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オウム真理教と共依存

オウム真理教の事件の本質は、松本智津夫(麻原彰晃)死刑囚一人の支配欲にあるのではなく、信者との共依存関係にあります。多くの信者は、機能不全家族に育ったためにコミュニケーション能力が低く、本質を見抜く力に欠けていたのではないでしょうか。安っぽい詐欺に簡単に引っ掛かった事実が物語っています。ヨガ道場から発展した宗教団体オウム神仙の会が、アダルトチルドレンの自助サークルとして機能していたならば、事件は起きずに済んだかもしれません。

けれども、麻原は親への強い怒りを抱えている人物ですから、信者も抱えている同じ怒りが相乗効果を生んでしまいました。両者の共依存関係が強化されて、退くに退けない状況が作り出されたはずです。麻原を教祖として絶対視しなければ、麻原だけではなく信者も困ってしまうのです。麻原と同化した信者が麻原を否定すれば自己否定に陥ります。ただでさえ自尊心が低い者にとっては堪え難い踏み絵です。麻原自身も自分が中身のない詐欺師であるとわかっていたはずですが、自分が神輿から降りてしまうと信者が途方に暮れると感じていたに違いありません。

だから、オウム真理教は破滅するまで突き進みました。井上嘉浩死刑囚は、高校3年の時に「弟子はグル(尊師)が言ったことに黙々と従う」と麻原から言われました。教団では「自分で考えてはいけない」と教えるようになったと振り返っています。承認欲求を父親に満たしてもらえなかった井上は、麻原の前で「いい子」になろうと頑張ったわけです。その結果、麻原がポアしろと命じれば殺人でもいとわなくなりました。井上に限らず、幹部から末端の信者に至るまで、この共依存関係を宗教だと勘違いしていました。

 
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2015-04-06 : 機能不全社会 : コメント : 0 :
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プロフィール

清水賢一

Author:清水賢一
境界性パーソナリティ障害・解離性同一性障害であるパートナーとの約7年間の生活を「ちゅーしても、いいよ 親の支配から生還した真由美の記録」として出版しました。私が彼女の心のトラブルに気付き、その原因が次第に明らかになり、 彼女が事態を受け入れていく実話です。様々な出来事がありましたが、現在では安定した状況となり、毎日問題なく過ごせています。私の経験を元に、機能不全家族の連鎖を絶って被害者が回復できるように提言します。

ちゅーしても、いいよ 親の支配から生還した真由美の記録 前編

ちゅーしても、いいよ 親の支配から生還した真由美の記録 後編

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