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酒鬼薔薇聖斗と名乗った加害者男性が手記「絶歌(ぜっか)」を出版

当ブログで生育歴を取り上げた神戸連続児童殺傷事件の加害者男性が、手記「絶歌(ぜっか)」を出版しました。被害者土師淳君の父親は「もし、少しでも遺族に対して悪いことをしたという気持ちがあるのなら、今すぐに、出版を中止し、本を回収してほしいと思っています」というコメントを発表しました。彼の親や事件の被害者遺族は手記を出版しています。伝聞や憶測を中心とする出版物もあります。それでも、彼には言論さえ許されないのでしょうか。私はまだ読んでいませんが、「精神鑑定でも、医療少年院で受けたカウンセリングでも、ついに誰にも打ち明けることができず、20年もの間心の金庫にしまい込んできた」内容が書かれているようです。

酒鬼薔薇が自ら持ちかけ手記出版 被害者遺族は憤り(日刊スポーツ)

神戸連続児童殺傷:遺族のコメント全文(毎日新聞)

神戸連続児童殺傷 「出版動機知りたい」彩花ちゃんの母コメント全文(神戸新聞)

私は被害者の遺族感情を否定するつもりはありません。今回の出版を罵倒する意見も目にしました。しかし、未成年の凶悪事件の場合は背景に何があったのか、ほぼ全ての事件で闇に葬られてしまいます。成人の犯罪ならば報道機関が先を争って社会の興味を煽り立てたり、時間をかけて深く掘り下げたりしますが、社会が事件を共有すべきであるという点では少年事件でも変わりはないはずです。そういう意味において、今回の出版は画期的ではないでしょうか。加害者男性以外に事件の真相を公開できる人物はいないからです。

私は、実際に経験した者でなければ知りようがない事実を社会に残すべきと考えて「ちゅーしても、いいよ 親の支配から生還した真由美の記録」を出版しました。拙著は自費出版なので経済的、精神的、肉体的な負担はとても大きく、まるで割に合わない行為です。それでも、過去の心的外傷(トラウマ)に苦しんでいる誰かに情報を届けられれば、いくらかでも貢献できるのではないかと思いました。

手記には以下の文章があるそうです。「僕には、罪を背負いながら、毎日人と顔を合わせ、関わりを持ち、それでもちゃんと自分を見失うことなく、心のバランスを保ち、社会の中で人並みに生活していくことができませんでした」「もうこの本を書く以外に、この社会の中で罪を背負って生きられる居場所を、僕はとうとうみつけることができませんでした」。彼は加害者ですが、親の養育が不適切であったことは間違いありません。この本には現代社会が学ぶべき事実が描かれているでしょう。

   
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2015-06-11 : 機能不全社会 : コメント : 0 :
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プロフィール

清水賢一

Author:清水賢一
境界性パーソナリティ障害・解離性同一性障害であるパートナーとの約7年間の生活を「ちゅーしても、いいよ 親の支配から生還した真由美の記録」として出版しました。私が彼女の心のトラブルに気付き、その原因が次第に明らかになり、 彼女が事態を受け入れていく実話です。様々な出来事がありましたが、現在では安定した状況となり、毎日問題なく過ごせています。私の経験を元に、機能不全家族の連鎖を絶って被害者が回復できるように提言します。

ちゅーしても、いいよ 親の支配から生還した真由美の記録 前編

ちゅーしても、いいよ 親の支配から生還した真由美の記録 後編

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