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抑圧と支配

毒親とは子供を支配している親です。彼ら彼女らは、子供を支配せずにはいられません。なぜなら、子供を支配しなければ、自分が支配されてしまうと恐れているからです。毒親は、感情のキャッチボールによってお互いの信頼関係が作られると学べませんでした。だから、コミュニケーションは双方向で成立するとは知らず、一方通行の押し付けが対人関係であると信じて疑わないのです。その同じ価値観を持った男女が子供を授かれば、当然のごとく子供にも支配関係が継続されるわけです。

支配欲が強い者には、本音で語ることができない、自分の弱みをさらけ出せない、他者の評価が気になって仕方がない、自分と向き合えないといった特徴があります。子供の頃から抑圧された状態が続いているのであり、その抑圧を子供に負担させることで、自分では負わずに済ませているのです。つまり、支配欲とは抑圧に対する怒りに責任転嫁を加えた無意識だと言えます。

子供時代に支配されない養育を受けた大人は、感情のキャッチボールによって信頼関係を学んでおり、双方向のコミュニケーションを行ないます。そうした対人関係の心地良さを知っているので、自分の周囲にも同じ心地良さを知っている人が自然と集まります。その健全な大人達に囲まれて育った子供は、同様に信頼関係を心地良いと感じるので、他者から支配される恐れを抱く必要はありません。

ただし、実際には健全と不健全を明確に分けることはできません。どんな人であっても良い面と悪い面が同居しているのであり、そのバランスが悪い場合には支配欲が強くなるのでしょう。そして毒親は、その支配欲こそが愛情であると錯覚しています。支配欲は条件付きの愛情であって、子供には無条件の愛情が必要だと理解できないのです。

 
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2015-02-11 : 機能不全家族 : コメント : 2 :
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Re: 先日の和歌山県の事件について
「ダメダメ家庭の目次録」の管理人さん、こんにちは。

親に反抗できる子は、その親がどんなに酷い親だとしても、親に反抗できるように育てられただけマシだと思います。ガス抜きできますので。最近、定番化したのは「いい子」の凶悪事件ですよね。名古屋大学の女子学生も同様ではないでしょうか。和歌山の事件の犯人も高校入学に失敗するまでは「いい子」だったようです。その失敗を親が責めなければ不登校などには繋がらないのでしょうが、おそらくは大学教授の父親が責めたのでしょう。面と向かって言葉で言わなくとも、表情や態度に表して。

宗教は、乳幼児期の子供にとっては害悪でしかありません。どんな宗教でも何かしらの拘束を行ないますので。特に親が宗教家だと、その拘束がきつくなって乳幼児期から子供は抑圧されてしまいます。和歌山の事件の犯人は、そうやって押さえつけられていた怒りが爆発したのでしょう。「もう頑張れん」とは、いい子になろうとしたけど頑張れない。頑張って怒りを抑えていたけど、もう頑張れないということだと思います。

それで、引きこもった生活をしていたのでしょうが、自分が大切にしていた剣道で何かを言われたために、被害者の子に刃を向けたのかもしれません。ただ、ちょっと気になるのが、犯人の車中での様子や全面否認の供述です。解離性障害の可能性もないとは言えない気がします。だからといって罪を免れるわけではありませんが。

世間を騒がすような殺人事件の犯人は、徹底的に虐待された子供か、いい子になるように求められた子供が大半です。加害者である親に怒りを向けられないので、凶悪事件を起こす子供になって親に報復するのです。被害者の遺族の方には受け入れられない言葉だと思いますが、私は心の中で「八つ当たり殺人」と呼んでいます。
2015-02-11 15:44 : 清水賢一 URL : 編集
先日の和歌山県の事件について
こんにちは。
「ダメダメ家庭の目次録」の管理人です。

>ただし、実際には健全と不健全を明確に分けることはできません。

実際の親子関係において、意識して子供を支配しているケースは少ないと思います。
しかし、私が「管理人のあとがき」で書いたような、
http://space.geocities.jp/kinoufuzennkazoku/admin/alias.html

>親の、「自分の都合やニーズが子供のそれより優先する」状況は、現実には多々存在するわけです。
>そしてそれが恒常化することは、心理的には子供を「支配」すること(中略)につながるわけです。

結果として子供を支配している状態は、少なくないと思います。
その支配を脱出する時期として、「反抗期」なるものがあるわけですが、
・倫理的抑圧(「親(特に片親である場合)を批判すべきではない」など)
・宗教的抑圧(「神や仏の教えに背くべきではない」など)
が強いと、反抗期を迎えられず支配から脱出するのが困難になるのではないかと思います。


1週間前、和歌山県で、小学5年生の男子児童が殺害される事件がありました。後日、近所に住む22歳の男が逮捕されました。
男の父親は、県内の仏教系大学の教授とのことです。
私は、同県内に勤務していた経験があり、事件のあった地域から通勤していた職員もいたため、この事件には関心を持っています。

この男は、新聞によれば、県内の公立高校の受験に失敗した後、工業高校に入学したが、不登校になり2年生で留年した上で退学したようです。母親は、男がなぜ不登校になったのかわからない、とのことです。
また、高校を退学する直前に担任の教師に言った言葉が、
「もう頑張れん」
だったとのことです。

この男は、なにを「頑張っていた」のでしょう。
限られた情報で詮索すべきではないのでしょうが、この男の心の闇を解明する鍵は、そこにあるのではないかと思われます。

同じような事件を繰り返さないために。


あと、想像ですが、この事件は「(攻撃対象は)だれでもよかった」タイプの事件なのではないでしょうか。
現時点では、少なくとも、男が被害児童に強い怨恨を抱いていたのではないようです。

こちらの、「ダメダメ家庭の目次録」の記事もお読みいただければ幸いです。
「抑圧状況下における犯人探し」
http://kinoufuzenkazoku.hariko.com/08-01/08-01-04.htm
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2015-02-11 10:28 : ダメダメ管理人 URL : 編集
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プロフィール

清水賢一

Author:清水賢一
境界性パーソナリティ障害・解離性同一性障害であるパートナーとの約7年間の生活を「ちゅーしても、いいよ 親の支配から生還した真由美の記録」として出版しました。私が彼女の心のトラブルに気付き、その原因が次第に明らかになり、 彼女が事態を受け入れていく実話です。様々な出来事がありましたが、現在では安定した状況となり、毎日問題なく過ごせています。私の経験を元に、機能不全家族の連鎖を絶って被害者が回復できるように提言します。

ちゅーしても、いいよ 親の支配から生還した真由美の記録 前編

ちゅーしても、いいよ 親の支配から生還した真由美の記録 後編

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