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「ちゅーしても、いいよ 親の支配から生還した真由美の記録」序文ご紹介

はじめに

あなたは満ち足りた生活を送っていますか。それとも、なぜか生きづらさを感じていたり、すぐに苛ついたりしますか。あるいは、人との関係を上手く作れなかったり、将来に漠然とした不安を抱えていたり。人前では明るく社交的に振る舞いながら、本当の自分はそうではないと感じているかもしれません。

もちろん、何から何まで上手くいく人生なんてありません。普通は上手くいかない出来事の方が多かったりします。自分が好きではなかったり、いつも他人が羨ましかったりするのも特に問題ではありません。けれども、自分の感情がジェットコースターのように激しく浮き沈みしたり、自分のものではないと感じるようだったら要注意。自分でも気付いていない心の傷を負っている可能性があります。

実は、自分の心の傷に気付かない人は少なくありません。あえて気付かないように頑張っている人もいます。深い傷もあれば、かすり傷もあるでしょう。心に傷を負っているかどうかなんて、線を引けることでもありません。大小の差はあっても、誰でも心に傷を負っていると考える人もいます。

心の傷がはっきりしている場合は、過食嘔吐やリストカットといった問題行動が現れます。重い鬱症状があったり、何かをきっかけにパニックになったりするのも同様です。ところが、物事をやり遂げられなかったり、いい人になろうとして頼みを断れないといった場合でも、ストレスからかなりの傷を負っていると推測できます。

私はその理由を伝えたくて、この記録を残しました。人はどのように愛情を得て成長できるのか。誰に何をされると心に傷を負うのか。そうやって傷付いた者は、どれほど困難な人生になるのか。なぜ、周囲の者まで困難に巻き込んでしまうのか。何年もの間、私は様々な経験をしながら、ずっと考え続けてきました。

もし、あなたが生きづらさを感じているならば、それが両親に起因していると考えたことはありますか? 両親は自分を愛していると信じていても、気付いていないからそう思うのかもしれません。優しいふりをして、自分の思い通りにならないと機嫌が悪くなる父親。いつも父親をたてて従ってばかりの母親。「お前のため……」「あなたのため……」と正当化して、いちいち口を挟む両親。あるいは、家庭に関心のない父親と、子供にまとわりつく母親。あなたが本心で会話できない家族。少しでも思い当たるならば、ぜひとも本書をお読みください。

特に読んで欲しい人は、これから子供を育てるであろう若い女性や子供を育てている女性です。自分が心に傷を負っているならば、その傷は子供にも影響を与えてしまいます。できるだけ早く心の傷を癒し、自分の人生を自分らしく生きましょう。さもなければ、知らず知らずのうちに子供の居場所を奪ったり、否定的な感情を刷り込んだりする事態にもなり兼ねません。家庭という閉鎖された環境は、他の家庭との比較が難しいため、特有の危険が潜むのです。

それから、恋人や配偶者などのパートナーが心に傷を負っていると感じる人にも読んで欲しいです。おそらく、あなたの経験と重なる内容がいくつもあるはずです。パートナー自身が気付いていない心の傷やその要因を認識して、二人の関係に役立ててください。八方塞がりだった状況に光が射して、希望を持てるかもしれません。

そして、対人関係が上手くいかない人や自暴自棄になっている人にも有効だと思います。人は自分の言動をすべて制御できるわけではありません。関係のない人に八つ当たりする場合もあるでしょう。自分にはどのような問題があり、それがなぜ生じているのか理解できれば、意外と感情は静まるものです。

でも、本当はあらゆる人に読んでもらいたい、というのが正直な気持ちです。ただのオッサンの恥ずかしい告白ですが、社会が知らなければならない事実でもあります。この記録を公開して誰かの役に立てるならば、私は嬉しい限りです。

社会には自分が否定したい出来事について、「それは嘘だ!」「そんなことがあるわけない!」と声高に叫ぶ人達がいます。確かに自分の目の前で起きた出来事でなければ、疑問が生じる場合はあるでしょう。けれども、何の根拠もなく虚偽であるかのように主張するならば、その主張こそが自分のやましい心を表わしているのです。

本書では、そうした誹謗中傷を排除するために、出来事の細部まで記述しています。創作できないような内容が、事実だと証明するでしょう。ただし、個人を守るために仮名を使用している点はご了承ください。本書に記述している内容は私の主観であり、一つの事例を中心とした考察です。

清水 賢一

「ちゅーしても、いいよ 親の支配から生還した真由美の記録 前編/後編」発売中です。

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2014-04-29 : 機能不全家族 : コメント : 0 :
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プロフィール

清水賢一

Author:清水賢一
境界性パーソナリティ障害・解離性同一性障害であるパートナーとの約7年間の生活を「ちゅーしても、いいよ 親の支配から生還した真由美の記録」として出版しました。私が彼女の心のトラブルに気付き、その原因が次第に明らかになり、 彼女が事態を受け入れていく実話です。様々な出来事がありましたが、現在では安定した状況となり、毎日問題なく過ごせています。私の経験を元に、機能不全家族の連鎖を絶って被害者が回復できるように提言します。

ちゅーしても、いいよ 親の支配から生還した真由美の記録 前編

ちゅーしても、いいよ 親の支配から生還した真由美の記録 後編

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