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オウム真理教と「いい子」

オウム真理教には若者が多く入信していたために、その家族が脱会させようとして教団と対立していました。長男の入信をきっかけとしてオウム真理教と関わるようになった永岡弘行氏は、「オウム真理教被害者の会」(現「オウム真理教家族の会」)を立ち上げ、会長に就任します。そして、彼自身もVX襲撃事件の被害に遭い、生死の境を彷徨って一命を取りとめたものの、現在でも後遺症が残っているそうです。息子は加害者の教団に入信していたのですから、加害者家族と被害者という複雑な立場です。

その永岡氏によれば、子供が信者となった親は異口同音に「子供には反抗期がなかった」「とても素直な子だった」と言うので、彼は非常に驚いたそうです。つまり、不良少年や不良少女ではなく「いい子」ばかりが入信していたわけです。これは何を表しているのでしょうか。親の前で「いい子」を演じ疲れた若者が、親の支配から逃れたくて入信したと解釈すべきでしょう。しかし、その素直さが仇となって利用されてしまいました。

オウム真理教家族の会は、死刑判決を受けた13人のうち松本智津夫(麻原彰晃)死刑囚以外の12人は死刑に処すべきでないとする声明を発表しています。でも、私は疑問です。この場で死刑制度の是非を論じるつもりはないと断っておきますが、共犯者がいなければ一連の事件は起きませんでした。というよりも、麻原個人には詐欺と操作以外の能力がなく、各々の信者が高度な役割を果たしたからこそ実現した凶悪犯罪です。麻原に騙されたとしても、自分の意識がありながら考えなかった、感じなかった12人の死刑囚は麻原と同等の罪を犯しています。

家族の会にしてみれば身内を死刑にしたくはないのでしょう。騙した奴が悪いという思いもわからなくもありません。しかし、「いい子」に育てた親の責任について、極刑によってでも親自身に気付かせなければなりません。全ての信者が機能不全家族に育ったとは限りませんが、多くの信者は毒親の被害者である可能性が高いのです。永岡氏は息子に向き合ったから早期脱会に成功しました。家族の会は、子供に対してどのような養育を行なっていたのか、詳細まで語るべきです。

元信者、サリン事件は「別の出来事みたいで興味なかった」(週刊女性PRIME)

 
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2015-04-01 : 機能不全社会 : コメント : 0 :
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プロフィール

清水賢一

Author:清水賢一
境界性パーソナリティ障害・解離性同一性障害であるパートナーとの約7年間の生活を「ちゅーしても、いいよ 親の支配から生還した真由美の記録」として出版しました。私が彼女の心のトラブルに気付き、その原因が次第に明らかになり、 彼女が事態を受け入れていく実話です。様々な出来事がありましたが、現在では安定した状況となり、毎日問題なく過ごせています。私の経験を元に、機能不全家族の連鎖を絶って被害者が回復できるように提言します。

ちゅーしても、いいよ 親の支配から生還した真由美の記録 前編

ちゅーしても、いいよ 親の支配から生還した真由美の記録 後編

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