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アダルトチルドレンと境界性パーソナリティ障害と解離性同一性障害の関係

心的外傷の程度と症状には明確な相関関係があります。例えば、情緒的な虐待を受け続けただけであれば、アダルトチルドレン(AC)に見られるような見捨てられ不安や醜形恐怖症、摂食障害などの症状で済むかもしれません。あるいは、酷い身体的な暴力も継続したらならば、パニック障害やアルコール依存、薬物依存なども現れる可能性があるでしょう。しかし、一般的なACの解説では、無差別殺人の衝動を抱えているといった事例は見たことがありません。

一方で、継続的な性虐待を近親者や養育者から受けた被害者は、誰もが自分を消したい、いなくなりたいという希死念慮に苛まれています。また、極めて強い殺意を抱えていたり、性虐待の記憶自体を封印していたりします。ACに見られる症状よりも、さらに複合的で多様で激しい感情を抱え、その感情に翻弄されている状況が境界性パーソナリティ障害(BPD)だと私は考えています。

そして、そうした症状に加えて具体的に幻聴や幻視があり、身近な者が別の人格を確認できるならば解離性同一性障害(DID)となります。本人は解離を自覚できないので、子供の頃から時間を失っている気がするという程度の認識だったりします。色々と不可思議な出来事があったとしても、疑問を感じたまま時が過ぎてしまうのが普通でしょう。解離症状は極限状況といえる程の酷い被害に遭った痕跡ですが、子供は別の人格を作って生き延びたのです。

つまり、ACとBPDとDIDはひと繋がりの同線上に位置し、DIDは最も酷い虐待を受けた結果として、心的外傷に見られるほぼ全ての症状を抱えているのです。安っぽいドラマや映画、小説によってDIDの真実が歪められ続けていますが、多重人格は見せ物ではありません。虐待によって心的外傷を受けた後遺症として、ACとBPDとDIDを捉えるべきです。

 
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2014-08-22 : 境界性パーソナリティ障害/境界性人格障害(BPD) : コメント : 0 :
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プロフィール

清水賢一

Author:清水賢一
境界性パーソナリティ障害・解離性同一性障害であるパートナーとの約7年間の生活を「ちゅーしても、いいよ 親の支配から生還した真由美の記録」として出版しました。私が彼女の心のトラブルに気付き、その原因が次第に明らかになり、 彼女が事態を受け入れていく実話です。様々な出来事がありましたが、現在では安定した状況となり、毎日問題なく過ごせています。私の経験を元に、機能不全家族の連鎖を絶って被害者が回復できるように提言します。

ちゅーしても、いいよ 親の支配から生還した真由美の記録 前編

ちゅーしても、いいよ 親の支配から生還した真由美の記録 後編

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