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愛情飢餓とコントロール

どれほど酷い親であっても、幼い子供は親に対して思慕を抱きます。愛されたい、守られたい、認められたいといった子供として当然の感情は、生まれながらにして持っているからです。食べ物で栄養を摂取できれば身体は成長するのかもしれませんが、精神的に満たされなければ健康な脳は育ちません。真由美は、両親から愛情を十分に得ていない「愛情飢餓」状態でした。

愛に飢えているというと、成人の男女関係を想像しがちですが、実際には乳幼児期から愛情飢餓は始まっています。親の受容によって安心感で満たされなければならない時期に、親の身勝手な溺愛や突き放しを受けて、孤独感を植え付けられてしまうのです。だから、喪失感とともに怒りも抱えています。しかし、成長過程においても親の愛情を得られないために、そうした乳幼児期の感情は潜在意識として隠されてしまいます。その結果、成人した本人には漠然とした不満しか感知できず、それでも親に愛情を求め続けるのです。

こうした背景を抱えているアダルトチルドレンに、精神的に親を見捨てろと言っても、実際には非常に難しい課題となってしまいます。殴る蹴るなどの激しい暴力や酷い養育放棄などが伴えば、ある程度の年齢で親との縁を切れるようになるでしょう。けれども、毒親であったとしても一応の養育を行なっていたならば、子供は満たされなかった思慕をいつまでも抱えてしまい、なかなか親を捨てられません。

そこが毒親の狙いです。あなたが抱く思慕につけ込んで、親はあなたをコントロールします。乳幼児期から親が続けている巧妙な手法です。この仕組みを理解して、精神的に親を見捨ててください。完全に縁を切ろうとすると、支配欲に駆られた親は嗜癖対象を失うまいと一層反発するはずです。あなたが愛情を求めようとすればするほど、あなたの親はあなたを屈服させようと必死になります。あなたは、親の操作に応じているふりをして、精神的に親を見捨てれば良いのです。

 
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2014-05-15 : アダルトチルドレン(AC) : コメント : 0 :
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プロフィール

清水賢一

Author:清水賢一
境界性パーソナリティ障害・解離性同一性障害であるパートナーとの約7年間の生活を「ちゅーしても、いいよ 親の支配から生還した真由美の記録」として出版しました。私が彼女の心のトラブルに気付き、その原因が次第に明らかになり、 彼女が事態を受け入れていく実話です。様々な出来事がありましたが、現在では安定した状況となり、毎日問題なく過ごせています。私の経験を元に、機能不全家族の連鎖を絶って被害者が回復できるように提言します。

ちゅーしても、いいよ 親の支配から生還した真由美の記録 前編

ちゅーしても、いいよ 親の支配から生還した真由美の記録 後編

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