FC2ブログ

ゴミ屋敷の本質

ゴミが家の中や庭にぎっしりと積み上げられている状況を「ゴミ屋敷」と呼ぶようになったのは、もうかなり以前のことだと思います。こうしたゴミ屋敷がそこら中に存在すると注目されて、テレビのワイドショーなどで放送されました。当初は、周辺住民などの目に見える一軒家が取り上げられていましたが、最近ではマンションやアパートなどの一室がゴミで埋まっている状況も数多く存在するとわかってきました。

貧困に苦しむ50代女性の半生「気づけば自宅はゴミ屋敷に」(日刊SPA!)

こうした情報では、ゴミ屋敷の本質に言及している事例は少なく、ただの見せ物的に紹介しているだけだと私は感じています。なぜ、ゴミ屋敷になるのか。貧困が原因ではありません。その証拠に同じ特集の別の女性は、きれいに片付いた部屋で暮らしています。

44歳、月収10万円の貧困女子「夢は風呂つきのアパートに住むこと」(日刊SPA!)

「片付けられない女」という言葉も一時期流行りましたが、根底にはゴミ屋敷と同等の心理があります。ゴミを溜め込む人には、自分の人生を成功させようとする無意識の働きかけがないのです。幼少期から愛情が不足しており、自分の人生を大切にするように育ててもらえなかったのです。さらには、親の過干渉や責任転嫁によって、人生を台無しにされているのでしょう。だから、将来設計を描こうとせず、使えるだけお金を使ってしまい、流されるままに生きてしまいます。寂しさからゴミにさえ構って欲しくなるのです。乳幼児期の不適切な養育は、こうした場面にもはっきりと現れます。

 
スポンサーサイト



2015-01-30 : 機能不全社会 : コメント : 0 :

赤ちゃんは全部分かってる

私は当ブログで、心的外傷を抱えた人は乳幼児期から育ち直るべきだと何度も提言していますが、違和感を覚える方も多いのではないかと推測しています。幼児期ならまだしも乳児期まで含むのかと疑問に思っていらっしゃるでしょう。しかし、不適切な養育は子供が生まれた最初の段階から行なわれているのであり、乳児期から心的外傷を負っていても何ら不思議ではありません。

そこで、人として誕生する段階にまで言及している助産師のインタビューをご紹介します。70年間で約4,000人の赤ちゃんを取り上げてきたそうで、出産時及び乳児期の愛情について語っています。「赤ちゃんは全部分かってる」そうです。

「90歳の現役助産師」が語る、生まれるということ(日経ビジネスONLINE)

親に恵まれなかった大人の場合、乳幼児期の養育を自分と重ねて考えれば、育ち直りや癒しに繋がるかもしれません。いわゆるインナーチャイルド理論ですが、自分自身でありのままの自分を受け入れれば、自分を許せるようになり、自分の能力を発揮できるようになるはずです。

 
2015-01-28 : 結婚・育児 : コメント : 0 :

C-PTSDと解離性同一性障害

解離性同一性障害(DID)とは多重人格のことだと理解している精神科医やカウンセラーは多いと思いますが、それはかなり未熟な解釈です。複数の人格が一人の人間に存在するという現象ではなく、感情や記憶、意識が繋がりを失っている状態に問題があると理解できなければ、適切な対応はできません。向精神薬で解離を抑えるとか、うつ症状を改善させるなど言っている精神科医は未熟者の典型で、何の根拠もない頓珍漢な投薬を治療と称している詐欺師のようなものです。

乳幼児期から少年期に渡る虐待とC-PTSDの因果関係を正しく認識していれば、DIDに見られるさまざまな後遺症に向き合えます。拷問のような出来事によって生じた、極めて強い感情にも共感できるようになるでしょう。心の奥深くに封印した情動を慎重に取り出して、優しく癒せるようにもなるはずです。治療者という位置付けではなく、支援者として本人の能力を発揮できるように導けば良いのです。

つまり、DIDを特別視する必要はありません。心が傷付いている人がいたら、人として向き合うのは当然で、うつ症状であろうと嗜癖であろうと何ら変わりはないはずです。C-PTSDという概念の中に軽傷から重傷まで存在するという、程度の違いであって、心的外傷という根本的な仕組みに違いはありません。極限状況に対する防衛反応の一つとして、解離して生き残ったのです。DIDは最も重い心的外傷ですが、永遠に癒せない心の傷はありません。必ず自分という存在を取り戻せます。

 
2015-01-26 : 解離性同一性障害/解離性同一症/多重人格(DID) : コメント : 0 :

C-PTSDと性虐待

私は、アダルトチルドレン(AC)であると自認している人が、肉親や不特定な相手への殺意を持っていたり、解離して感情が爆発したりする事例を見たことがありません。情緒的な虐待を原因とするC-PTSDがACだと理解していますが、境界性パーソナリティ障害(BPD)や解離性同一性障害(DID)に見られる様々な症状においては、情緒的な虐待は下地に過ぎないと考えています。

また、これまでにも述べていることですが、BPDとDIDはどちらも同じ原因によるC-PTSDであり、複数の人格を確認できるかどうかの差異でしかないと捉えています。なぜなら、両者の大半の反応には共通点があり、実際に両者を疾患として診断されている人も数多く存在するからです。そして、両者に共通している重大な要素が、幼少期から長期間に渡って性虐待や近親姦の被害を受けていたという事実です。

一方で、幼少期から長期間に渡って性虐待や近親姦の被害を受けていた人を調べると、執拗な怒りや哀しみ、希死念慮などBPDやDIDと共通する否定的な感情に苦しんでいます。しかも、近親姦などの記憶を失っていた事例も多く、数十年も被害感情は癒されず、性的な問題を抱えているという点でも共通しています。原因と症状が一致するのですから、精神疾患という位置付けにするかどうかは措いておくとしても、BPDやDIDと同等の精神状態にあると理解できます。

これらの事象を合理的に説明すると、以下の通りです。不健全な養育が行なわれる機能不全家族で乳児期から情緒的な虐待を受けた子供は、自尊心が損なわれたり解離しやすくなったりします。さらに、性虐待や近親姦を長期間受けると、強い殺意や希死念慮に苛まれるようになり、感情爆発といった怒りが現れ、記憶喪失になったり解離症状が定着したりするようになります。身体的な暴力やネグレクトが加わった場合は、さらに深刻な状況に陥るでしょう。そして、最も重篤な被害を受けた場合は、感情や記憶、意識が粉砕されて人格がバラバラになります。つまり、BPDもDIDも性虐待の被害者も重度のC-PTSDとして理解すべきです。

 
2015-01-23 : 解離性同一性障害/解離性同一症/多重人格(DID) : コメント : 0 :

C-PTSDとアダルトチルドレン

不健全な養育の核心は情緒的な虐待です。言葉や態度による暴力と言っても良いでしょう。こうした攻撃が長期間続いた結果、子供は自尊心が低くなり、対人関係を上手く作れなくなります。人の顔色をうかがったり、ストレスから過食に至ったり、安心するために自分を傷付けたりする行為はすべて反応です。だから、アダルトチルドレン(AC)とされる状況は中程度のC-PTSDだと解釈すれば、当事者も対応しやすくなるのではないでしょうか。

反応をなくすためには何が必要でしょうか。誤った認知を個々に正すという考え方もあるとは思いますが、もっと大局的に見れば安心感の醸成が何よりも重要です。なぜなら、誰かから何らかの攻撃を受けるから防御が必要となるのであり、過剰に防御している状況がPTSDの反応だからです。誰からも攻撃されない安全で安心な状況が当たり前になれば、不適切な反応も減るはずです。

では、どうやって安心感を醸成するのか。最も確実で単純な方法は、乳幼児期から人生をやり直す、人生の上書きです。そして、攻撃を行なった養育者から精神的に離れることです。この二つを同時に成立させるためには、ACの良き理解者となるパートナーと生活を送るのが一番でしょう。共依存ではなく、ACが育ち直ろうとする姿勢を支える関係でなければなりません。人生のやり直しは簡単ではありませんが、複雑にする必要もありません。絡み付く親を捨てて、自分の人生を獲得すべきです。

けれども、そんなパートナーがすぐに見つかるとは限らないし、毒親の妨害を受けるかもしれません。そういう場合は、実力のあるカウンセラー、セラピストを見つけ出して、鬱積したまま残されている感情を昇華しましょう。日々の出来事や周囲の人から少しずつ安心を得られるようにしましょう。自尊心が芽を出せば、自分で自分を育てるために水や肥料をやれるようになるはずです。

 
2015-01-21 : 解離性同一性障害/解離性同一症/多重人格(DID) : コメント : 0 :

C-PTSDと養育

C-PTSDという観点に立つと、成人の不適切な言動は、乳幼児期から少年期に至る体験が原因だと捉えられます。C-PTSDの概念をそれほど広げてしまうのは無理があるとは思いますが、一方で、長期間に渡る不健全な養育の危険性を示しやすいとも思います。なぜなら、文化や価値観などの知性は後天的に入力される情報ですが、喜怒哀楽などの感性は人が元々持っている先天的な情動だからです。

人は、自分の存在自体に何らかの危害を加える行為から本能的に逃げようとするはずです。ところが、逃げたくても逃げられない状況が続くと、その時に感じた情動が鬱積して残されてしまいます。それは、大人でも子供でも違いはないでしょう。むしろ、幼ければ幼いほどストレス耐性は低く、負の情動が溜まりやすいと考えられます。だから、乳幼児期の子供に対しては、無条件の愛情によって存在そのものを肯定することが何よりも重要です。

しかし、子供を支配して道具にしようとする親は、乳児期からそうした振る舞いを行なっています。子供に向き合わずに条件付きの愛情しか示さない親も、乳児期からそうやって接しています。乳幼児がそんな親から逃げようとすれば、それは死を意味するのであり、まずは生きる道を選ぶしかありません。だから、心理的な抑うつ状態で小児期を過ごし、青少年期になって親から精神的に逃げようとして、非行に走ったり引きこもったりするようになります。

つまり、乳幼児期の不適切な養育は、青少年期になって表出するわけです。10年以上も続いた親からのボディーブローで、子供はふらふらになってダウンするのです。ボディーブローが止んだとしても、その影響はすぐにはなくなりません。不適切な養育を受けた期間が長ければ長いほど、影響を排除するのが困難になるでしょう。それが共依存です。不健全な養育に由来する否定的な感情が複雑に混ざり、C-PTSDにおける反応として怒りや哀しみが放出されます。

 
2015-01-19 : 解離性同一性障害/解離性同一症/多重人格(DID) : コメント : 0 :

C-PTSDの事例:後編

前回、マンション上階からの騒音被害について説明しましたが、これも理不尽な暴力の一つです。突然、何の前触れもなく「ドシン!」「ドンッ!」「ガンッ!」とやられても、私には反撃さえできません。上から叩かれる状況は本能的に危険を感じているはずで、心理的なダメージはかなり大きくなります。

マンションの騒音問題は、経験しないと本質を理解できないでしょう。騒音というと大きな音を想像しがちですが、上階からの打撃音は音量が大きいわけではありません。打撃音は周波数が低く、振動として脳に直接入ってくるような感覚です。それが頻繁に繰り返された結果、不快感や怒りをもたらすのです。その証拠に、すぐ近くの線路を走る電車の大きな音は少しも気になりません。

さて、上階からの騒音がなくなっても私の問題は解決しませんでした。居酒屋の板張りの床を歩く「ドンッ!ドンッ!ドンッ!」といった音に苛つくようになってしまいました。鉄道の高架下にあるカフェで珈琲を飲むのも嫌になりました。運動会や盆踊りから響いて来る太鼓の音さえ腹が立ちます。どこにいても、打撃音に対して不快感や怒りを感じる人間になったのです。

私の騒音被害は2年半程度で終了しましたが、その影響は現在も続いています。打撃音は決してノックアウトパンチにはならないのですが、ボディーブローの効果がありました。では、こうした被害を乳幼児期から10年、20年と受け続けたらどうなるでしょうか。恐怖を感じるほどの重いボディーブローを受け続けたらどうなるでしょうか。計り知れない後遺症が残るのは、誰の目にも明らかなはずです。

 
2015-01-16 : 解離性同一性障害/解離性同一症/多重人格(DID) : コメント : 0 :

C-PTSDの事例:前編

C-PTSD(Complex post-traumatic stress disorder/複雑性PTSD)は、長期間に渡って心身が危険に晒された場合に起きる反応だと説明しましたが、私は軽度のC-PTSDも経験しており、現在もその渦中にあります。原因はマンション上階からの騒音でした。毎日、子供が飛び降りる「ドシン!」「ドンッ!」「ガンッ!」といった打撃音を天井から受け続けたために、あらゆる打撃音に不快感や怒りを感じるようになってしまいました。

おそらく、ベッドやソファーから飛び降りるだけではなく、ジャングルジムや滑り台も部屋に置いていたのでしょう。その子が朝起きた瞬間に飛び降りが始まり、保育園や学校に行く時間まで続き、帰宅後から寝るまで数分おきに叩かれるような状況でした。私の住むマンションは新築で4年前に入居しましたが、その頃から2年以上も被害に遭いました。

当然、私は抗議を行い、管理組合も交えて話し合いを持ちましたが、その子の両親は反省するどころか逆切れでした。母親は「騒音で文句を言う奴が共同住宅に住むのが間違っている」とまで言い放ち、その後も故意に騒音を繰り返したのです。父親は伸び伸びと育てたいと言っていましたが、自由と責任を理解できないネグレクトにすぎません。

まさしく、機能不全家族。結局、その家族は転居して行きましたが、不動産会社に嘘をついて私の悪口を言っていたそうです。まあ、そうした非常識な両親だから子供も躾けられていないわけで、嘘つきの両親に育てられる子供が可哀想でした。自分の責任を認めず、他者の痛みに共感できず、コミュニケーションに問題を抱えた両親に育てられる子供が本当の被害者かもしれません。

 
2015-01-14 : 解離性同一性障害/解離性同一症/多重人格(DID) : コメント : 0 :

大正大学非常勤講師の全裸事件に思う

大正大学の屋外で非常勤講師の男性が全裸になっていたところを保護されました。ニュースやワイドショーでも取り上げられているので、ご存知の方も多いことでしょう。その講師は同日に退職届を提出し、大学側も受理しました。その後の大学の発表などによって事実が明らかになってきましたが、どうやら交際中の女子学生に要求された結果の出来事だったようです。

【大正大学】非常勤講師が構内で全裸になったのは、女子学生の要求だった(The Huffington Post)

「この学生は日頃より情緒不安定な面があり、当該講師の言葉によると、感情が高まると突発的にどんな行動を取るか分からず、彼女の言う通りにしないと収まらないということを経験的に知っており、その言葉に従ってしまったということです。その際、衣服は学生が持ち去ってしまったので、当該講師はしばらくそのままの状態でおり、他の学生の目にするところとなりました」という文面から察するに、この女子学生はボーダーかもしれません。

彼女は親の愛情を欲しているので、かなり年上の男性を選んでいます。脱いだ服をそのまま持ち去ったのは、追いかけて欲しいからです。私には良く理解できますが、特に「私に信じてほしいならば、ここで裸になってくれ」という理不尽な要求は、彼女が両親から受けていた要求の再演です。おそらく、彼女の両親は、取り引きや操作を主体とするコミュニケーションを彼女の幼少期から繰り返しているのでしょう。条件付きの愛情しか知らない者に無条件の愛情を示そうとして、講師は真冬の屋外で全裸になったのです。

大正大学の学長は「今後このような事態が起きないよう、倫理綱領を周知徹底するなど、一層の再発防止に向け取り組む所存です」とコメントしていますが、そういう問題ではありません。乳幼児期から10歳位までの養育の問題です。この講師が踏みとどまれれば、女子学生を支援できる可能性はあります。二人が彼女の両親の妨害を受けないように願うばかりです。

 
2015-01-12 : 境界性パーソナリティ障害/境界性人格障害(BPD) : コメント : 0 :

刹那を生きる女たち 最後のセーフティーネット

最近、第23回FNSドキュメンタリー大賞を受賞した番組を見ました。昨年11月末に放送され、年が明けた1月3日に受賞作として再放送されていました。子供の頃に虐待を受けていたと思われる女性の多くには、性風俗産業の労働や性的逸脱行動が見られますが、その実態の一部が描かれています。

刹那を生きる女たち 最後のセーフティーネット(フジテレビ)

表には出しにくい内容でありながら、取材に応じた方々に敬意を表します。また、人と関わることが苦手であろう取材対象に、打算抜きで制作スタッフが関わったのだろうとも思います。こうしたドキュメンタリーがもっと増えれば、酷い扱いを受けている子供を少しでも減らせるのではないでしょうか。保護さえ受けられずに育っている子供や大人は大勢いるのです。

これまで私は、いくつかのテレビ番組について論評していますが、そこで取り上げた番組は再放送される場合があったり、放送局がネットで配信している場合があったりします。著作権に関わることなので違法と思われる行為は推奨しませんが、ネット上には番組がアップロードされている場合もあります。

   
2015-01-09 : 機能不全社会 : コメント : 0 :
ホーム  次のページ »

プロフィール

清水賢一

Author:清水賢一
境界性パーソナリティ障害・解離性同一性障害であるパートナーとの約7年間の生活を「ちゅーしても、いいよ 親の支配から生還した真由美の記録」として出版しました。私が彼女の心のトラブルに気付き、その原因が次第に明らかになり、 彼女が事態を受け入れていく実話です。様々な出来事がありましたが、現在では安定した状況となり、毎日問題なく過ごせています。私の経験を元に、機能不全家族の連鎖を絶って被害者が回復できるように提言します。

カレンダー

12 | 2015/01 | 02
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31

推薦図書

アルバム

にほんブログ村

にほんブログ村 メンタルヘルスブログへ にほんブログ村 家族ブログ 家庭崩壊・機能不全家族へ にほんブログ村 メンタルヘルスブログ アダルトチルドレンへ にほんブログ村 メンタルヘルスブログ 解離性障害(解離性同一性障害など)へ

人気ブログランキング