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加害感情と被害感情

毒親は、自分達の養育が加害行為であったとは少しも自覚していません。なぜなら、親から受け継いだ流儀をそのまま実行しただけですから。操作や責任転嫁、比較、脅迫、暴力は子育てに伴う行為で、他の親もやっているのだと信じて疑わないのですから。自分は地位も経済力もある父親で社会的な評価を得ていると自負しているのですから。自分は夫を立てて、子供には愛情を注いでいる良妻賢母だと優越感に浸っているのですから。

では、なぜ子供は心に傷を抱えているのでしょう。この世に生を受けた子供は感性で判断します。好きか嫌いか。嬉しいか悲しいか。楽しいか辛いか。安心できるか不安になるか。快適か不快か。美味しいか不味いか。前者の肯定的な感情を得られた子供は、人生は素晴らしいと思うでしょう。しかし、後者の否定的な感情を持たざるを得なかった子供は、人生はつまらないと思うしかありません。

理不尽な要求を正当な親の指導であるかのように装う毒親は、自分だけに通じる理屈をこねています。考えることはあっても感じることはありません。だから、毒親は子供の感性に気を配っていないのです。どんなに子供が自分の感情を伝えようとしても、その感情を受け取る気がない親にとっては馬耳東風です。当然、自分が加害者だとは少しも認識できないし、責任を問われれば逆切れすることになります。

一般的に、加害者は事実を否認して自分を守ろうとするので、加害感情というものがありません。けれども、被害者はいつまでも被害感情を抱え続けます。それは、加害者が反省しないからです。被害者の哀しみに共感できず、心の底から謝罪できないからです。つまり、毒親とアダルトチルドレンは平行線を辿るしかありません。親との和解などという幻想を捨てないと、いつまでも親への思慕に苦しむことになるのです。

 
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2015-02-20 : 機能不全家族 : コメント : 2 :
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高校一年さん、こんにちは。

あなたはその年齢で家族の問題に気付いたのですから、素晴らしいと思います。通常は、自分や家族の問題に気付けないまま、成人後にこじらせてしまいます。また、境界性人格障害という名称は精神科医が商売のために患者に付けているラベルにすぎませんし、アメリカで未成年に禁止されている薬物が日本では平気で使われるので、医療は敬遠した方が無難です。カウンセリングだけなら問題はありませんが、まずは心に傷を負っているという認識で十分です。

私のブログや出版物をお読み頂けるといいのですが、自制が効かないのはC-PTSDとしての反応ですので、ある意味仕方がありません。ただ、取りあえずの対処としては、反応している元々の出来事を減らすといいでしょう。例えば、家族との接触を最小限にするとか、嫌々やっていることがあったら休止するとか。

本質的には、乳幼児期を生き直すことが必要だと私は考えています。抑圧し続けていた感情を自分のものとして取り戻せれば、少しずつでも状況は改善されるはずです。相談できる人が寄り添ってくれるといいのですが、あなたが信頼できる相手でなければ、カウンセラーだろうと誰だろうと効果的ではないでしょう。そこが、心的外傷の難しいところです。

ある程度話せる友人がいるならば、自分は苦しんでいる、助けて欲しいと正面から告白することをお勧めします。真っ当な大人が身近にいるならば、そういう人に話してみるのも良いかもしれません。あなたが勇気を出して、本心で真面目に問いかければ、たいてい親身になってくれるはずです。
2015-02-23 18:17 : 清水賢一 URL : 編集
他人への罵詈雑言、依存、心が開けない事が止められません。
特に罵詈雑言はここ数ヶ月自制が効きません。親には精神科へ連れて行ってくれなどとは言えないのですが、相談できる相手もおらず、苦しいです。自分はおそらく境界性人格障害なのだろうと思います。
父親は毒親で、さらにその母親は孫に土下座をさせるような人間です。
父親が自分の望む愛情を与えてくれない事は分かっているのに、少しの思い出が忘れられずいつまで経っても父親への情を捨てきれずにいます。
このままでは友達でいてくれる人たちもみんないなくなりそうです。
2015-02-23 02:56 : 高校一年 URL : 編集
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プロフィール

清水賢一

Author:清水賢一
境界性パーソナリティ障害・解離性同一性障害であるパートナーとの約7年間の生活を「ちゅーしても、いいよ 親の支配から生還した真由美の記録」として出版しました。私が彼女の心のトラブルに気付き、その原因が次第に明らかになり、 彼女が事態を受け入れていく実話です。様々な出来事がありましたが、現在では安定した状況となり、毎日問題なく過ごせています。私の経験を元に、機能不全家族の連鎖を絶って被害者が回復できるように提言します。

ちゅーしても、いいよ 親の支配から生還した真由美の記録 前編

ちゅーしても、いいよ 親の支配から生還した真由美の記録 後編

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