加害行為が闇に葬られているはずです。
2015-07-22 09:36 : 清水賢一 URL : 編集
No title
今の時点では佐世保の女子高生が性虐待を受けていたという話はでていませんが、猫を虐殺していました。
何冊かのノン・フィクションに性虐待の被害者による小動物虐殺の話が出ています。
『フラッシュバック』(高橋三恵子著)兄から継続的に性虐待を受けた女性が飼い猫を虐殺。
『ライファーズ』(坂上香著)米国で終身刑を受けた男性受刑者の1人が、両親の知人に性虐待された後猫を虐殺していたことを告白。
『心への侵入』(中嶋一成、宮城由江著)性虐待を受けた男性の1人がビルの屋上から猫を投げ殺していた。
性虐待の被害と動物の虐待には関係があるのではないかという気がします。

2015-07-21 17:38 : 素人プロファイラー URL : 編集
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プロフィール

清水賢一

Author:清水賢一
境界性パーソナリティ障害・解離性同一性障害であるパートナーとの約7年間の生活を「ちゅーしても、いいよ 親の支配から生還した真由美の記録」として出版しました。私が彼女の心のトラブルに気付き、その原因が次第に明らかになり、 彼女が事態を受け入れていく実話です。様々な出来事がありましたが、現在では安定した状況となり、毎日問題なく過ごせています。私の経験を元に、機能不全家族の連鎖を絶って被害者が回復できるように提言します。

ちゅーしても、いいよ 親の支配から生還した真由美の記録 前編

ちゅーしても、いいよ 親の支配から生還した真由美の記録 後編

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