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神戸連続児童殺傷事件の加害少年生育歴-5

今回公表された決定全文では「一連の非行時における少年の精神状態、心理的状況」として、少年には普通の知能があり、意識も清明であるとしています。また、精神病ではなく、それを疑わせる症状もなく、心理テストの結果もそれを示唆する所見はないそうです。精神鑑定では、非行時ならびに現在、離人症状や解離傾性が存在するが、一連の非行は解離に起因したものではないし、解離された人格によって実行されたものでもないとしています。そして、直観像素質者であるという指摘もなされていますが、少年は優れた脳を持っているのかもしれません。直観像については拙著でも触れています。

それにしても、母親の手記ではあまり語られていなかった事実がいくつも判明しました。少年の母親は言い訳したくて手記を出版したとしか思えません。また、この決定全文には父親とどのように過ごしていたのかという点について、全く記述がありませんでした。報道関係者の出版物によれば、庭で一緒に卓球などをやっていたようですが、父と息子の関わりはどうだったのでしょうか。社会性において重要な側面なので、記述がないのは残念です。加害少年が育った環境は、家庭に無関心の父親と子供に過干渉の母親という典型的な機能不全家族だったのではないかと私は推測しています。

実は、この決定と同等の内容はある程度公開されていました。けれども、第三者が伝聞に基づいて記述した内容とは異なり、今回の記事は全文をそのまま公開しており、信頼できる情報となりました。少年審判だけではなく、医療少年院などの情報も関係者が公開すれば、社会に広がる不適切な養育を正せるのではないか、少年の殺人事件を防げるのではないかと私は考えています。

 
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2015-05-06 : 機能不全社会 : コメント : 0 :
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プロフィール

清水賢一

Author:清水賢一
境界性パーソナリティ障害・解離性同一性障害であるパートナーとの約7年間の生活を「ちゅーしても、いいよ 親の支配から生還した真由美の記録」として出版しました。私が彼女の心のトラブルに気付き、その原因が次第に明らかになり、 彼女が事態を受け入れていく実話です。様々な出来事がありましたが、現在では安定した状況となり、毎日問題なく過ごせています。私の経験を元に、機能不全家族の連鎖を絶って被害者が回復できるように提言します。

ちゅーしても、いいよ 親の支配から生還した真由美の記録 前編

ちゅーしても、いいよ 親の支配から生還した真由美の記録 後編

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