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神いっき公判で「声優のアイコ」は「ミサキ」と判明

連続昏睡強盗事件で神いっき被告の裁判が開かれ、弁護側の要請で精神鑑定を行った京都大学大学院教授で精神科医の岡野憲一郎氏が証人になりました。解離性障害を専門としている岡野氏は、「別人格の『ゲンキ君』が昏睡強盗に使った薬について『おわんに入れて箸で砕いたのを見た』などと、神いっきなら証言したくない不利な記憶も語ったので利害が一致していない」と語り、解離性同一性障害(解離性同一症/DID)を認定しました。

前回の公判でDIDを否定した精神科医の岡田幸之氏のプロフィールを見る限り、DIDに関する知見は素人同然と言わざるを得ません。「犯行時だけ突出して記憶がないのはおかしい」とは呆れます。特定の記憶がない状態はDIDならば当然で、一時的な記憶喪失は解離性障害の基本であり、解離性健忘という診断名もあります。交代人格(副人格)の存在を否定する者の前には、主人格以外は名乗り出ず、陰からじっと様子をうかがっています。東京医科歯科大学大学院の犯罪精神医学担当教授なら、是非とも拙著を読んで勉強して欲しいですね。

【連続昏睡強盗】“声優のアイコ”に第3の人格「ミサキばばあ」の存在(東スポWeb)

「声優のアイコ」、公判中につぶやき警備員に制止される(スポーツ報知)

私は「解離性同一性障害(多重人格)は無罪となるのか」という記事で刑事事件の責任能力について私見を述べましたが、岡野氏も同様の見解を示したようです。ただし、DIDという判断や責任のあり方について私は岡野氏を支持しますが、彼は「日本では性的虐待が少ない」と客観的な根拠もなく国際学会で発表した人物です。「連続昏睡強盗事件で声優のアイコ(神いっき)を精神鑑定」でも述べましたが、DIDの知見はあるとしても機能不全家族の知見はあまりないのでしょう。

次回公判の被告人質問で「ミサキ」が妊娠の経緯を含めた事実を明かしてくれれば、事件の全容は判明します。人格システム全体が有罪となる根拠になり得る一方で、減刑される可能性もあります。特に、下心があったはずの被害者の言い分だけで判決が下される事態は避けられます。しかし、ミサキが自発的に出てこない限り、神いっきとは交代できません。でも、彼女は表に出ていなくても全てを中から見ているはずなので、誰かが説得してみてはいかがでしょうか。

さて、神いっき被告が出産した赤ちゃんは乳児院で育てられているのでしょうか。乳幼児期以降の養育に問題があり、虐待を原因として神いっき被告はDIDになったと考えられるのだから、親族が引き取ったならばその子は幸福になれません。また、生まれた子供には健全な環境を与えられる権利があり、誰にも母親を奪う権利はありません。そして、神いっき被告は子供を育てる明確な意志を持っています。マスコミは全く関心がありませんが、この事件から様々な社会の問題を考えることができるはずです。

声優のアイコ(神いっき)は解離性同一性障害(多重人格)か

連続昏睡強盗事件で声優のアイコ(神いっき)を精神鑑定

解離性同一性障害(多重人格)は無罪となるのか

神いっき被告に適切なケアを

NHKハートネットTV「密かに産まれる命 女子刑務所 ー出産・育児は…ー」

境界性パーソナリティ障害と解離性同一性障害の原因

昏睡強盗事件/信頼に値しない神いっき被告(声優のアイコ)の精神鑑定結果

 
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2016-12-20 : 解離性同一性障害/解離性同一症/多重人格(DID) : コメント : 0 :

自分の性行為について喜んで話す無自覚なレイピスト

アメリカ人女性の5人に1人が、これまでにレイプ被害を受けたことがあると、米国連邦機関・疾病予防管理センターによる2014年9月の報告書で明らかになったそうです。訴追されるのはわずか0.4〜5.4%、うち有罪判決が下されるのは0.2〜2.8%。レイプ事件が起きた時、90%以上の確率で加害者が刑罰を免れていることになると指摘されています。

米国人女性の5人に1人がレイプに泣いている
温和な好青年がレイピストに化けるワケ
(アーヤ藍)

このコラムでは、性暴力を取り巻く現状について要点を適切にまとめていると思います。「果たしてこの"悪循環"はアメリカに限られるものなのか」という最後の一文が示すように、日本でも同様の状況にあると予想します。そして、コメントに注目してください。「その場の雰囲気に流されて、後からレイプだ!と言っているだけでは?」とは、開いた口が塞がりません。こうした輩のせいで、被害者は黙ってしまうのです。こういう人物が無自覚なレイピストになっているのでしょう。

 
2016-12-09 : 機能不全社会 : コメント : 0 :

インチキ精神科医と向精神薬の実態

精神障害と向精神薬の副作用、脳脊髄液減少症に長年苦しむ女性の事例がありました。「最初は“軽いうつでしょう”っていう話だったのに、通院するたびにどんどん薬が増えた。あるときに診断書を見る機会があって、そこに“統合失調症”とか“うつ病”とか“不眠症”とか、いろんな病気が書いてありました」、「生活保護の患者を精神病院が食い物にする」という話だけで、日本の精神医療や精神科医の実態がわかります。

風俗に売られた「3児の母」の壮絶すぎる半生
1000万円の連帯保証が転落の始まりだった
(中村淳彦)

後半では坂道を転げ落ちるような生活を振り返っていますが、生育歴を検証しなかった点は残念です。生活が破綻するまで誰にも助けを求めていないこの女性は、やはり機能不全家族に育っているのではないかと感じました。負のスパイラルが彼女の子供たちに連鎖しないよう願うばかりです。

 
2016-12-07 : 精神医療・精神薬・カウンセリング : コメント : 0 :

近親姦事件で真っ当な判決を下した荒金慎哉裁判官

長年に渡って娘を強姦した実父の男の判決公判で、娘が記したとして弁護側から提出された刑の減軽嘆願書を、大阪地裁が情状証拠として認めませんでした。嘆願書で娘は「被害感情はなく寛大な処分を求める」としていましたが、荒金慎哉裁判官は「提出されること自体が不自然」と判断して、懲役4年を言い渡しました。ほぼ全ての近親姦が闇に葬られる中で、極めて稀な実刑判決です。求刑も判決もあまりにも刑罰が軽過ぎますが、一定の評価を与えられる判決だと思います。

<父から性的虐待>娘が減軽求め嘆願書 大阪地裁認めず(毎日新聞)

被告の弁護士は、娘が中絶手術を受けるほどの被害に遭っているのに、上手く言いくるめようとしたのでしょう。役割として仕方がない面はあるのでしょうが、彼女が受けた被害を少しも理解していないとしか言いようがありません。この父親は事実を争っているわけではないのだから、姑息な手段を使わずに事実に基づいた判決を求めるべきでした。

それにしても、このニュースはごく一部で報じられただけで、大半の報道機関は無視してしまいました。本当に日本の報道機関は真実を見ようとしません。虐待を声高に取り上げるくせに、なぜ最低最悪の性虐待を見なかったことにしようとするのでしょうか。日本の報道機関は、父親の加害行為に気付かない振りをする母親と同様の共犯者です。

 

毎日新聞以外では報じられていないので、記事を以下に引用します。

<引用ここから>
毎日新聞 12/1(木) 10:55配信

18歳未満の娘に長年にわたり性的虐待をしたとして、児童福祉法違反罪に問われた実父の男の判決公判で、娘が記したとして弁護側から提出された刑の減軽嘆願書を、大阪地裁が情状証拠として認めなかったことが分かった。嘆願書で娘は「被害感情はなく寛大な処分を求める」としていたが、荒金慎哉裁判官は「提出されること自体が不自然」と判断し、懲役4年(求刑懲役6年)を言い渡した。【宮嶋梓帆、村田拓也】

「提出自体が不自然」
 性暴力被害者からこうした嘆願書が提出されるのは極めて異例。

 29日に言い渡された判決などによると、40代の男は2008年、離婚していた妻と当時小学生だった娘と同居を再開。直後から性的虐待が始まった。娘は中絶手術も受けている。男は「しつけから始まった愛情表現で、性的欲求を満たすつもりはなかった」と釈明していた。しかし、判決は「身勝手で不合理な弁解だ。反省の態度はうかがえない」と退けた。

 弁護側は公判で「娘に被害感情はない」として、執行猶予判決を求めていた。母親と娘がそれぞれ署名した嘆願書2通を情状証拠として提出。文面はパソコンで作成されていた。嘆願書は母親と娘が話し合って作成したとみられる。

 これに対し、荒金裁判官は「健全な父子関係を構築できず、性道徳を持てないまま現在に至っているのは明らか。被害女児の健全な育成に与えた影響は甚大だ」と指摘。その上で、「特段の措置が講じられたわけではないのに、このような嘆願書が提出されること自体が不自然」とし、嘆願書による情状酌量を認めなかった。

 捜査関係者によると、娘は「違和感はあったが父親の怒りを買うのが怖くて言い出せなかった」と警察に供述。母親は「うすうす(虐待に)気付いていたが、聞かなかった」と話している。

 弁護人は嘆願書について、「被告と被害児童の双方の不利益にならないと考え、証拠を提出した。作成の経緯は守秘義務があり答えられない」と取材に話した。

 専門家によると、幼少期から性的虐待が続くと、被害をしっかり認識できないことが多いという。虐待だったと将来認識した時点で、心的外傷後ストレス障害(PTSD)などを発症することがあるとされている。

 事件は娘が知人に打ち明けたことで発覚し、警察が今夏に同法違反容疑で男を逮捕した。娘は児童相談所に一時保護されたが、現在は自宅に戻って母親らと暮らしている。

日本子ども虐待防止学会事務局長・山本恒雄さん
 家庭という閉ざされた空間で起きる性的虐待は、家族関係の崩壊を恐れた子どもに被害を隠そうとする心理が働く。

 幼少期から虐待を受けた場合、子どもは被害感情を持てないことが多い。違和感に気づいた子どもを「悪い子だ」として、自分の共犯者に仕立てる親すらいる。すると、子どもは自分にも落ち度があると言い聞かせるようになる。虐待が発覚することで両親との関係が悪化しないよう、被害をさらに隠そうとする子どももいる。

 虐待を受けた子どもは、自尊感情や主体性を持てなくなる傾向がある。性的虐待の場合は特に、被害を認識できるのが何年も後になることが多い。大人になってから当時の記憶が突然よみがえり、深刻なトラウマ症状やうつ、不眠といった心身の不調に見舞われたり、自殺に至るケースもある。

 周囲が被害に気づいたら、児童相談所や警察に相談するなど、早期に手をさしのべることが重要だ。専門的な支援を受けながら、自分の身に起きたことを理解して気持ちを整理していくことが、回復と再被害の防止につながる。
<引用ここまで>
2016-12-05 : 情緒的虐待/身体的虐待/性的虐待 : コメント : 0 :

性虐待被害者のコントロール欲求

相模原での大量殺人事件から半年が過ぎましたが、この事件と同様の事件が1970年から1987年にかけて、アメリカで起きていました。病院で看護助手をしていた犯人のドナルド・ハーヴィーは、少なくとも37人の入院患者を殺害しています。被害者はいずれも数日で死ぬ運命にあった重病人で、苦しみから解放するためだったという理由を主張したそうです。

【アメリカの殺人鬼に会いに行く(3)】“死の天使”ドナルド・ハーヴィー(Smart FLASH)

彼は、母親や祖母から心理的な虐待を受けるとともに、4歳から20歳まで2、3歳年上の叔父から継続的に性的虐待を受けていました。つまり、機能不全家族で不適切なコントロールを受けて育った被虐待児です。上記の面談や手紙のやりとりからもわかるように、こうした生育歴を原因として他者をコントロールする欲求が強くなったのです。

このコントロール欲求をC-PTSDの反応として解釈すると、殺人に至る動機を理解しやすくなります。彼が述べているように、命を支配する殺人は究極のコントロールであり報復となります。だから、近親姦を受けた被害者が殺人衝動を持つのは当然だし、私が「近親姦被害と犯罪」で述べたように、実際に多くの事例が存在します。そして、性的逸脱行為に至るのもセックスをコントロールして報復するというやむを得ない反応です。はたして、相模原で大量殺人を実行した犯人は、どのようなコントロールを受けていたのでしょうか。

 
2016-12-02 : 情緒的虐待/身体的虐待/性的虐待 : コメント : 0 :
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プロフィール

清水賢一

Author:清水賢一
境界性パーソナリティ障害・解離性同一性障害であるパートナーとの約7年間の生活を「ちゅーしても、いいよ 親の支配から生還した真由美の記録」として出版しました。私が彼女の心のトラブルに気付き、その原因が次第に明らかになり、 彼女が事態を受け入れていく実話です。様々な出来事がありましたが、現在では安定した状況となり、毎日問題なく過ごせています。私の経験を元に、機能不全家族の連鎖を絶って被害者が回復できるように提言します。

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