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チャイルド・マルトリートメント(不適切な養育)という概念

チャイルド・マルトリートメント(不適切な養育)という概念が提唱されています。maltreatment(マルトリートメント)とは、mal(悪い)とtreatment(扱い)が組み合わさった単語で、前述のとおり、「不適切な養育」と訳されます。「虐待」とほぼ同義だが、子どもの健全な成長・発達を阻む行為をすべて含んだ呼称で、大人の側に加害の意図があるか否かにかかわらず、また子どもに目立った傷や疾患が見られなくても、行為そのものが不適切であれば、すべて「マルトリートメント」とみなすそうです。

5歳児の脳を損傷させた「DV夫婦」の末路
トラウマを抱えた子どもの守り方
(PRESIDENT Online)

この文章にある通り「毒親」や「機能不全家族」よりも広い括りで、日常生活の何気ない行為についてもフォローしています。確かに、「毒親」というほどではないけれども、「その態度は親としてマズいんじゃない?」といった局面は多いでしょう。「マルトリートメント」が広く理解されれば、そうした点を指摘しやすくなるかもしれません。

友田明美氏は「成長過程にある子どもの脳はレジリエンス(回復力)をもっている」と述べていますが、それは子供に限った話ではないと私は思います。大人になってからでも脳には「レジリエンス」があり、その力を発揮させるためにエンパワメントが欠かせないのでしょう。

 
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2017-11-21 : 情緒的虐待/身体的虐待/性的虐待 : コメント : 6 :

病気ではない。外傷(怪我)である。

「心の病」という人がいます。精神医療においてもそう考えている専門職が大勢を占めているでしょう。しかし、病、病気はウィルスや菌類が作用したもの。あるいは、遺伝子や細胞の突然変異が原因だと私は解釈しています。そして、傷や怪我は骨折や内臓損傷のように、外部から何らかのダメージを受けた状態だと理解しています。だから、「心的外傷(トラウマ)」とは文字通り外部から受けた傷であり「病気」ではありません。

さて、「統合失調症」という「病気」の原因ウイルスを私は知りません。「双極性障害」という「病気」の原因遺伝子を私は知りません。まして、「うつ病」なんて抑鬱状態という症状をそのまま「病気」にしている、およそ非科学的・非論理的な「産物」です。「頭痛病」や「腹痛病」ってありますか。原因もわからず、病名が主観に左右されている現在の「心の病」という考え方がいかに不適切か考えるべきではないでしょうか。

一方で、「心的外傷(トラウマ)」に関する理論や検証はこの20〜30年で著しく進化しています。外傷となる具体的な出来事を把握し、脳の血流画像も蓄積されて、科学的・論理的に体系化されてきました。「心の病」と診断されてきた数多くの事例には、「心的外傷(トラウマ)」が多く含まれているのではないかという反省も起きています。あなたは「心の病」ではなく、他者に怪我を負わされたのではありませんか。

 
2017-11-18 : 精神医療・精神薬・カウンセリング : コメント : 2 :

disableとdisorder

以前より気になっていたのですが、身体障害と精神障害・パーソナリティ障害の日本語訳はどちらにも「障害」という言葉が使われています。果たして「障害」という翻訳や解釈で適しているのでしょうか。英語では身体障害に相当する言葉は「disable」ですが、精神障害やパーソナリティ障害に相当する言葉は「disorder」です。

グーグル翻訳によれば「disable」の定義は「(of a disease, injury, or accident) limit (someone) in their movements, senses, or activities.」で「(病気、怪我、または事故の)人の動き、感覚、または活動の制限。」と訳されます。一方、「disorder」の定義は「a state of confusion.」で「混乱の状態。」と訳されます。

Disorder と Disability の支援の違い(病院経営研究会)

そもそも、日本語は出発点から間違っているのではないでしょうか。「障害」とは「正常な進行や活動の妨げとなるもの」であり、わかりやすく言えば「異常」で「邪魔」な存在です。「システム障害」とか「電波障害」のように使われます。身体障害や精神障害という概念は欧米から流入したのではないかと推測しますが、間違った翻訳の結果が現在もまかり通っている気がします。「障害者」を「障がい者」にするのではなく、「制限」や「混乱」に相当する新たな言葉を使ったほうが適切な理解に繋がると思います。

 
2017-11-15 : 精神医療・精神薬・カウンセリング : コメント : 0 :

機能不全が連鎖している沖縄社会

沖縄県の貧しさについて、ある女性の事例が紹介されていました。すべてがそうではないというコメントも多くありますが、機能不全家族の比率が高いのではないかと感じました。問題は貧乏や低学歴にあるわけではありません。昭和20年代〜30年代の日本は貧乏や低学歴なんて当たり前の社会です。そこから努力して現在の豊かさを築きました。問題の本質は、子供を健全に養育できない親とその連鎖ではないでしょうか。

幼少時代はツナ缶と庭のヨモギが夕飯だった
「貧困を脱した沖縄女性」が語る壮絶なる貧困
(東洋経済ONLINE)

なぜ、母親たちはきちんと養育費を請求しないのでしょう。未成年を含めて売買春や風俗業が繁栄しているならば、多くの男たちがその費用を払っているはずです。深夜に道路で寝込んでいる酔っ払いが社会問題にもなっています。私には、社会全体が共依存状況にあり、そうした機能不全が蔓延しているように見えます。

 
2017-11-05 : 機能不全社会 : コメント : 0 :
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プロフィール

清水賢一

Author:清水賢一
境界性パーソナリティ障害・解離性同一性障害であるパートナーとの約7年間の生活を「ちゅーしても、いいよ 親の支配から生還した真由美の記録」として出版しました。私が彼女の心のトラブルに気付き、その原因が次第に明らかになり、 彼女が事態を受け入れていく実話です。様々な出来事がありましたが、現在では安定した状況となり、毎日問題なく過ごせています。私の経験を元に、機能不全家族の連鎖を絶って被害者が回復できるように提言します。

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