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ドラマ「Dr.倫太郎」をご覧になった方へ-4

私はこのドラマを批判したくないのですが、最終回には苦言を呈さざるを得ません。DIDの夢乃と明良が統合したとは言っていないものの、精神的な症状や問題行動がなくなったように描かれていました。魔法ですね、さすが倫太郎先生です。そんなに簡単に症状がなくなる程度の心的外傷なら、そもそもDIDにはなっていないでしょう。私が知るDIDの事例では、例外なく10年、20年という単位でDID本人や支援者が困難な状況と格闘しています。

しかも、明良はろくでもない母親をすんなりと受け入れて、あっという間に二人は抱き合って和解してしまいました。私は、どんでん返しの伏線だと思って見ていたのですが、そのまま二人の関係は壊れませんでした。これでは、アダルトチルドレンの苦悩や葛藤は何一つ理解されないし、毒親は簡単に改心するものだと受け止められてしまいます。道具にされた子供の複雑な心理、思慕や愛憎といった感情がまるで表現されていないので、DIDはただ単に複数の人格が存在する病気だと理解されてしまいます。

さらには、大学理事長の入院にも驚きました。自分が画策した買収が上手くいかずに怒りまくったからといって、「急性ストレス障害」という病気にされたのでは堪りません。あの程度の感情の乱れは人として当然です。いくら背景に親子の確執があるとはいえ、すぐに心身の落ち着きを取り戻しているのです。どう考えても入院は異常です。制作者は、精神疾患や精神科での入院をあまりにも安易に捉え過ぎです。日本テレビは、ドラマ「明日、ママがいない」で実態を把握していないと散々批判されたのに、今回も何も学習しなかったようです。

 
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2015-07-01 : 解離性同一性障害/解離性同一症/多重人格(DID) : コメント : 0 :
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プロフィール

清水賢一

Author:清水賢一
境界性パーソナリティ障害・解離性同一性障害であるパートナーとの約7年間の生活を「ちゅーしても、いいよ 親の支配から生還した真由美の記録」として出版しました。私が彼女の心のトラブルに気付き、その原因が次第に明らかになり、 彼女が事態を受け入れていく実話です。様々な出来事がありましたが、現在では安定した状況となり、毎日問題なく過ごせています。私の経験を元に、機能不全家族の連鎖を絶って被害者が回復できるように提言します。

ちゅーしても、いいよ 親の支配から生還した真由美の記録 前編

ちゅーしても、いいよ 親の支配から生還した真由美の記録 後編

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