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精神医療の基礎知識-6

大学の医学部に入れる方々は、学業でかなり優秀な成績を修めています。その上、医師国家試験に合格しなければ医師にはなれません。さらに、研修生となって自分の希望や適性などを検討して、外科や内科、小児科、産婦人科といった専門分野へと進みます。また、大学病院で教授になろうとする方もいるでしょうし、町医者として地域に貢献しようとする方もいます。人間性が優れているかどうかは人によりけりでしょうが、「白い巨塔」と揶揄されるように、基本的には階層社会です。

こうした医師の世界では、「神の手」と称されるような心臓外科医や脳外科医などが優秀なエリートとされる一方で、よく分からない理屈ばかりこねて、困った人たちを相手にする精神科医は、下に見られる傾向があります。しかも、精神科を志す動機には自身の精神的な問題が影響している場合も少なくありません。だから、精神科医は医療という業界において端っこの存在で、花形職業ではなかったのです。

そこに製薬会社は目をつけました。彼らなら利用しやすいと。元々脳に作用する薬のエビデンスなんて明確な根拠はないし、明確に否定する根拠もありません。精神医療そのものを盛り上げて、向精神薬には科学的な根拠があると洗脳しました。私は「精神医療関連の学会や団体」と題してまとめましたが、これほど多くの学会や医師などに製薬会社は治験と称して膨大な金をばら撒いています。

その結果、見事にうつ病を国民病に仕立て上げ、向精神薬の販売は右肩上がりで伸びました。そして、精神科医は日陰から日向に出られるようになりました。テレビにも引っ張りだこです。でも、何の根拠もなく主観で判断しているだけにしか見えません。精神医療は科学ではないから当然ですが。つい先日も、女子大生のアイドルが刺された事件について「犯人はストーカー病だ」と発言した精神科医がいました。素人が感想を伴った概念として「ストーカー病」と言うならば理解できますが、医師の発言としては極めて不適切です。また病気を発明してしまいました。これだから精神医療は信頼に値しません。

 
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2016-05-30 : 精神医療・精神薬・カウンセリング : コメント : 0 :

精神医療の基礎知識-5

世界中の製薬会社は遺憾なく能力を発揮したが故に、自分たちの首を絞めかねない結果を導いてしまいました。数多くの感染症などの原因ウィルスやメカニズムを解明し、薬剤によって劇的な効果を上げたために、かつては死の病として恐れられた病気が減少してしまったからです。病気がなくなれば薬も不要になり、医療という市場が縮小してしまいます。企業としては成長しなければならず、そのために新しい市場を開拓する必要が出てきました。特に、アメリカなどで経営者に成果主義が持ち込まれたために、科学とは無関係な経済エリートが企業価値を高めようと邁進したのです。

そこで、まだ克服していない悪性腫瘍を市場にするために抗がん剤を開発しました。あるいは、高血圧が成人病という具体性のない概念の元凶だとして降圧剤を開発しました。そして、極めて曖昧な精神疾患に効く薬として向精神薬を開発したのです。しかも、向精神薬は、認知症に効果があるかのごとく宣伝し、子供の問題行動のすべてを「自閉症スペクトラム(ASD:Autism Spectrum Disorder)」として包括し、身体機能が十分ではない老人や子供にまで市場を拡大し続けています。

さて、抗がん剤の副作用は以前より問題視されていますが、新たに子宮頸がんワクチンの副作用が社会的な問題になっています。また、ノバルティスの降圧剤「ディオバン」では臨床試験のデータが改ざんされ、刑事事件にまで発展しています。多剤大量処方の向精神薬の害は言うまでもありませんが、そもそも抗がん剤や降圧剤のような数値管理さえできない物質が野放し状態で投与されています。つまり、製品として未熟な段階にある薬を無理やり市場に投入しているにもかかわらず、ほとんどの医師は疑問を持たずに後押ししているのです。空恐ろしいとしか言いようがありません。

 
2016-05-27 : 精神医療・精神薬・カウンセリング : コメント : 0 :

精神医療の基礎知識-4

医療とは、病気を治す仕組みであり、何らかの問題を解決する手段です。そして、その補助を薬剤が行っています。例えば肺結核は、結核菌が肺の内部で増えて、様々な炎症を起こし、肺が破壊されて呼吸が低下する病気です。だから、結核菌を標的とする薬剤が開発され、結核菌を確認して治療します。こうして昔は不治の病とされた肺結核が、現在では恐れる必要のない病気になりました。つまり、医療の勝利です。

では、精神医療はどうでしょうか。精神疾患が劇的に減ったという統計を私は知りません。それよりも、うつ病に代表されるように患者数が激増していると統計は示しています。ホモ・サピエンスの誕生は20万年前とされていますが、たかだか数十年という一瞬で生命体が変化するはずはなく、社会的な原因によって精神疾患が激増していることは明らかです。社会の闇に葬られて、座敷牢に監禁されていた事象が、陽の下に曝されるようになったという正の側面はあるでしょう。しかし、現状を見る限り、精神医療に関わる人々が患者を増やしたという負の作用が大半だと考えるしかありません。

そんな精神医療は「医療」でしょうか。表面的な症状を分類するだけで、原因に基づいて理論化しているわけではありません。脳内の大雑把な血流を可視化したり、神経伝達物質を特定しただけで、科学だと言い張っています。3分診療に代表されるように、患者と深く向き合うわけでもありません。症状が回復したとしても、それが本当に精神医療の貢献かどうかは怪しいのです。一般的な医療とは異なる世界だと十分に認識してください。

 
2016-05-23 : 精神医療・精神薬・カウンセリング : コメント : 0 :

精神医療の基礎知識-3

精神医療では、精神科や心療内科以外の医療では有り得ない「治療」が行なわれています。「頭が痛い」と訴える患者に対して、いきなり薬物を処方する内科医や外科医、総合診療科医がいるでしょうか。「お腹が痛い」、「脚が痛い」といった場合でも当然原因を調べます。レントゲンで骨に異常はないか調べ、血液検査で異常な数値がないか調べ、状況次第ではCTやMRI、内視鏡でも調べます。例えば「胃がん」ならば、病理検査でがん細胞を確認できた場合に「胃がん」という診断を下せます。病気や怪我は原因があって初めて「病気」や「怪我」になるのであり、原因が判明しなければ治療できません。

ところが、精神医療だけは異なります。医師によっては血液検査くらいは行なうかもしれませんが、あとは患者の訴えに対して適当に薬物を処方します。おかしいと思いませんか。精神的な不調の原因が、初対面の医師にわかるはずがありませんし、原因が分からない以上、処方する薬物との因果関係は立証できません。当てずっぽうに脳に作用する薬物を飲まされているのが精神医療の実態です。

しかも、驚いたことに、DSM-5(Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders:精神障害の診断・統計マニュアル)においては患者の自己申告でも解離性同一性障害(解離性同一症)という診断を下せることになりました。「なりたがり」のみなさんも晴れて解離性同一性障害という憧れの勲章を手に入れられるのです。解離とは自覚できない症状なのに、医師が解離症状を確認しなくても構わないとは支離滅裂です。精神医療は暴走していると言っても、過言ではありません。

 
2016-05-20 : 精神医療・精神薬・カウンセリング : コメント : 0 :

精神医療の基礎知識-2

精神医療には客観的な基準が存在しません。DSMはマニュアルにすぎず、そこに示されている項目に対して、精神科医が主観で該当させているだけです。しかも、その主観さえ患者をいくらでも誘導して得られる内容であり、恣意的に解釈して当てはめることも可能です。だから、DSM(Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders:精神障害の診断・統計マニュアル)とICD(International Classification of Diseases:国際疾病分類)は体系的に一致していないし、曖昧な記述が数多く見られます。

例えば、DSM-5の場合、「VII. 心的外傷およびストレス因関連障害群」の中にある「心的外傷後ストレス障害」として「解離症状を伴う離人感」がある一方で、「VIII. 解離症群/解離性障害群」の中に「離人感・現実感消失症」があります。あるいは、「VII. 心的外傷およびストレス因関連障害群」の中にある「急性ストレス障害」として「解離症状」がある一方で、「VIII. 解離症群/解離性障害群」の中にある「他の特定される解離症」として「ストレスの強い出来事に対する急性解離反応」があります。私にはそれぞれ同じ症状にしか見えません。

また、DSM-5では、「VIII. 解離症群/解離性障害群」の中に「離人感・現実感消失症」を位置付けていたわけですが、ICD10では、「F48 その他の神経症性障害」の中に「離人・現実感喪失症候群」が位置付けられており、「F44 解離性[転換性]障害」からは外れています。つまり、「心的外傷」と「解離症」と「神経症」を定義する客観的な根拠が存在しないから、これほど難解な分類になるのです。

興味のある方は調べてみると良いかもしれませんが、上記はごく一部の事例であり、DSMだろうとICDだろうと非科学的で非論理的な体系化に驚く他ありません。精神医療では、神経伝達物質の正常値を数値化しているわけでもないし、症状に関連する特定の脳神経を可視化しているわけでもなく、結果として一人の患者に山ほどの「病名」が付けられています。しかも、こうして「病気」を際限なく開発した挙げ句に、ヒトとして当然の反応や、養育を原因とする症状にまで薬物を投与しているのです。

 
2016-05-18 : 精神医療・精神薬・カウンセリング : コメント : 0 :

精神医療の基礎知識-1

何か嫌なことがあった場合に、心が沈むのはヒトとして当然です。それが1週間続こうと1カ月続こうと、特におかしなことではありません。最愛の人が亡くなった。大失恋した。不治の病に罹った。そんなことは人生でいくらでも起きます。悲しい出来事だったとしても、その感情を昇華する能力がヒトにはあります。それに、楽しい出来事しかなかったら、次第に喜びを感じなくなり、生きている意味を見失ってしまうかもしれません。

ところが、人として当然の営みを「病気」だと主張する人々がいます。それは精神科医です。「うつ病」は、原因を無視して、顕在化している憂鬱な感情を「病気」だと定義しています。あるいは、DSM(Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders:精神障害の診断・統計マニュアル)にさえ載っていない「◯◯◯◯型◯◯◯◯症」とかいった病名を報道のコメントなどで頻繁に目にします。全ての精神科医ではないにしても、精神医療が次から次へと病気を発明している現状は、どう考えても異常です。

精神科医は、望ましくない情動を和らげると称して、合法的に麻薬を処方します。現実逃避のために麻薬を使用すれば「麻薬及び向精神薬取締法」によって罰せられますが、医師が処方した同等の物質である向精神薬ならば違法になりません。薬物の助けを借りているという点は同じですが。確かに、資格と方法で線引きして、害にならないように化学物質を利用する意義はあると思います。しかし、現実には害になるような処方が繰り返されています。自分の身を守るために、精神医療についてきちんと勉強しましょう。

 
2016-05-16 : 精神医療・精神薬・カウンセリング : コメント : 0 :

機能不全家族の典型と思われる台東区女性殺害事件

また痛ましい事件が起こりました。事件当時15歳の中学生が母親を絞殺した模様です。報道からは、子供に過干渉の母親と無関心の父親という、典型的な機能不全家族の姿が浮かび上がってきました。おどおどして母親の後をついていた少女の姿を想像するだけで、いたたまれなくなります。少女は黙秘から否認に転じたようですが、密室であるにもかかわらず「他の誰かがお母さんを殺したと思う」と話しているならば、解離性障害の可能性があります。

台東区女性殺害 逮捕の長女、教育熱心な母親に不満? 教室では1人で黒板に絵(産経ニュース)

逮捕の女子生徒「やってない」=自宅で母親殺害容疑―警視庁(時事通信)

それにしても、子ども家庭支援センターが、暴力を受けたような形跡がないというだけで「虐待はなかった」と結論付けたとは呆れる他ありません。こうした見落としも事件の原因です。家庭の外からはわかりにくい精神的な虐待が存在し、親が子供を支配している状況は虐待に該当すると社会が認識しなければ、いつまで経っても虐待される子供は減らないでしょう。この家庭が示すように貧困の問題ではありません。

長崎県佐世保市で同級生を殺害した少女や北海道南幌町で祖母と母親を殺害した少女も同質です。こうした少女が機能不全家族に対する知識を持ち、周囲に助けを求めていたならば、殺人事件という最悪の結果には至らずに済んだのではないかと残念でなりません。家庭内で孤立している少女は無数にいます。今現在も抑圧されて苦しんでいる少女が大勢いるのです。思春期に自分の親が「毒親」であると気付かせてあげられれば、早い段階で回復への道を辿れるようになるはずです。

 
2016-05-13 : 機能不全家族 : コメント : 2 :

「殺してでも借りてこい」と母に命じられた少年の手紙

虐待を繰り返す親と各地を転々とした末に、埼玉県川口市で2014年に祖父母を殺害した少年が、現在の心境をまとめた手紙を毎日新聞の記者に送っていました。私は「『殺してでも借りてこい』と母に命じられた祖父母殺害事件の控訴審/控訴棄却」と題して、この事件について触れていますが、今回の記事からも少年に必要なのは健全な養育だとわかります。

川口・祖父母強殺 19歳被告が手紙「貧困児童に関心を」(毎日新聞/山寺香)

弁護側は「刑務所でなく、精神的な治療を受ける医療少年院に入れるべきだ」として最高裁に上告しているようですが、それは現在の刑務所のあり方が罰を与える場所として機能しているからです。多くの犯罪者は不適切な養育の結果として事件を起こしているはずで、強制と支配を絵に描いたような刑務所では、自律した健全な人格を育めないでしょう。少年に限らず、本来は再養育によって育て直しや育ち直りができる環境であるべきです。

 
2016-05-11 : 機能不全家族 : コメント : 0 :

「キチガイだから殺しても構わない」という判決

典型的な事例です。心理的な不調を抱えた子供を病院に放り込み、挙げ句の果てに殺害した両親が、まんまと裁判員や裁判官を騙しました。私達はかわいそうな年老いた親で、娘に困らされていましたって感じですね。「懲役3年、執行猶予5年」って、加害者の大成功です。

「じじい、気色悪いわ!」家庭内暴力20年超、老夫婦襲った悲劇 「殺人」以外の選択あったか(産経West)

殺された女性は、本当に「うつ病」だったのでしょうか。そもそも「うつ病」という根拠のない「病気」の存在が疑問だらけですが、女性が抑鬱状態にあったとしても、その本当の原因を探って心を手当てしなければなりません。また、新たに「妄想型統合失調症」と診断されていますが、これらの診断に私は懐疑的です。

「統合失調症」の多くの症状は「解離性障害」と重なります。「うつ病」や「統合失調症」の症状として、家庭内で暴れるわけではありません。この記事で判断できるわけではないものの、「解離性障害」や「パーソナリティ障害」の可能性が高いと思います。つまり、女性は重度の心的外傷を受けており、適切に対処されていれば、十分に回復できたはずです。

女性は思春期から暴れ始めました。父親に異常な嫌悪感を示したのは、なぜですか。心的外傷を負わせたのは誰ですか。残念ながら、そうした審理がなかったために無罪に等しい判決が下されたのでしょう。「キチガイだから殺しても構わない」という判決が完全に相場になってしまいました。死人に口無しで被害者の欠席裁判を行い、全ての責任を被害者に転嫁した親が免罪されるとは、それでも日本は法治国家でしょうか。

 
2016-05-09 : 機能不全社会 : コメント : 0 :

「いい子」が暴発する仕組み

最近、「いい子」の弊害が声高に語られるようになっています。私は、拙著やこのブログで度々「いい子」という指標を批判しているのですが、「いい子」の裏には必ず感情の抑圧があり、その抑圧が犯罪として暴発すると臨床教育学博士の岡本茂樹氏は述べています。岡本氏は刑務所で矯正教育に携わっていたので、抑圧された感情と数多く向き合ってきたのでしょう。ウェブサイト「デイリー新潮」の記事を紹介します。

成功者であるはずの清原和博被告や酒井法子さんの事例は、親の期待に限らず、社会の期待も抑圧要因となると示しています。一般人でも、企業や学校で同様の期待はあると思いますが、外部からの圧力を流したり利用したりできるようになれば、生きづらさから解放されるでしょう。

清原和博も酒井法子も頑張り続けた過剰な「いい子」
期待に応えられない「しんどさ」が犯罪者を生む


「悲しい時の作り笑いは精神の毒薬」 臨床心理の専門家が語る

知られざる少年院の掟「24時間私語禁止」 矯正教育のプロが明かす裏事情

少年院で非行少年は「反省」できるのか? 矯正教育のプロが語る問題点

 
2016-05-06 : アダルトチルドレン(AC) : コメント : 0 :
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プロフィール

清水賢一

Author:清水賢一
境界性パーソナリティ障害・解離性同一性障害であるパートナーとの約7年間の生活を「ちゅーしても、いいよ 親の支配から生還した真由美の記録」として出版しました。私が彼女の心のトラブルに気付き、その原因が次第に明らかになり、 彼女が事態を受け入れていく実話です。様々な出来事がありましたが、現在では安定した状況となり、毎日問題なく過ごせています。私の経験を元に、機能不全家族の連鎖を絶って被害者が回復できるように提言します。

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