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ノンボーダーのために-5

ボーダーの試し行為は、乳幼児の試し行為と変わりません。癇癪を起こして泣き喚き、話しても通じず、数時間後には機嫌が良くなっている。絆を深め、愛着関係を築くために欠かせない過程です。血の繋がった母子であろうとも、こうした積み重ねをせずに信頼し合うことはできません。つまり、ボーダーは乳幼児期を生き直しているのです。

こうしたボーダーの態度を大人の態度として受け取るから、ノンボーダーのフラストレーションは高まります。確かに、過大な要求や際限のない振り回しに対処するのは容易ではありません。信頼を損ねるような言動を繰り返されたら、普通は関係を絶つでしょう。だから、ノンボーダーがボーダーを見捨てたとしても私は批判しません。ただ、そのノンボーダーもその程度の人間だったというだけのことです。

もしも、ノンボーダーがボーダーとの関係を改善したいと願うのならば、毒親や機能不全家族について学ばなければなりません。そうすれば、ボーダーが受けた被害を認識できるようになり、ボーダーの複雑な感情を理解して、受容と共感が伴った育て直しができるでしょう。すると、ボーダー自身が自分の人生を回復させていくはずです。ただし、タフな精神力をを必要としますし、何年もかかると覚悟してください。でも、それって子育てなら当然ですよね。

 
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2016-01-29 : 境界性パーソナリティ障害/境界性人格障害(BPD) : コメント : 0 :

ノンボーダーのために-4

あなたは、ボーダーが毒親の被害者であると考えたことはありますか。振り回されている毎日は、毒親に起因していると理解していますか。乳幼児期から親に道具として利用され続けたら、誰であろうと健全な対人関係を築けるわけがありません。感情の押し付け、責任転嫁、価値観の強要、操作といったボーダーの振る舞いは、毒親から植え付けられた対人関係の様式です。彼ら彼女らは、毒親にされたことをノンボーダーにしているだけなのです。

なぜ、そんなことをするのか。それは、対人関係のモデルとして学んでしまったからです。信頼に基づく対人関係を知らないからです。本当の愛情を体感していないからです。そして、ノンボーダーに無条件の愛情を求めているからです。ボーダーに自覚はありませんが、あなたを振り回しているのはあなたを試すためです。

こいつを信頼してもいいのか。あの親と同類ではないのか。私を捨てるのではないか。私を利用しているだけではないか。どうせ、もうすぐ放り出すに決まっている。私は、ろくでもない人間なんだから。誰も私の本心をわかってくれない。いつも、そうだった。でも、もしかしたら私を救ってくれる人かもしれない・・・。ボーダーは、不安と猜疑心と期待で混乱しています。

 
2016-01-27 : 境界性パーソナリティ障害/境界性人格障害(BPD) : コメント : 0 :

ノンボーダーのために-3

ボーダーに関する批判的な文章は、ネット上でいくらでも見つけられます。「よくもまあ、そこまで言うよな」という気もしないでもないのですが、あながち誇張されているわけではありません。私の経験に照らしてみても、頷くしかない内容が大半です。私は頭のてっぺんから爪先まで、ストレスで蕁麻疹ができたことがありますが、ノンボーダーの苦労は経験した者でないと理解できないだろうと思っています。

なぜ、ボーダーはそれほど批判されるのでしょうか。それは、ノンボーダーには理解できない思考や振る舞いによって、毎日ジェットコースターに乗っているような生活になるからです。しかも、アップダウンの多くはボーダーの八つ当たりに端を発しています。ノンボーダーがなんとか二人の関係を安定させようとしても、結局はボーダーの気分次第で振り回されてしまうのです。

そのため、ボーダーからは逃げるしかないという判断に繋がるのでしょう。確かに、そういう判断も一つの選択肢です。しかし、その判断はボーダーを正しく理解していないせいでもあります。ボーダーの振る舞いは表層的にパターン化されたものであって、その人の本質ではありません。ノンボーダーが粘り強く関わって、ボーダーの真実を捉えることができれば、パターン化された負のスパイラルから連れ出すことができるでしょう。

 
2016-01-25 : 境界性パーソナリティ障害/境界性人格障害(BPD) : コメント : 0 :

ノンボーダーのために-2

ボーダーについては、以前「ボーダーという呼び方」で説明しましたが、攻撃性を帯びたアダルトチルドレンといった見方ができます。自己否定を抱えて、アダルトチルドレンと同等の心理状況にある上に、常に自分を正当化したり、他人を操作したりするのです。それが、ノンボーダーを振り回す状況に繋がるわけですが、自分を守ろうとしているのだと理解してください。

なぜ、自分を正当化するのか。それは、親から常に否定されていたからです。なぜ、他人を操作するのか。それは、親から常に操作されていたからです。なぜ、過剰に自分を守ろうとするのか。それは、親が自分を守ってくれなかったからです。普通のコミュニケーションを想定した場合には理解不能に見えるボーダーの言動ですが、実は論理的に説明できるのです。

表面的な出来事しか見ていないと、ノンボーダーは振り回され続けて疲弊してしまいます。ある程度健全に育ったであろうノンボーダーと機能不全家族に育ったボーダーは心理的に対等ではありません。社会で当たり前とされるコミュニケーションを前提としてボーダーに接しても、衝突して関係が壊れるだけです。ボーダーは心に傷を負っているのだと肝に銘じてください。

 
2016-01-22 : 境界性パーソナリティ障害/境界性人格障害(BPD) : コメント : 0 :

ノンボーダーのために-1

ノンボーダーとは、ボーダー(境界性パーソナリティ障害:BPD)の身近な存在で、様々な影響や被害を受ける人を指します。具体的には、恋人や配偶者などのパートナーであり、同居している家族です。精神医療に関する出版物などでは、ボーダーの両親もノンボーダーの範疇に入れられているようですが、私はボーダーの両親は加害者だと考えていますので、ノンボーダーから除外します。また、兄弟姉妹も同じ機能不全家族に育っていますので、同種の問題を抱えている場合が多いと思われます。そのため、主にパートナーを前提として以降の文章を記述します。

自分がノンボーダーの立場にいると自覚するまでには、多くの時間と色々な経験を経ていると思います。私もノンボーダーですが、そもそもパーソナリティ障害(人格障害)として定義される精神疾患が存在することさえ知りませんでした。パートナーから発せられる理不尽かつ意味不明な言動に振り回され、そうした出来事を理解しようとして、ようやくBPDに辿り着いています。

おそらく20年以上前だったら、まだまだ出版物やインターネット上の情報が少なくて、パートナーとの関係は破綻していたでしょう。ボーダーは誰にも理解されずに、漂流するような人生を送るしかなかったのかも知れません。実際に、BPDは治らないなどという風説も散見しますし、ボーダー被害者友の会といった掲示板も賑わっています。しかし、それらはBPDを正しく理解できないからであって、ノンボーダーが適切な情報を得られれば、二人の関係を改善できると私は考えています。

 
2016-01-20 : 境界性パーソナリティ障害/境界性人格障害(BPD) : コメント : 0 :

愛情飢餓への対処法

先日、朝日新聞に「受け入れられたい 大人を試す子供 裏切らぬ覚悟示せ」という記事が掲載されていました。こどもの福祉の増進に貢献することを目的とした公益法人「家庭養護促進協会」の大阪事務所理事・岩﨑美枝子さんへのインタビューです。乳幼児期に養子縁組した子供がどのような心理状況にあるのか、わかりやすく説明されています。無料登録で全文読めるのでリンクを張りました。(ウェブページではタイトルが変わっています)

「自分は愛されているのか」 親の覚悟を試す子ども(朝日新聞DIGITAL)

ここに書かれている状況が、あまりにも私の経験と一致したので正直言って驚きました。境界性パーソナリティ障害(BPD)とされる状況そのものだったからです。親から愛情を得られなかったアダルトチルドレンやボーダーは、乳幼児期からやり直す必要があるという私の考えが間違っていないという証です。

 
2016-01-18 : 境界性パーソナリティ障害/境界性人格障害(BPD) : コメント : 2 :

子供の配偶者にも被害を与える毒親

結婚とは、全く異なる育ちの他人が同居する仕組みですので、色々と課題が生じます。しかし、そうした課題をお互いの理解によって解消するのも、結婚という仕組みです。ところが、相手がお互いを尊重しない機能不全家族に育っている場合には、さらに相手の親の問題が覆いかぶさってきます。以下は、配偶者の親が毒親だった場合の対処法です。

結婚がうまくいかない原因は親ではありませんか?(Spotlight)

この筆者は、アダルトチルドレンと毒親に関する理解が深く、決して配偶者を責めていません。その配偶者を守ろうという姿勢に、私はとても共感しました。相手の毒親に配慮する必要はないし、付き合う必要もないのです。

 
2016-01-15 : 機能不全家族 : コメント : 0 :

今年も、かまってほしい「新成人」が大暴れ

また今年も幼稚な新成人が大暴れしました。公的な成人式の場でこうした暴力行為が行なわれるようになったのは、いつ頃からでしょうか。もう誰もが見慣れてしまって、風物詩のようになってしまいました。選挙権が18歳に与えられるのだから、もう成人式なんてやめましょうよ。

成人式会場で大けが 新成人を傷害容疑で逮捕(NHK NEWS WEB)

「なめんじゃねー」拡声器で叫びステージに…代表者も反撃 水戸、警察と一時にらみ合い(産経ニュース)

成人式警戒中の警察官に向けて「改造車」走行、停止せず 公妨容疑で新成人?男8人逮捕(産経ニュース)

超ド派手…花魁姿にカラフル羽織袴 北九州、周辺・お祭り騒ぎ…式典・静粛の棲み分け(産経ニュース)

「うるさい、おまえ、どこのやつだ」路駐男性に因縁つけ平手打ち 成人式帰りの19歳を逮捕 愛知(産経ニュース)

新成人が成人式会場前で2人はねる 静岡・湖西市(TBS Newsi)

思想・信条も宗教も無関係。ただただ、かまって欲しいだけ。乳幼児期に心が満たされるまでかまってもらえなかった子供は、いつまでも親の思慕を追い求めます。親の顔が見たいとは、こういう場面で使う言葉ですね。暴走族が全盛の頃には20歳で引退していたように思いますが、20歳になっても中身は幼児のままです。そして、そう遠くないうちに彼ら彼女らも親になるのでしょう。機能不全家族の連鎖を絶たないと社会は荒む一方です。

 
2016-01-13 : 機能不全社会 : コメント : 0 :

加害者の親にも責任がある

昨年2月に、川崎市の多摩川河川敷で中学1年生が殺害された事件は記憶に新しいですが、その後も似たような事件が続いています。これらの事件に共通しているのは、些細な理由と残虐性、集団による犯行という点であり、誰も止めなかったという同調圧力も顕著です。あまりにも社会性が低く、ペット虐待(乳幼児に対する動物虐待のような暴行)にも通じる幼稚さがうかがえます。

愛知の高1溺死 少年3人を家裁送致 重過失致死容疑(産経WEST)

「動くサンドバッグや」命果てるまで続いた〝鬼畜〟の少年暴行 捜査員を絶句させたスマホの凄惨いじめ動画(産経ニュース)

川に落とし17歳少年殺害の疑い、同僚ら4人逮捕 千葉県警(産経WEST)

こうした加害者が真っ当な養育を受けているはずもなく、成人になっていたとしても親の責任は免れません。加害者は些細な理由で責められ、親から殴られたり叱責されたりしていたのでしょうか。自分の感情を親に受け入れてもらえず、怒りや憎しみが残虐性に発展したのでしょうか。あるいは、誰も味方になってくれずに、一人で虐待に耐えていたのかもしれません。加害者の親はほとんど表に出てきませんが、どのような毒を盛ったのか社会に説明し、相応の非難を受けるべきです。

 
2016-01-11 : 機能不全社会 : コメント : 0 :

就活に過干渉する毒親は、さっさと終活してください

就職活動の学生に過干渉する親の様子が記事にまとめられていました。いったい何歳まで子供に取り憑くつもりなんでしょうね、こういう親は。「毒親化」という表現に留めていますが、はっきり「毒親」と断定した方が社会のためになります。ちょっとした親子の軋轢まで「毒親」として表現するようなNHKの朝の番組は不適切ですが、この記事で紹介している事例は立派な?毒親です。

拝啓、就活生の親御様、「毒親」化にご注意(日経ビジネスONLINE)

「銀行に就職しろ」と迫る父親の文章を読んで、私は1980年に川崎で起きた金属バット殺人事件を思い浮かべました。エリート家族の中で居場所がなかった浪人生が、深夜に両親を金属バットでめった打ちにした事件です。その頃は社会に衝撃を与えた事件でしたが、殺人事件の半数以上が親族間で起きる現在では、さらっとニュースになる程度で終わってしまいますね。

まあ、親が「何もしないのもダメ」だとまとめている記事の内容には全く賛同できませんが、それが現代の気分なのでしょう。記者もせいぜい30代後半〜40代前半かな。相談に乗るのは当然としても、親がすべきは見守る事です。見守られ続けた子供は、自分で解決する術を備えているし、就職に失敗したからと言って不幸になるわけではありません。

 
2016-01-08 : 機能不全家族 : コメント : 2 :
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プロフィール

清水賢一

Author:清水賢一
境界性パーソナリティ障害・解離性同一性障害であるパートナーとの約7年間の生活を「ちゅーしても、いいよ 親の支配から生還した真由美の記録」として出版しました。私が彼女の心のトラブルに気付き、その原因が次第に明らかになり、 彼女が事態を受け入れていく実話です。様々な出来事がありましたが、現在では安定した状況となり、毎日問題なく過ごせています。私の経験を元に、機能不全家族の連鎖を絶って被害者が回復できるように提言します。

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