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C-PTSDと養育

C-PTSDという観点に立つと、成人の不適切な言動は、乳幼児期から少年期に至る体験が原因だと捉えられます。C-PTSDの概念をそれほど広げてしまうのは無理があるとは思いますが、一方で、長期間に渡る不健全な養育の危険性を示しやすいとも思います。なぜなら、文化や価値観などの知性は後天的に入力される情報ですが、喜怒哀楽などの感性は人が元々持っている先天的な情動だからです。

人は、自分の存在自体に何らかの危害を加える行為から本能的に逃げようとするはずです。ところが、逃げたくても逃げられない状況が続くと、その時に感じた情動が鬱積して残されてしまいます。それは、大人でも子供でも違いはないでしょう。むしろ、幼ければ幼いほどストレス耐性は低く、負の情動が溜まりやすいと考えられます。だから、乳幼児期の子供に対しては、無条件の愛情によって存在そのものを肯定することが何よりも重要です。

しかし、子供を支配して道具にしようとする親は、乳児期からそうした振る舞いを行なっています。子供に向き合わずに条件付きの愛情しか示さない親も、乳児期からそうやって接しています。乳幼児がそんな親から逃げようとすれば、それは死を意味するのであり、まずは生きる道を選ぶしかありません。だから、心理的な抑うつ状態で小児期を過ごし、青少年期になって親から精神的に逃げようとして、非行に走ったり引きこもったりするようになります。

つまり、乳幼児期の不適切な養育は、青少年期になって表出するわけです。10年以上も続いた親からのボディーブローで、子供はふらふらになってダウンするのです。ボディーブローが止んだとしても、その影響はすぐにはなくなりません。不適切な養育を受けた期間が長ければ長いほど、影響を排除するのが困難になるでしょう。それが共依存です。不健全な養育に由来する否定的な感情が複雑に混ざり、C-PTSDにおける反応として怒りや哀しみが放出されます。

 
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2015-01-19 : 解離性同一性障害/解離性同一症/多重人格(DID) : コメント : 0 :
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プロフィール

清水賢一

Author:清水賢一
境界性パーソナリティ障害・解離性同一性障害であるパートナーとの約7年間の生活を「ちゅーしても、いいよ 親の支配から生還した真由美の記録」として出版しました。私が彼女の心のトラブルに気付き、その原因が次第に明らかになり、 彼女が事態を受け入れていく実話です。様々な出来事がありましたが、現在では安定した状況となり、毎日問題なく過ごせています。私の経験を元に、機能不全家族の連鎖を絶って被害者が回復できるように提言します。

ちゅーしても、いいよ 親の支配から生還した真由美の記録 前編

ちゅーしても、いいよ 親の支配から生還した真由美の記録 後編

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