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ドラマ「Dr.倫太郎」をご覧になった方へ-5

そして、極めつけは母親の変わりようです。母親はギャンブル依存症にされたらしく、あっという間に従順ないい人に様変わりして「もうギャンブルしない」とかなんとかノートに書き続ける治療?を受けていました。こうなると、もう喜劇です。そんなことで嗜癖が直るなら、みんな簡単に嗜癖を手放せています。無意識に抱えている心的外傷を癒して、自分に向き合うなんていう視点は皆無でした。

最後にプロポーズした倫太郎に対し、普通の人に戻った明良はさらっと断ってしまいます。結局のところ、制作者は何を表現したかったのでしょうか。私にはさっぱりわかりません。人気俳優を並べて人情系の物語を作り、エピソードをトッピングすれば、ハイ一丁上がり!っていう感じです。娯楽だからそれでいいという判断も可能ですが、リアリズムが欠如した表現は面白くも何ともありません。それに、精神疾患に対する誤った認識が広がると、社会は適切に支援できなくなります。

このドラマは、精神医療に携わる者の監修や協力が入っていますので、日本の精神医療のレベルを正しく反映しているのでしょう。まあ、極端すぎる描き方ですが、薬を偏重している精神科医を否定的に描いた点や倫太郎の講義で愛情が大切であると締めくくった点は評価できると思います。精神医療と愛情を結びつけたドラマは記憶にありません。

たかがテレビドラマです。しかし、その影響は大きいので、ご覧になった方が誤解しないように敢えて批評しました。また、事実を記録として公開した私の出版には、意義があったと再確認できました。私の体験がDIDのすべてではありませんし、DIDの方々それぞれの人生は異なるはずです。けれども、幼少期の過酷な体験に起因して、とても困難な人生を歩んでいるという共通項は認識してください。

 
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2015-07-03 : 解離性同一性障害/解離性同一症/多重人格(DID) : コメント : 0 :
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プロフィール

清水賢一

Author:清水賢一
境界性パーソナリティ障害・解離性同一性障害であるパートナーとの約7年間の生活を「ちゅーしても、いいよ 親の支配から生還した真由美の記録」として出版しました。私が彼女の心のトラブルに気付き、その原因が次第に明らかになり、 彼女が事態を受け入れていく実話です。様々な出来事がありましたが、現在では安定した状況となり、毎日問題なく過ごせています。私の経験を元に、機能不全家族の連鎖を絶って被害者が回復できるように提言します。

ちゅーしても、いいよ 親の支配から生還した真由美の記録 前編

ちゅーしても、いいよ 親の支配から生還した真由美の記録 後編

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