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性虐待と時効、除斥期間

自民党は、幼少期に受けた性的虐待を対象として、時効の在り方の見直しを始めたそうです。民事、刑事両面で被害者が成人になるまで時効を停止する法律を作ろうと検討を始めました。

児童虐待の時効見直し=性的被害対象、成人時まで停止-自民検討(時事ドットコム)

時効の見直しはとても重要で、良い方向に向かっているとは思いますが、なぜ性的虐待に限るのでしょうか。身体的な虐待や心理的な虐待であっても、親などの近親者から受けた言動が虐待であると認識できるのは成人後です。しかも、その事実を外部の者に訴え出るためには、長期間の癒しが必要であり、大半の被害者は心の整理ができずにいます。本来、民法では、時効期間が始まる起算点は「権利を行使することができるとき」です。

そして、この記事では除斥期間という解釈について触れていませんが、検討されているのでしょうか。除斥期間とは、近親姦などの不法行為があったとしても、20年以上経った場合に加害者の責任を問えなくなるという、泣き寝入りを強要する解釈です。数年前に、叔父から性虐待を受けていた女性が損害賠償を求めて提訴しましたが、地裁で敗訴後に高裁で逆転勝訴し、現在は叔父が最高裁に上告中です。最高裁が除斥期間という解釈を否定して、「権利を行使することができるとき」に時効期間が始まると判決すれば、少なくとも民事上は上記のような立法が不要になります。

 
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2015-06-01 : 情緒的虐待/身体的虐待/性的虐待 : コメント : 0 :
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プロフィール

清水賢一

Author:清水賢一
境界性パーソナリティ障害・解離性同一性障害であるパートナーとの約7年間の生活を「ちゅーしても、いいよ 親の支配から生還した真由美の記録」として出版しました。私が彼女の心のトラブルに気付き、その原因が次第に明らかになり、 彼女が事態を受け入れていく実話です。様々な出来事がありましたが、現在では安定した状況となり、毎日問題なく過ごせています。私の経験を元に、機能不全家族の連鎖を絶って被害者が回復できるように提言します。

ちゅーしても、いいよ 親の支配から生還した真由美の記録 前編

ちゅーしても、いいよ 親の支配から生還した真由美の記録 後編

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