fc2ブログ

オウム真理教と見捨てられ不安

凶悪犯罪を何年も続けていながら、それでも幹部信者が救済のためだと思い込もうとしたのは、なぜでしょう。それは、もう帰る場所がなかったからです。最初から麻原は、信者に逃げられないように退路を断たせて、出家させていました。さらには、教団から脱会しようとした信者や脱会させようとした家族も敵視して、見せしめに殺害してまで脱会を阻止しました。こうした囲い込みも機能不全家族の特長と一致します。

つまり、松本智津夫(麻原彰晃)死刑囚の犯罪行為の裏には「見捨てられ不安」があるのです。信者に次元の低い詐欺を見破られ、去られてしまう孤独を麻原は最も恐れていたでしょう。その恐怖を振り払うために、次から次へと幹部信者を犯罪に加担させました。麻原は、幹部も含めて一人も信者を大切にしていませんが、信者は自分が孤独にならないための道具だったからです。機能不全家族で道具にされた子供は、その後も愛情を得られずに育つと、自分を守るために人を利用してしまいます。

そして、信者もまた見捨てられ不安を抱えていたはずです。物理的に帰る家がないというよりも、精神的な拠り所を失うのが怖かったのでしょう。彼ら彼女らは自尊心が低いので、何かにすがって生きようとしてしまいます。オウム真理教における帰依とは、ただの依存にすぎません。誰かから違った道が与えられていれば、オウム真理教とは縁を切って引き返せただろうと思います。自分が機能不全家族の犠牲者だと気付けるような社会であれば、多くの犯罪を未然に防げるのです。

 
スポンサーサイト



2015-04-17 : 機能不全社会 : コメント : 0 :
コメントの投稿
非公開コメント

« next  ホーム  prev »

プロフィール

清水賢一

Author:清水賢一
境界性パーソナリティ障害・解離性同一性障害であるパートナーとの約7年間の生活を「ちゅーしても、いいよ 親の支配から生還した真由美の記録」として出版しました。私が彼女の心のトラブルに気付き、その原因が次第に明らかになり、 彼女が事態を受け入れていく実話です。様々な出来事がありましたが、現在では安定した状況となり、毎日問題なく過ごせています。私の経験を元に、機能不全家族の連鎖を絶って被害者が回復できるように提言します。

ちゅーしても、いいよ 親の支配から生還した真由美の記録 前編

ちゅーしても、いいよ 親の支配から生還した真由美の記録 後編

カレンダー

01 | 2024/02 | 03
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 - -

推薦図書

ブログ内検索

アルバム

にほんブログ村

にほんブログ村 メンタルヘルスブログへ にほんブログ村 家族ブログ 家庭崩壊・機能不全家族へ にほんブログ村 メンタルヘルスブログ アダルトチルドレンへ にほんブログ村 メンタルヘルスブログ 解離性障害(解離性同一性障害など)へ

人気ブログランキング