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毒親の呪縛-5:女は男を立てなければいけない

機能不全家族の事例に接していて感じることの一つに男尊女卑があります。兄弟姉妹がいる場合には男の子を溺愛して、女の子を冷たく扱う傾向があるようです。多くの毒親は、表向きは男と女は対等であると装っていながら、本心では女は男に尽くすべきだと考えています。なにも父親の考えというわけではなく、母親が男尊女卑を助長している方が多いかもしれません。

女の子には子供の頃から女としての役割が押し付けられ、子供として生きる時間を奪われます。いわゆる良妻賢母と家父長制を毒親が都合良く解釈して、女は家庭で奴隷のように夫に仕える存在だと押し付けます。その結果、十分に甘えを満たしてもらえず、我慢ばかり強制されて、自分の居場所を失ってしまうのです。アメリカの機能不全家族について書かれている文章を読んでも、根本的な価値観に男尊女卑があるように感じます。

男尊女卑を女性に対する蔑視だと考える人もいるでしょうが、根拠のない勝手な役割を押し付けているという点では男性に対する蔑視でもあります。その証拠が溺愛されて育った男の子です。俗に「甘やかされて育った子は我がままだ」などと言われる場合がありますが、社会性や協調性を身に付ける機会を得られず、対人関係に摩擦が生じるようになります。思春期になって暴れる少年や暴力で妻を支配する夫は典型的です。

もちろん、父性や母性は生物として備わっている機能であり、その機能を活かす役割分担を私は否定するつもりはありません。そうした前提を理解した上で、男女の価値は等価であると考えるのが健全な父親や母親ではないでしょうか。女男ではなく男女と称している通り、男尊女卑は人の心に深く根を張っています。男には女よりも価値があるという歪んだ思想を意識して否定しないと、「女は男を立てなければいけない」という拘束から逃れられません。あなたには、誰からも人として対等に扱われる権利があります。
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2014-09-04 : アダルトチルドレン(AC) : コメント : 0 :
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プロフィール

清水賢一

Author:清水賢一
境界性パーソナリティ障害・解離性同一性障害であるパートナーとの約7年間の生活を「ちゅーしても、いいよ 親の支配から生還した真由美の記録」として出版しました。私が彼女の心のトラブルに気付き、その原因が次第に明らかになり、 彼女が事態を受け入れていく実話です。様々な出来事がありましたが、現在では安定した状況となり、毎日問題なく過ごせています。私の経験を元に、機能不全家族の連鎖を絶って被害者が回復できるように提言します。

ちゅーしても、いいよ 親の支配から生還した真由美の記録 前編

ちゅーしても、いいよ 親の支配から生還した真由美の記録 後編

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