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万引きの本質

近年、高齢者の犯罪が増えているという報道がありますが、その中でも万引きは夕方のニュース番組などで頻繁に取り上げられています。スーパーで高齢者が万引きする様子を隠し撮りして、万引きGメンが捕まえる様子をご覧になった方も多いでしょう。こうした高齢者は、確かに裕福ではないのかもしれませんが、万引きした商品を買うのに十分な現金を所持している場合が大半です。

一方で、昔から万引き犯として多いのが思春期の若者です。遊び感覚だったり、仲間外れにされないように同調していたりで、罪悪感に乏しい場合も少なくありません。欲しい物が手に入らないので盗むという経済的な理由もなくはないのでしょうが、その若者の親が貧困であるとか裕福であるとかには、あまり関係がなさそうです。お嬢様学校の近辺にある雑貨屋で、常習的な万引きが横行していたという話を聞いたこともあります。

万引きは窃盗であり、窃盗癖は嗜癖の一種です。つまり、万引き犯は、心に抱えている寂しさや不満に気付いて欲しくて物を盗んでいるわけです。けれども自分自身では、その無意識の作用を知るはずがありません。少年犯罪という視点では、乳幼児期の養育について語られることが多いと思いますが、果たして少年に限った仕組みでしょうか。若者であろうと高齢者であろうと、乳幼児期に抱えさせられた喪失感を埋めようとしているのではないかと私は考えています。

だから、万引き犯にいくら説教しようとも、刑事事件として扱おうとも、簡単に万引きをやめられないのです。特に、高齢者の場合には支配できていた子供を失ったがために、新たな嗜癖対象を必要としているのかもしれません。万引き犯は孤独に苛まれています。その寂しさに共感して、自分の生育歴に向き合うように導かないと、彼ら彼女らは嗜癖をやめられないでしょう。

 
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2015-02-06 : 機能不全社会 : コメント : 0 :
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プロフィール

清水賢一

Author:清水賢一
境界性パーソナリティ障害・解離性同一性障害であるパートナーとの約7年間の生活を「ちゅーしても、いいよ 親の支配から生還した真由美の記録」として出版しました。私が彼女の心のトラブルに気付き、その原因が次第に明らかになり、 彼女が事態を受け入れていく実話です。様々な出来事がありましたが、現在では安定した状況となり、毎日問題なく過ごせています。私の経験を元に、機能不全家族の連鎖を絶って被害者が回復できるように提言します。

ちゅーしても、いいよ 親の支配から生還した真由美の記録 前編

ちゅーしても、いいよ 親の支配から生還した真由美の記録 後編

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