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C-PTSDと性虐待

私は、アダルトチルドレン(AC)であると自認している人が、肉親や不特定な相手への殺意を持っていたり、解離して感情が爆発したりする事例を見たことがありません。情緒的な虐待を原因とするC-PTSDがACだと理解していますが、境界性パーソナリティ障害(BPD)や解離性同一性障害(DID)に見られる様々な症状においては、情緒的な虐待は下地に過ぎないと考えています。

また、これまでにも述べていることですが、BPDとDIDはどちらも同じ原因によるC-PTSDであり、複数の人格を確認できるかどうかの差異でしかないと捉えています。なぜなら、両者の大半の反応には共通点があり、実際に両者を疾患として診断されている人も数多く存在するからです。そして、両者に共通している重大な要素が、幼少期から長期間に渡って性虐待や近親姦の被害を受けていたという事実です。

一方で、幼少期から長期間に渡って性虐待や近親姦の被害を受けていた人を調べると、執拗な怒りや哀しみ、希死念慮などBPDやDIDと共通する否定的な感情に苦しんでいます。しかも、近親姦などの記憶を失っていた事例も多く、数十年も被害感情は癒されず、性的な問題を抱えているという点でも共通しています。原因と症状が一致するのですから、精神疾患という位置付けにするかどうかは措いておくとしても、BPDやDIDと同等の精神状態にあると理解できます。

これらの事象を合理的に説明すると、以下の通りです。不健全な養育が行なわれる機能不全家族で乳児期から情緒的な虐待を受けた子供は、自尊心が損なわれたり解離しやすくなったりします。さらに、性虐待や近親姦を長期間受けると、強い殺意や希死念慮に苛まれるようになり、感情爆発といった怒りが現れ、記憶喪失になったり解離症状が定着したりするようになります。身体的な暴力やネグレクトが加わった場合は、さらに深刻な状況に陥るでしょう。そして、最も重篤な被害を受けた場合は、感情や記憶、意識が粉砕されて人格がバラバラになります。つまり、BPDもDIDも性虐待の被害者も重度のC-PTSDとして理解すべきです。

 
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2015-01-23 : 解離性同一性障害/解離性同一症/多重人格(DID) : コメント : 0 :
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プロフィール

清水賢一

Author:清水賢一
境界性パーソナリティ障害・解離性同一性障害であるパートナーとの約7年間の生活を「ちゅーしても、いいよ 親の支配から生還した真由美の記録」として出版しました。私が彼女の心のトラブルに気付き、その原因が次第に明らかになり、 彼女が事態を受け入れていく実話です。様々な出来事がありましたが、現在では安定した状況となり、毎日問題なく過ごせています。私の経験を元に、機能不全家族の連鎖を絶って被害者が回復できるように提言します。

ちゅーしても、いいよ 親の支配から生還した真由美の記録 前編

ちゅーしても、いいよ 親の支配から生還した真由美の記録 後編

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