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凶悪殺人事件の動機

東京・秋葉原の無差別殺傷事件が起きてから、まもなく6年になろうとしています。事件発生以来、様々な報道が行なわれ、裁判では一審、二審と死刑判決が下されています。加藤智大被告は最高裁に上告中ですが、高裁判決から長期間過ぎているので、改めて精神鑑定を行なっているのでしょうか。少し前には加藤被告の弟が自殺していたと報じられました。母親の過干渉と父親の無関心という機能不全家族の典型としか言いようがない環境で、長男は凶悪犯となり、次男は自死したわけです。

「独占スクープ!「秋葉原連続通り魔事件」そして犯人(加藤智大被告)の弟は自殺した 兄は人殺し、その家族として生きていくことは苦痛そのものだった……」(現代ビジネス)

凶悪殺人事件の多くは動機が不可解だったりします。「誰でもいいから殺そうと思った」とか「死刑になるために殺した」とか、被害者にとっては理不尽極まりない理由を犯人は述べています。しかし、凶悪事件の大半は「親に対する復讐」が動機だと私は考えています。八つ当たりと言ってしまうと被害者に申し訳ないのですが、幼少期から溜まっていた不満や怒りを親に向けられず、社会に向けているのだと解釈できます。

真由美は、自分の中にも不特定多数に対する殺人の衝動があると話していました。おそらく、その衝動は健全に育てられた者には理解できないでしょう。秋葉原の事件でも、本当の動機は解明されていません。会社で嫌がらせを受けたとか、ケータイサイトで孤立したという話は、自分で仕掛けた口実にすぎません。オタクをターゲットとして聖地で実行した理由は、その流れに乗っただけです。社会の注目を集めて訴える必要があるほどの動機は、潜在意識にあります。だから、あれほどの激情が発生した原因は加藤被告自身にもわからないのだと思います。

それでも、母親から受けた虐待に対する怒りや、関わろうとしない父親への憤りは容易に想像できます。事件前に両親は離婚していますが、親への思慕が叶わないと加藤被告が絶望して、犯行に至ったとしても不思議ではありません。こうした悲劇を繰り返さないために、機能不全家族の連鎖を絶たなければならないのです。

 
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2014-05-31 : 機能不全社会 : コメント : 0 :

PC遠隔操作事件の動機

先日、PC遠隔操作事件の片山祐輔被告が、保釈を取り消されて再勾留されました。その映像がテレビ各局で放送されていましたが、彼の表情に興味を持った方も多いでしょう。

「PC遠隔操作事件 片山祐輔被告の身柄を東京拘置所に移送」(FNNnewsCH)

明確な根拠はありませんが、彼は社会に構ってもらえて嬉しかったのだろうと私は思います。親に十分構ってもらえなかった子供は、成人してもその不満を潜在意識に抱えており、誰かに、何かに満たしてもらおうとします。それが嗜癖です。人に嗜癖すれば共依存関係の恋人を作り、食べ物に嗜癖すれば摂食障害に陥ります。酒に嗜癖すればアルコール依存症になり、麻薬に嗜癖すれば薬物依存症になります。そして、社会で目立とうとする行為も、人に対する嗜癖の一種だと受け取れます。

自動車やバイクのマフラーを改造して、わざわざ騒音をまき散らす。電車の乗り降りを邪魔するように立っている。電車の中でふんぞり返って足を組んでいる。ゴミを溜め込んでゴミ屋敷やゴミルームにする。つまり、社会性が低い連中の行為は「構って欲しい」潜在意識の現れであり、人を怒らせて気を惹こうとしているのです。おそらく、父親の社会性が同様に低いか、父親との関わりが薄かったのでしょう。本人は少しも意識していないでしょうが、無意識の行動として生育歴が反映されます。

嗜癖の極めつけは、道路や雑踏を歩きながら、自転車に乗りながら、自動車を運転しながらスマホを操作している馬鹿どもです。確実に自分を構ってくれるスマホに首っ丈になっています。人の迷惑や危険性を考えるよりも、自分が夢中になっている行為を優先する完全な中毒状態です。私は迷惑者が増えていると感じていますが、それは機能不全家族が増えている証だと言えないでしょうか。

 
2014-05-30 : 機能不全社会 : コメント : 0 :

リベンジポルノの被害者と加害者

最近、ニュースなどで「リベンジポルノ」という言葉を目にする機会が増えてきました。男女交際などが破綻した場合に、過去に撮影したり渡したりしていた裸の写真を、ふられた側がインターネット上に公開する行為です。復讐や報復が目的であると捉えて「リベンジ」と名付けられたのでしょう。しかし、本当の目的は交際を復活させることにあるはずです。相手が脅しに弱いと気付いているから、泣き落としや自殺で訴えずに、「ばらすぞ!」「晒すぞ!」と迫ります。

「10代襲うリベンジポルノ ふられた腹いせ、ネット流出」(朝日新聞デジタル)
「女が男を脅す「リベンジポルノ」が増えている」(東スポWeb)

そもそも、こうした加害者の「よりを戻したい」「帰って来て欲しい」という感情は、「お前を支配したい」という欲望に基づきます。その背景には嗜癖対象を失いたくないという潜在意識があります。「リベンジポルノ」は、その怒りを幼稚な手法で発散してしまう、いわば「癇癪」にすぎません。ストーカーも同様ですが、加害者は健全なコミュニケーションを学べなかったのでしょう。機能不全家族で育ち、対人関係とは共依存関係だと幼少期から擦り込まれ、親から支配され続けている状況にあるはずです。

また、リベンジポルノは被害者の問題も浮き彫りにしています。会ったこともない人物や数回会っただけの人物を信用してしまうのは、過保護に育てられたからでしょう。社会には危険が存在します。自分の身は自分で守らなければなりません。こうした自然界の最低限の掟を親から教えてもらえなかったのです。「断ったら嫌われる」と感じてしまう理由も明白です。「いい子」でなければ捨てられるという不安感を親に植え付けられた証拠です。自分の意思表示を乳幼児期から尊重してもらえなかったから、支配者に従順な人間に育ってしまい、支配者を自ら求めるようになったのではないでしょうか。

つまり、リベンジポルノの加害者と被害者は元々共依存関係にあるので、裸の写真を二人の秘密として共有したがるのです。健全な恋愛関係では、様々な出来事を二人で経験しながら信頼を構築していきます。わざわざ裸の写真を要求しないし、撮影も提供もしません。機能不全家族や共依存について理解を深めて、トラブルを避けられるようになりましょう。

 
2014-05-29 : 機能不全社会 : コメント : 0 :

機能不全家族と宗教

機能不全家族の様々な事例に接していると、不健全な宗教が絡んでいる場合が多いと感じます。真由美の両親は神道系の宗教を信じていて、祈祷師に毎年数十万円も支払って祈願してもらうそうです。しかも、「20歳までに結婚しないと、この子は一生結婚できない」という祈祷師のお告げを真に受けたのだから呆れる他ありません。「いい子」の真由美はお告げ通りに20歳で結婚しましたが、両親が自分の信仰心の正しさを証明するために、少女の頃から真由美を操作した成果です。

解離性同一性障害から完全統合に至るノンフィクション「17人のわたし ある多重人格女性の記録」では、カルト教団の儀式と称して、実の父親が娘に性的虐待を行なっていました。解離性同一性障害である日本人にも、家族が抱える宗教問題についてブログで触れている事例があります。毒親には、自分が負うべき責任を何かに転嫁しようとする行動原理が働くので、宗教はうってつけの口実なのでしょう。

私は典型的な無宗教の日本人ですが、社会に根付いている仏教や神道の影響は受けているはずです。また、信仰心を全否定するつもりもありません。自分と向き合うための宗教ならば賛同できますが、責任転嫁の道具として利用するならば、そんな宗教は不要です。あなたの生きづらさには、親が共依存的に関わっている宗教の影響はありませんか。そうした宗教とは縁を切って、ストレス要因を取り除きましょう。

 
2014-05-28 : 機能不全家族 : コメント : 3 :

毒父へのメッセージ

私は「ちゅーしてもいいよ 親の支配から生還した真由美の記録」の中で、真由美の父親へのメッセージを載せました。実際には彼に送っていませんが、「毒になる親」で勧めていた毒親との精神的な対決を意識して記述しています。私は真由美の両親を憐れんでいるので対決する必要性を感じませんでしたが、親との対決に迷っている方々に一つの事例を示そうと思って書いてみました。

その時に留意したのは、毒父には理解できないであろう「信頼関係」です。私はこれまでの人生で信頼関係には恵まれていましたので、自分はどういう存在なのか振り返りつつ、その理由についても考察しました。その上で、毒父に対して「信頼」を構成する要素を突きつけ、「君には理解できない」と切り捨てています。毒親は子供の幸福を妬んでいます。他人と比較して幸福感を得ようとします。だから、自分には存在価値があると示せばいいのです。

あなたが共依存から脱しているならば、毒親と実際に対決しましょう。自分は親の嗜癖対象ではないと宣言しないと、毒親は永遠にまとわりつきます。先に死なれてしまったら「逃げ得」ではありませんか。機能不全家族の問題を解決せずに親が死んでしまうと、あなたは取り残されたという感覚に苛まれるかもしれません。自尊心が低い者は批判に弱いので、感情的にならないように根拠を伴って批判すれば、猛烈に怒りながら勝手に自滅するでしょう。

 
2014-05-27 : 機能不全家族 : コメント : 0 :

毒母と毒父

世論や識者とされる人々は、子育ての責任を母親に負わせがちですが、私は父親にも同等の責任があると考えています。哺乳類ではオスが子育てに関わるとは限らないようですが、社会を形成している動物ではオス親が家族を守ったり、生き方を教えているように思います。ヒトも社会を形成する動物ですので、子供が愛情を与えられたり、社会性を身に付けたりするためにオス親の役割は重要なはずです。

毒になる母親が虐待行為や過保護・過干渉を行なっていたとしても、父親が適切に関与すれば、子供の心の傷は防げるはずです。けれども、多くの機能不全家族の父親は、母親同様に虐待者であったり、あるいは傍観者であったりします。しかも、単純な傍観者ならば深い傷を負わせずに済みますが、毒父は本心を巧妙に隠しながら家族を支配しています。そのため、子供は愛憎を核とする複雑な心の傷を受けるのです。

裏で母親をコントロールする。子供の前では立派な人物を装う。気分次第で考えが変わる。本当は自分の都合や外面が第一。言葉ではなく態度で不快感を示す。自分の気持ちを察しない妻や子供に責任転嫁する。良否は自分の満足不満足で決める。よそ者を排除する。自分が絶対に正しい。これらは、毒父共通の思考パターンです。

つまり、毒父は「幼稚な俺様」であり「裸の王様」です。その毒父を献身的に支えているのが毒母です。毒父から暴力を受け、毒父の悪口を言っているとしても、共依存にある毒母は毒父がいなくなったら困るのです。あなたは父親を理想化していませんか。機能不全家族の問題は母親にあると考えていませんか。真実から目を逸らしてはいけません。機能不全家族の元凶は毒父だと気付きましょう。

 
2014-05-26 : 機能不全家族 : コメント : 2 :

母娘の葛藤

最近、母親と娘の葛藤について注目が集まっています。その手の本も多く出版されているようです。アダルトチルドレンというほどではないにしても、40〜50歳代の娘が母親を介護する苦悩などを吐露したり、20〜30歳代の娘が母親の過保護・過干渉に気付いたりしています。「特報首都圏」というテレビ番組では「母娘クライシス」というタイトルで問題を取り上げ、週刊朝日では「娘の1割が母親に支配されていると感じている」という調査結果を紹介しました。

「特報首都圏/母娘クライシス あなたの愛が重い」(NHK)
「アンケート実施 娘の1割が「母親に支配されている」と実感」(朝日新聞出版)

父と息子という関係ではあまり問題が表面化しませんが、それは母親の方が過干渉しやすく、同性の方が過干渉されやすいということでしょう。過干渉な母親の多くは専業主婦であったり、社会的に認められる居場所がなかったりします。娘には結婚や出産といった母親が口を出しやすい機会もあります。また、息子は父親と疎遠になったりして防衛しやすいけれども、娘は子育ての協力を母親に求めざるを得なかったりして距離をとれません。

真由美の母親は、自分の長男に取り憑き、長女に取り憑き、甥に取り憑き、孫に取り憑いています。誰かに干渉せずにはいられません。それは、自分の人生を引き受けるのは自分しかいないという最低限の責任を理解できないからです。しかし、機能不全家族が抱える問題の本質を見落としてはいけません。元凶は父親が役割を果たしていない点にあります。同居に限らず死亡や離婚も含めて、父親が家族に向き合っていないから、自律していない母親は嗜癖対象を必要とするのです。

   
2014-05-25 : 機能不全家族 : コメント : 0 :

あなたは親を許さなくていい

真由美は、親を許せない自分と親を許せという俗説の間でジレンマを感じていました。しかし、「毒になる親」には親を許さなくていいと書かれていたので、とても気が楽になったようでした。親を許す過程が回復に繋がると主張する自称専門家もいるようですが、果たして毒親を許す必要があるのでしょうか。

アダルトチルドレンが親を許すためには、親から謝罪を受ける必要があるでしょう。しかし、自分の行為を心から恥じて、本心で謝罪する毒親がいるとは私には思えません。なぜなら、毒親の思考には強い否認が常に伴っていて、自分に都合の悪い出来事をごまかそうとするからです。丸く収めようとか、もう済んだことだとか自分の中で言い訳をしているはずです。あなたがサバイバーとなって親を許す気になったならば、結果として許せばいいだけで、回復の前提として許す理由はどこにもありません。

謝罪できる親なら、とっくの昔に自分から頭を下げています。親から愛情を受けられなかったように、アダルトチルドレンは謝罪も受けられません。「親に謝って欲しい」という感情や「謝ってくれれば親を許せる」という思考は、思慕の現れだと捉えてください。それが理解できないと、またコントロールされるだけです。だから、あなたは叶わぬ思いにしがみつく必要はなく、「親を許すつもりはない」と宣言して構わないのです。

あなたに対して毒親が行なった仕打ちを葬ってはいけません。あなたが生きづらさを抱えているならば、あなたの両親に責任があります。絶対に責任を免除すべきではありません。それが前提であり、そうやって突き放さなければ、あなたは自責感を手放せないでしょう。

  
2014-05-24 : 機能不全家族 : コメント : 5 :

機能不全家族の連鎖を絶て

機能不全家族は親子関係で流儀を伝承しています。つまり、あなたも子供に流儀を伝承してしまい、あなたの子供が生きづらさを抱えてしまうかもしれません。幸せになれるかどうかは、子供が幼少期に自尊心を養えるかどうかであり、親が自己肯定感を培えるように手助けするかどうかです。どんなに偏差値が高い学校に入学しようと、一流と言われる企業に就職しようと、自尊心が低ければ幸福感を得られません。

あなたが子供の不幸を願っているはずはありません。同様に、あなたの親もあなたの不幸を願っていたわけではないでしょう。どうすれば幸福になれるのか知らなかっただけです。愛情や信頼とはどのように醸成されるのか乳幼児期から学べなかったので、あなたの両親は間違った流儀に気付きもしませんでした。けれども、あなたは親の流儀が間違っていると気付きました。今からでも遅くはありません。アダルトチルドレンからサバイバーになって、機能不全家族の連鎖を絶ちましょう。

サバイバーとは心に傷を負いながらも、人生を諦めずに生き残った人を指します。サバイバーになるためには、親に愛されなかった事実を認めなければなりません。虐待された記憶と向き合って、生きづらさを克服しなければなりません。心身ともにヘトヘトになり、周囲の者を巻き込んで暴れるかもしれません。それでも、あなたがサバイバーになって健全な対人関係を身に付ければ、あなたの子供は幸せになれます。あなたの孫も幸せになれるでしょう。そして何よりも、あなたの人生を取り戻すことができるのです。

 
2014-05-23 : 機能不全家族 : コメント : 0 :

機能不全家族の流儀

子供を一人の人間として尊重できない家庭は、代々受け継がれています。なぜなら、それが流儀だからです。家族関係について「流儀」という言葉を使う人はあまりいないと思います。けれども、機能不全家族が連鎖している状況は、そこに言語化しづらい流儀があると捉えた方が、被害者であるアダルトチルドレンは納得し易いのではないでしょうか。

流儀とは、流派や家に昔から伝えられている方法論であり、共同体の価値観に基づく統制です。あなたの親が子供を支配しようとしているのは、親から流儀を受け継いだからです。子供を自分の所有物だと考えているのも、男尊女卑も、常に自分の都合を優先するのも、親からそうやって育てられたからです。子供を道具として利用するのも、自分が道具として利用されたからです。

あなたの父親と母親は、同じような価値観を持っていたので結ばれました。そして、親が親として機能しない家庭は、二人の相乗効果によって強化されました。あなたの両親は自分達の子育てが間違っているとは少しも思っていません。外を見ようとしないからです。しかも、本音で付き合える友人がいないので、誰からも間違いを指摘してもらえません。自分達を肯定するために、共依存関係にある夫婦の砦を頑なに守ろうとしています。AC概念をまとめたクラウディア・ブラックさんも「話すな」「感じるな」「信頼するな」「質問するな」「考えるな」が機能不全家族のルールだと示されていました。それらはまさしく流儀です。

 
2014-05-22 : 機能不全家族 : コメント : 4 :
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プロフィール

清水賢一

Author:清水賢一
境界性パーソナリティ障害・解離性同一性障害であるパートナーとの約7年間の生活を「ちゅーしても、いいよ 親の支配から生還した真由美の記録」として出版しました。私が彼女の心のトラブルに気付き、その原因が次第に明らかになり、 彼女が事態を受け入れていく実話です。様々な出来事がありましたが、現在では安定した状況となり、毎日問題なく過ごせています。私の経験を元に、機能不全家族の連鎖を絶って被害者が回復できるように提言します。

ちゅーしても、いいよ 親の支配から生還した真由美の記録 前編

ちゅーしても、いいよ 親の支配から生還した真由美の記録 後編

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