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機能不全という無形の連鎖

安倍総理の衆院解散によって、まもなく総選挙が行なわれます。報道機関はいつものように選挙絡みの世論調査を実施していますが、投票に行くかどうかというアンケートには「いい子」や「いい人」に見られたいという一般市民の潜在意識が隠されています。下記はNHKの調査ですが、投票行動については全くあてにならないと過去の投票率が示しています。

衆院選「非常に関心」 前回より低い23%(NHK NEWS WEB)
今度の衆議院選挙について、投票に行くかどうか聞いたところ、▽「必ず行く」が57%、▽「行くつもりでいる」が29%、▽「行くかどうかわからない」が9%、▽「行かない」が4%でした。

このアンケートが正直な回答ならば、投票率は86%〜95%程度になるはずです。しかし、実際にはそんなに高い投票率にはなりません。今回の選挙では、せいぜい60%程度ではないでしょうか。多くの人はアンケートに答える立場になった時点で、世間から批判されないように予防措置を講じたり、質問者に気に入られようとしたりします。外面を良くしようという潜在意識は誰にでもあるのです。

機能不全家族も同様で、毒親の大半は悪意で子供を傷付けているわけではありません。意識して外面を良くしようとしているわけでもありません。彼らにとっては親から受け継いだ当たり前の養育態度であり、自然な対人関係です。私はこうした状況を捉えて、目に見える虐待の連鎖ではなく、機能不全という無形の連鎖を絶つように訴えています。

 
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2014-11-26 : 機能不全家族 : コメント : 0 :

高機能型のボーダーとは

ボーダーは、周囲の様々な人を振り回したり、迷惑をかけたりするので、同僚などから要注意人物として見られています。一方で、誰からも素敵な人物だと思われて、心にトラブルを抱えているようには全く見えないボーダーもいます。後者のボーダーは「高機能型」と呼ばれ、交際相手など特定のターゲットに対してのみ、激しい感情をぶつけたり暴力を振るったりします。

高機能型のボーダーは両親に対しても怒鳴り散らしたり暴れたりすることはなく、彼らの前では「いい子」として我慢し続けています。そのため、その我慢はストレスとなって溜まり、激しい感情や暴力としてターゲットに放出されるのです。しかも、自分が怒る理由を見つけるためにターゲットにいちゃもんを付け、二人の間にトラブルが生じるように無意識に仕向けます。

こうした行為を定期的に繰り返されるので、ノンボーダーは精神的に参ってしまいます。自分の言動が原因ならば何らかの対応ができますが、ほとんどの原因は毒親にあります。けれども、たいていのノンボーダーは初めて経験する意味不明な毎日で、ボーダーの存在自体知りません。ごく普通に交際を始めたはずなのに、徐々に機能不全家族に端を発する様々な問題と直面せざるを得なくなるのです。

そもそもボーダーは、自分がボーダーであるという自覚はなく、故意や悪意が伴っているわけでもありません。高機能型の場合は優れた能力の持ち主だったりする上に、本人としては当たり前に振る舞っています。なぜなら、それが毒親に擦り込まれた生き方だからです。しかし、それは自分の問題に蓋をしていただけに過ぎません。そこにノンボーダーが現れて、ボーダーは無意識に育ち直ろうとするのです。試し行為も感情爆発も乳幼児なら当たり前だと思いませんか。ノンボーダーはボーダーに生き方そのものを試されています。

 
2014-11-23 : 境界性パーソナリティ障害/境界性人格障害(BPD) : コメント : 3 :

ボーダーの激しい怒りとは

ボーダーの怒りは底上げされています。だから、些細なことでキレたり、常に苛ついていたりするのです。自分の気持ちを理解されずに過ごした幼少期から鬱積した怒りなのでしょう。本当は親に向けるべき怒りでありながら、親に向けられずに行き場を失っています。操作されて嫌だったのに、その操作に応じてしまった自分に対する怒りも含んでいるかもしれません。

けれども、その程度の怒りはアダルトチルドレンでも同様に抱えているはずです。ボーダーが抱えている怒りは、殺意に通じるほどの強く激しい怒りです。その殺意も特定の対象に向けられたものではなく、「相手は誰でもいい」という自暴自棄のような感情が伴っています。その殺意は、その憎悪はどこから来るのでしょうか。

境界性パーソナリティ障害という診断を受けている人の多くが、幼少期に近親者から性虐待の被害に遭っています。ブログや出版物から得られる印象では、大半と言っても良いかもしれません。一方で、幼少期に性虐待を受けていた人の30%程度は、その記憶自体を保持していないという調査結果もあります。さらには、幼少期に性虐待を受けていた人は殺人の衝動を抱えていると明かしています。

つまり、ボーダー自身には理由が分からない強烈な怒りの背景には、幼少期の性虐待が隠されていると考えるしかないのです。過去に行なわれた家庭内の性虐待、強姦を客観的に立証できるわけもありません。専門家と称する人達は明確な根拠が伴わなければ発言しにくいのでしょうが、100年前にフロイトは発表しています。ボーダーの激しい怒りは性虐待の痕跡だと捉えて対処すべきです。

 
2014-11-21 : 境界性パーソナリティ障害/境界性人格障害(BPD) : コメント : 0 :

ボーダーが好む不安定な生活とは

ボーダーは常に不安定な生活を好み、すぐに職業を変えたり、住所を変えたり、交際相手を変えたりします。感情が不安定なだけではなく、生活そのものも不安定になってしまうのです。特に子供がいる場合には、安心・安定といった養育にとって欠かせない環境を乳幼児期から提供できず、子供も不安定な生活を強いられてしまいます。まさしく、機能不全家族の連鎖です。

ボーダーは、やむを得ずに不安定な生活を送っているのではなく、擦り込まれた無意識によって選択しています。安定した状況がしっくりこないのでしょう。乳幼児期から不安に晒され続けたために、心から安心できる環境に違和感を覚え、不安定な環境に居心地の良さを感じるようです。

もちろん、その根本的な原因も親の養育態度にあります。自分の気分や都合で豹変する親を恐れた子供は、安心できる環境を体感していないために、平和で安定した生活さえ恐れてしまいます。しかも、子供の成功を毒親が妨害し続けていた場合、ボーダーは自分が成功しそうになると毒親に壊されるのではないかと不安になり、自ら投げ出したり壊したりしてしまうのです。

この不安定な生活は、とても厄介です。健全に育っていれば安心・安定を自然と心がけるものですが、ボーダーの不安定さによって周囲は振り回されるからです。おまけに、本人は一生懸命生きているつもりで、否認や逃避といった無意識に踊らされていると気付いていません。安定した生活の心地良さを体感して、過去に擦り込まれた不安感を払拭しましょう。
2014-11-19 : 境界性パーソナリティ障害/境界性人格障害(BPD) : コメント : 0 :

ボーダーが使う脅しとは

ボーダーはコミュニケーションに問題を抱えているので、対人関係を上手く築けません。些細なことでノンボーダーにいちゃもんを付け、様々な試し行為を仕掛けます。ノンボーダーが自分を愛してくれるのかどうか、品定めを行なっています。その典型的な手法が脅しです。恋愛関係にある相手に対して、「他の男(女)に会いに行く」と言ったり「今から死ぬ」とメールを送ったりします。要するに、相手を操作したくて仕方がないのです。

こうした脅しの原因も親の養育態度にあります。機能不全家族に生まれて以来、ボーダーは条件付きの愛情で脅されたために、コミュニケーションとは相手を操作して、自分に有利な状況を作ることだと擦り込まれてしまいました。親から示されるべき健全な対人関係のモデルを得られませんでした。そのため、お互いに正直な気持ちを伝え、お互いに思いやることで信頼関係が作られるという価値観を学べなかったのです。

けれども、品定めは必ずしも悪いことではありません。親に恵まれなかったボーダーが、本能的に無条件の愛情を探しているのです。試し行為も同様で、乳幼児ならば必ず養育者に行なっています。「これでもお前は私を愛せるのか」「見捨てずに育ててくれるのか」と、常にだだを捏ねたり癇癪を起こしたりしています。つまり、ボーダーは乳幼児期に果たせなかった思いを再演によって取り戻そうとしているわけです。ボーダーの脅しにノンボーダーは疲弊するはずですが、脅しの裏にある真意に目を向けて受け入れましょう。

 
2014-11-17 : 境界性パーソナリティ障害/境界性人格障害(BPD) : コメント : 2 :

ボーダーに現れる感情爆発とは

ボーダーとのコミュニケーションで最も問題となる要素は、感情の激しさでしょう。感情爆発と言った方が理解しやすいかもしれません。それなりに成長した大人が、まるで乳幼児のように癇癪をぶつけてきます。特にノンボーダーはターゲットにされて、あらゆる否定的な感情の責任を転嫁されてしまいます。

ボーダーの感情が爆発する理由は、激しい情動を発生させるような衝撃的な出来事があったからではありません。爆発するまでに怒りや悲しみが少しずつ溜め込まれて、その情動が飽和するとターゲットに向けて放出されるのです。だから、原因の大半はターゲットにあるわけではなく、日常生活の些細な出来事や親との軋轢にあったりします。自分の感情を押さえ込んでしまう慢性的な抑うつ状態が、思春期頃から続いているのです。

しかも、ボーダーは何事も10か0かで判断してしまうので、否定的な感情を溜めやすい上に、適当に流すことができません。健全に育った者でも似たような状況はあると思いますが、感情をある程度は制御できるものです。ところが、ボーダーにはあまりにも強い情動が湧き上がり、その感情爆発を本人が覚えていない場合も少なくありません。だから、数時間後にはニコニコできるのです。

抑うつと感情爆発という仕組みの根本的な原因も、両親の養育態度にあります。幼少期から親に押さえつけられ、支配されていたボーダーは我慢ばかりしてきました。親に服従しなければ愛情を得られないのですから、仕方がありません。自分としては不本意でも、親には口答えさえできません。その不満を嗜癖で解消している人もいるでしょう。ボーダーもノンボーダーも感情爆発は虐待の後遺症だと受け止めて、できるだけ感情を抑うつしないように生活しましょう。

 
2014-11-15 : 境界性パーソナリティ障害/境界性人格障害(BPD) : コメント : 0 :

ボーダーに見られる理想化とこき下ろしとは

ボーダーには、同じ相手に対して最高だと誉め称えた直後に、最悪だと罵詈雑言を浴びせるような態度が多く見受けられます。「理想化とこき下ろし」とか「分裂(スプリッティング)」といった言葉で説明されていますが、何事も10か0かで判断してしまい、許容範囲が狭いのです。

例えば、デートの最中にベタベタと甘えていたのに、些細な出来事をきっかけとして苛ついたり怒ったりするのです。しかも、激怒した数時間後には機嫌が良くなることもしばしばです。常に両極端な心理状態にあり、平穏で安定した心理状態はほとんどありません。そのため、ノンボーダーなどは腫れ物に触るように接することとなり、不安定な心理状態に巻き込まれてしまいます。

また、ボーダーはコミュニケーション能力が低いので、相手と問題が生じると、その問題を解決しようとせずに、関係を解消して済ませようとします。相手は普通にコミュニケーションしているのに、ボーダーは二者択一の世界に生きてきたので話し合おうとしないのです。これでは、対人関係が成立しません。

この理想化とこき下ろしの原因も、両親の養育態度にあります。簡単に言ってしまえば、「親に従ういい子」か「親に従わない悪い子」という評価を乳幼児期から繰り返された結果です。コミュニケーションにはさじ加減があり、会話によってお互いの理解を深めるという訓練を積めなかったわけです。一朝一夕に修正できるような思考方法ではありませんが、ノンボーダーなどが愛情を伴って粘り強く関われば、徐々にでも解消できる特性です。

 
2014-11-13 : 境界性パーソナリティ障害/境界性人格障害(BPD) : コメント : 0 :

ボーダーが感じる見捨てられ不安とは

ボーダーは、自分が見捨てられるのではないかという不安を常に抱えています。その対象はノンボーダーであったり、友人であったり、同僚であったりします。しかも、不安になるだけではなく、その不安を原動力として苛ついたり、逆ギレしたりするのですから、周囲の者は堪りません。特に、無関係の者に八つ当たりする場合があるので、周りから人がいなくなるという悪循環に陥ってしまいます。見捨てられ不安が見捨てられ体験を増やしてしまうのです。

見捨てられ不安の原因は、両親の養育態度にあります。「何があろうとも絶対に子供を守る」という姿勢を親はとり続けなければいけないのに、毒親は自分の都合に応じて子供を操作しています。「いい子」なら守ってくれるけど、「悪い子」なら守ってもらえない。親を満足させれば可愛がられるけど、不満を感じさせたら捨てられる。子供はそんな感情を抱えたまま成長することになり、心の奥深くに見捨てられ不安を植え付けられてしまいます。

しかも、機能不全家族には話し合いが存在しません。親だろうと子供だろうと一人の人間として尊重され、各々の考えや意見は平等に扱われるべきなのに、毒親は自分の価値観や考えを強制するのです。そのため、子供は自己主張や協調性について学ぶ機会を失ってしまい、支配や服従、あるいは逃避といった人間関係に縛られるようになります。

だから、ボーダーは自分の本心を明かすと見捨てられるのではないかと恐れ、相手が自分の本心を察してくれないと不満を感じるのです。その反応も激しい感情となったり、意味不明な言動となったりして現れるので、ノンボーダーは振り回されてヘトヘトになります。「何があろうとも絶対に見捨てない」という態度を取らなければ、見捨てられ不安から生じる試し行為はなくなりません。

 
2014-11-11 : 境界性パーソナリティ障害/境界性人格障害(BPD) : コメント : 0 :

ボーダーという呼び方

境界性パーソナリティ障害(Borderline personality disorder)は、かつては「境界例(Borderline case)」と呼ばれていました。本人には制御できない心身の症状を呈するので、精神病と神経症の境界に位置する症状という言葉があてられたのでしょう。その後、人格障害の一つのタイプであるという概念に基づいて、境界性人格障害という言葉が使われるようになりました。さらに、人格障害をパーソナリティ障害と呼ぶようになった現在では、境界性パーソナリティ障害(BPD)として定義されています。

「Borderline」を語源として、BPDの当事者を「ボーダー」と呼び、当事者を支援しているパートナーなどを「ノンボーダー」と呼びます。BPDではない人をノンボーダーと呼ぶわけではありません。また、侮蔑的または自虐的に、ボーダーを「ボダ」と呼んだり、ノンボーダーを「タゲ」と呼んだりします。タゲはターゲット(Target)の略称で、「ボダがタゲを見つけた」といった使い方をします。

このブログでは医学的な見地ではなく、ノンボーダーである私の体験や思考に基づいてボーダーについて述べています。精神科医やカウンセラーの大半は教科書に載っている文章を読んでいるだけで、本当の意味での理解には達していないでしょう。著名な精神科医であっても、私からすれば見当違いと思える発言などが目につきます。十分な経験と知識がある専門家には簡単には出会えないと思ってください。ボーダーの対処はとても困難ですが、何よりも大切なのは受容や共感です。

 
2014-11-09 : 境界性パーソナリティ障害/境界性人格障害(BPD) : コメント : 0 :

パプアニューギニアで娘が父親の首を切断

昨年6月のニュースですが、父親の首を山刀で切断して殺害したという情報がありました。父親を金属バットで撲殺しようとした佐世保の女子高生と同じような事件です。私は普段からニュースをよく見る方だと思うのですが、テレビや新聞でこの事件が報道された記憶はありません。

性的暴行受けた娘、父親の首切り殺害 パプアニューギニア(AFPBB News)

私は、こうした情報を探していたわけではなく、テニスの錦織選手のニュースを読んでいて、たまたま遭遇しました。同様の事件は多いのに、日本では報道されにくいということでしょうか。日本社会はいつまで真実から目を背けるつもりでしょう。近親者による性虐待の事実がありながら知らない振りをするなんて、まるで被害者の母親のようです。機能不全な社会を否認で守ろうとしても誰も救えません。

 
2014-11-07 : 機能不全社会 : コメント : 0 :
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プロフィール

清水賢一

Author:清水賢一
境界性パーソナリティ障害・解離性同一性障害であるパートナーとの約7年間の生活を「ちゅーしても、いいよ 親の支配から生還した真由美の記録」として出版しました。私が彼女の心のトラブルに気付き、その原因が次第に明らかになり、 彼女が事態を受け入れていく実話です。様々な出来事がありましたが、現在では安定した状況となり、毎日問題なく過ごせています。私の経験を元に、機能不全家族の連鎖を絶って被害者が回復できるように提言します。

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