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PTSDとC-PTSD

ボクシングに例えて言うと、PTSDとは強烈なノックアウトパンチです。しかし、そうした単発の経験とは別に、強制収容所に監禁されて拷問を受けた人や夫から恒常的な暴力(DV)を受けていた人などに、共通の心身の反応が見られたことからC-PTSD(Complex post-traumatic stress disorder/複雑性PTSD)という概念が作られました。ボディブローを受け続けるように、長期間に渡って心身が危険に晒された場合に起きる反応です。人格障害や不安障害、抑うつ、躁鬱、自傷、解離といった様々な症状が複雑に混ざり合って現れます。

C-PTSD理論を提唱したハーバード大学精神科医のジュディス・ハーマンは、最初からC-PTSDを提唱しようとして研究していたわけではありません。DVや児童虐待の被害者などに観察される精神疾患を膨大な臨床例から分析したところ、特定の傾向や症状、原因などについて体系化せざるを得なくなったのです。PTSDでは説明できないので、C-PTSDとして理論化したわけです。

特に、家庭内で幼少期から長期間に渡って性虐待を受けていた場合に、重度のC-PTSDになると分析しています。そして、極限状況の生存者としての最も重い症状が解離性同一性障害(Dissociative Identity Disorder/DID)だと断じています。つまり、DIDにはC-PTSDに見られるほとんどの症状が含まれているのであり、DIDの理解は様々な精神疾患の理解に他ならないのです。解離については機会を見て解説しますが、アダルトチルドレンとBPD、DIDを当ブログで論じている理由はそこにあります。

   



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2014-12-23 : 解離性同一性障害/解離性同一症/多重人格(DID) : コメント : 0 :
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プロフィール

清水賢一

Author:清水賢一
境界性パーソナリティ障害・解離性同一性障害であるパートナーとの約7年間の生活を「ちゅーしても、いいよ 親の支配から生還した真由美の記録」として出版しました。私が彼女の心のトラブルに気付き、その原因が次第に明らかになり、 彼女が事態を受け入れていく実話です。様々な出来事がありましたが、現在では安定した状況となり、毎日問題なく過ごせています。私の経験を元に、機能不全家族の連鎖を絶って被害者が回復できるように提言します。

ちゅーしても、いいよ 親の支配から生還した真由美の記録 前編

ちゅーしても、いいよ 親の支配から生還した真由美の記録 後編

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