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PTSDの回復

理不尽な被害に遭った場合に、その事実を「忘れなさい」と言う人がいます。最低最悪の対応です。忘れられるほど些細な出来事ならば、最初から強い感情は生じません。まして、自分には非が一切ないのであれば、忘れなければならない理由がありません。怒りや哀しみは、きちんと向き合って昇華しない限り、収まってくれないはずです。被害者の回復を願うならば、一緒に共感して怒り、哀しみ、肯定すべきです。

また、「乗り越えろ」とか言う人も困ったものです。根性論ほど無意味で迷惑な助言はありません。乗り越えられるなら、さっさと一人で乗り越えているわけで、それができないから苦しんでいるのだと理解できないのです。PTSDの場合は特に、自分で自分を制御できない反応が問題ですから、その人に対して「忘れなさい」とか「乗り越えろ」と働きかけても効果はありません。

まず、支援者などの十分なサポート体制を築いて、安全で安心できる環境を手に入れましょう。その上で、根本的な原因に支援者が寄り添います。嘆き哀しみ語る、いわゆるグリーフワークによって感情を癒してから、不適切な反応に取り組みます。軽い症状ならば、認知行動療法のように、反応する出来事に慣れさせるような手法が有効かもしれません。

けれども、症状が重い場合には、そう簡単に慣れることはできません。グリーフワークが不十分だったら、さらに悪化するでしょう。残念ながら、PTSDの反応はそう簡単になくなりません。だから、回復に最も必要な要素は、本人ではなく支援者の「根気」とか「粘り」ではないかと私は考えています。共に諦めずにグリーフワークを続けた結果、本人が自分自身の力で問題を解決していく能力を発揮できるのです。

 
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2014-12-19 : 解離性同一性障害/解離性同一症/多重人格(DID) : コメント : 2 :
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非公開コメント

Re: No title
これまた絵に描いたような毒母ですね。
毒親は絶対に自分の非を認めることはありませんので、距離を取るのが一番です。
間違っても改心してもらおうなどと考えないように。
あみさんの心の内を伝えても、「そんなことは忘れて」とか「覚えていない」とか言われるのがオチです。
できるだけ早く影響を取り除いて、自分の人生を取り戻しましょう。
2014-12-23 15:46 : 清水賢一 URL : 編集
No title
PTSDではないですが、父親に暴言を吐かれたことを母親に言ったら「そんなことは忘れて、幸せになりなさい」と言われました。
間違ってはいないけど、この人何かがおかしいと感じました。
毒親にはPTSDやらメンタルヘルスは隠しておかないと被害が広がりそうですね。
2014-12-23 02:07 : あみ URL : 編集
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プロフィール

清水賢一

Author:清水賢一
境界性パーソナリティ障害・解離性同一性障害であるパートナーとの約7年間の生活を「ちゅーしても、いいよ 親の支配から生還した真由美の記録」として出版しました。私が彼女の心のトラブルに気付き、その原因が次第に明らかになり、 彼女が事態を受け入れていく実話です。様々な出来事がありましたが、現在では安定した状況となり、毎日問題なく過ごせています。私の経験を元に、機能不全家族の連鎖を絶って被害者が回復できるように提言します。

ちゅーしても、いいよ 親の支配から生還した真由美の記録 前編

ちゅーしても、いいよ 親の支配から生還した真由美の記録 後編

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