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PTSDの本質

PTSD(Posttraumatic stress disorder/心的外傷後ストレス障害)は頻繁に使われるようになって、誰もが知っている言葉になりました。一般的には、衝撃的な出来事に遭った人が、うつのような精神的につらい状態に陥るといった理解がなされていると思います。最近では、一般化されたせいで、何にでもPTSDという言葉を当てはめているようにさえ感じます。

しかし、PTSDの本質を理解している人は少ないでしょう。私は、ある交通事故によって軽度のPTSDになっていますが、自分で体験しているために心的外傷(トラウマ)の意味を適切に理解していると自負しています。おそらく精神科医であっても、自らの体験がなければ十分な理解は難しいでしょう。

PTSDの本質を一言で表わすならば、私は「反応」という言葉を使います。なぜ、反応なのかといえば、身体が勝手に反応して動作する症状が、PTSDの根幹を成すからです。自分の意志や意識とは無関係に、瞬時に反応します。それは、動物として生き残るために必要な機能であり、表面的には障害に見えても、本質的には正常な反応なのです。

人が動物と大きく異なる点は、脳の前頭前野の活動にあります。前頭前野とは、五感で得た情報や記憶などを統合して考える領域で、理性を司る場所です。多くの人は自分の言動を理性で制御しており、それが人としての大半の活動だと勘違いしているかもしれません。しかし、自分で制御できる範囲は一部にすぎません。心臓の鼓動を自分で止められますか。食欲がなくなることはあっても、自分でなくせるわけではないですよね。PTSDも同様で、前頭前野に情報が届く前に、心身が反応している状態です。

 
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2014-12-09 : 解離性同一性障害/解離性同一症/多重人格(DID) : コメント : 0 :
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プロフィール

清水賢一

Author:清水賢一
境界性パーソナリティ障害・解離性同一性障害であるパートナーとの約7年間の生活を「ちゅーしても、いいよ 親の支配から生還した真由美の記録」として出版しました。私が彼女の心のトラブルに気付き、その原因が次第に明らかになり、 彼女が事態を受け入れていく実話です。様々な出来事がありましたが、現在では安定した状況となり、毎日問題なく過ごせています。私の経験を元に、機能不全家族の連鎖を絶って被害者が回復できるように提言します。

ちゅーしても、いいよ 親の支配から生還した真由美の記録 前編

ちゅーしても、いいよ 親の支配から生還した真由美の記録 後編

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