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武藤通隆さんは本当に統合失調症だったのか?

先週末、7月6日に放送されたTBSの報道特集「精神医療を問う父の闘い」を見て、かなり問題を感じたのでコメントします。プロボクサーで高校の数学教師だった武藤通隆さんが自殺した件を精神医療の問題として取り上げていたのですが、入院させ続けて、薬を飲ませ続けるべきだというキャスターの主張に呆れました。

この件の経緯については、毎日放送が2018年11月25日に「あるボクサーの死 ~精神医療を問う父の闘い~」として放送していたようです。

今回の報道特集では、膳場貴子キャスターが「精神病院というとね、これまで隔離と長期入院が多かったと思うんですけども」などと昭和感覚全開のコメントを披露。金平茂紀キャスターも「あの、症状が悪くなっているのに三ヶ月も空かないと再入院しにくいっていうのはね、一体医療っていうのは誰のためのものなんだっていう疑問が湧くんですけども」と診療報酬の点数問題にすり替えてしまいました。おまけに取材した記者は、心や精神の問題にしてしまうのだから始末に負えません。

この番組は、厚労省の早期退院を促す政策を微塵も理解していません。当ブログでは「精神病院をなくしたイタリア」と題して、日本の精神病院に関する問題を取り上げていましたが、報道番組が世界の常識を知らないとは驚くほかありません。

そもそも、統合失調症だという診断に疑問を持てない時点でアウトです。武藤通隆さんの父親が信じてしまったのは仕方がないとしても、スタッフを含めてジャーナリスムを名乗る番組ならば、もっと広く深い視点を持つべきでしょう。彼はボクサーです。脳検査で異常が見つからなかったといっても、毛細血管が断裂しているような細かい神経の断裂だって考えられるはずです。にもかかわらず、たった5日間で統合失調症などという、極めて主観にすぎない診断を主治医は下しているのです。

まして、自殺の原因として向精神薬の副作用が考えられるのに、薬害に目を向けるのではなく、だから入院させなければならなかったなどという説得力のない結論です。これが、日本のジャーナリズムの実態です。本当に嘆かわしい。

 
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2019-07-10 : 精神医療・精神薬・カウンセリング : コメント : 0 :
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プロフィール

清水賢一

Author:清水賢一
境界性パーソナリティ障害・解離性同一性障害であるパートナーとの約7年間の生活を「ちゅーしても、いいよ 親の支配から生還した真由美の記録」として出版しました。私が彼女の心のトラブルに気付き、その原因が次第に明らかになり、 彼女が事態を受け入れていく実話です。様々な出来事がありましたが、現在では安定した状況となり、毎日問題なく過ごせています。私の経験を元に、機能不全家族の連鎖を絶って被害者が回復できるように提言します。

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